種類:飲み物 場所:シャーロットタウン (カナダ) 価格:C$1.5程度 |
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赤毛のアンを読んだことがある人は,
この赤い色をしたジュース(Raspberry Cordial)を見て,そのくだりを思い出すのだろうか? 赤毛のアンといえば,誰もが知ってる有名な物語です. 本・映画・ミュージカルと様々な形式で世に出ているこの話は, プリンス・エドワード島に赤毛のアンの島というイメージを植えつけました. 赤毛のアンはいたることころに転がっており,赤毛のアンが大好きな人には たまらない場所でしょう. そして,そのような場所には赤毛のアンにちなんだ食べ物も当然のようにあるわけで, これまた楽しみの一つになってきます. さて僕は赤毛のアンを全くといっていいほど,読んだことがない.映画もみたことないので その内容は赤毛のアンという子が主人公の物語としかわからない.ようするに タイトルから想像するにとどまっている.従って,この飲み物がどのような存在で あるのかさっぱりとわからない. というわけで,ちょっと調べてみました.なんでも,赤毛のアン第一巻にでてきたそうです. ちなみに人名がでてきますが,それぞれまったく知らないので,説明はしません. アンとダイアナは,マリアが出掛けている間,お茶会を開いた. アンはダイアナに,マリア自慢の“ラズベリー水”を出したが,実は“ワイン”だった. ダイアナは子供にもかかわらず,その“ワイン”を沢山飲み,酔っ払ってしまった. ダイアナのお母さんは,アンがワインを飲ませたことに腹を立てて,しばらく会う事が許されなかった. ちなみにダイアナは"That's awfully nice raspberry cordial, Anne... I didn't know raspberry cordial was so nice." と言ったそうです. この飲み物,買うときからして怪しかった.せっかくプリンス・エドワード島に来たので 購入しようと棚をみると,あることに気がついた.瓶には355mlと表記があるものの,それぞれの 量が明らかに異なるのである.あるものはラベル程度.あるものは フタの近くまで….カナダらしい大雑把さに少々驚きつつも, これは多いやつをとっても飲干せるのか?という心配も頭をよぎり, 結局やや多いやつを購入した. さっそく飲んでみる.…甘い.予想していた通りだが 甘い.そして何より,炭酸が入っている.ラズベリー味で 赤毛のアンとくれば,普通のジュースと勝手に想像していたのだが, どうやら間違っていたらしい. その味は,確実に経験したことがある味.記憶をめぐると思いつくのが 毎日の朝食.トーストにぬりたくっていたジャムだ!! ラズベリー味のジャムの味そのもの.ジャムほどしつこくないのだが, ジャムを水で薄めたら,おそらくこの味になるだろう.間違いない. ジャムの炭酸割りが旨いわけもなく,なぜ一番量が少なかったかものを 買わなかったのか後悔するばかり.なにがawfully nice!だ.ふざけやがって. アンは好んでこんなものを飲んだのだろうか? もしそうなら,赤毛のアンを一生読むことはないだろう. ちなみにコーディアルとは,甘味と香味を加えた濃厚な味のアルコール性飲料(時に果実のリキュール)のことを さしますが,これにはアルコールは入っていません.お子様も安心して飲めます. |