種類:お菓子 場所:ウィンザー (カナダ) 価格:C$3.95 |
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カナダにいると一番よく思うことは,日本の食べ物はおいしいということ. お米にしろ,おかずにしろ,全ての食べ物に 当てはまるような気がする. 例えば,お菓子.日本の優しい甘さにたいし,こちらは まさに直球勝負.甘くなければお菓子ではない!といわんばかりの, 甘さで時に勝負をかけてくるので困ってしまう. 今回紹介する,Fudge(ファッジ)は,そんなカナダの 甘さを代表するお菓子であると言い切っていい代物である. 余談だが,Fudgeをフッジと呼び,失笑を買ったのはここだけの秘密だ. さて,初めてこのファッジを購入したのは,カナダを旅行している時だった. 空港などでよく見かけた,ファッジに興味があったのだが, なにせ味がさっぱりとわからない. 料理なら基本的になんでも,食べるのだけれども, お菓子の場合は,なんとかならない場合が多い.つまり, 一口食べて,捨てるなんてこともありうるのだ.それが, カナダのお菓子の怖いところ. そんなこんなで,食べてみたいけど,体が危険と 判断し,なかなか手に取ることのないファッジ.ついに購入したのは, カムループス(Kamloops, BC)という街であった. お土産屋さんを覗いていると,ふとカウンターのところに, Fudgeと書かれたものが!おぉ,念願のファッジだ,というわけで, 2つ(メープルとチョコミント)購入した. そのとき,店員さんが,2つも買うの?と聞いてきた理由は, そのときは知る由もなかった. ホテルでさっそくチョコミントをかじってみると,…甘い. いや,甘いなんてもんじゃない.死ぬ!口の中が,とろけそうだ!! 結局,二口食べて,冷蔵庫に保存.翌朝持って行くのを忘れたというオチまでついた. そんなファッジだが,ここウィンザーにも売っていて, しかもなんやらストロベリーショートケーキとお洒落な雰囲気を漂わせている. あの日の出来事も無理やり頭の隅に追いやり,手に取った. 口に入れた感触は,やや軟らかいバターのような感じがする. ヌメっと書くと,おいしそうな雰囲気はしないが,そのような感触である. 手で千切ることができる軟らかさだ. 味はというと,口に入れた瞬間,油の感覚がする. そして,広がるのは,生クリームではなく,バタークリームの味. しばらくすると,じゃりじゃりという食感も現れてきて, これがなんなのかというならば,言うまでもなく,砂糖である. バターに由来してるのかわからないが,ややしょっぱい感じもするが, それは大きな間違いであることにすぐ気がつく.そう,甘いのだ. 単なる甘いではなく,気持ち悪くなるほどの甘さ. ストロベリーなんてものは,色だけでしか判断できず, 基本的にバター系統の味に砂糖と練乳をこれほどか!というほど ぶち込んだお菓子といった感じがする. また,今回のものは,ストロベリーショートケーキであったので, 中にスポンジらしきものが入っていた.が,味がよくわからない. ファッジ>>スポンジなのである.ほじくってみたが, 結局のところ,よくわからなかった. 長さ11cm程度と一見するとお手軽なおやつに見えるのだが, あまりの甘さと脂っぽさに,1/3ぐらいを食べたところで ギブアップ.残りは,冷蔵庫にしまい,気が向いたときに 食べることにした. ちなみに,お土産として,上にも書いたように,メープル味のファッジも存在したりする. 例えば,下の写真のもの.お値段は,3.95ドルとお財布に優しい. また,これに限って言えば,一般的なものよりも,やや甘さ控えの 感じがしなくもない. ファッジ(メープル・クリーム) …といえど,そこはファッジ.甘く見ていると, えらい目にあうこと間違いなし.この大きさだと,余裕で4人分ぐらいにはなるのでは? そのくらい甘いのである. |