砂糖が入っている飲み物は
普段あまり飲まない.
お茶やコーヒーなら無糖.
コーラとかなら,ダイエット系のもの.
冬の間はこれで困ることはほとんどない.
たいてい売店でお茶を買ってきてお仕舞い.
ところが,夏だとこれがちょっとしんどい.
なにせ,そこで売っているのはホット.
暑いときこそ熱いもの.
そんなことを言われたことがあるのだが
やはり冷たいものが飲みたいところ.
冷たいものがないかといえばあるのだが,
それは多くの場合,アイスティーであって,
紅茶嫌いの僕にとっては手がでない.
家で麦茶を作ってきても,それを飲み干した次の心配がある.
たいてい水を買うか,ダイエットコーラ
なんぞを買うのだが,実は一番買いたいのはお茶.
この点は,日本が非常に進んでいる.
緑茶だけでものすごい種類が各メーカーから
でていて,どれを飲むか迷えるほどだ.
こっちでは迷うことすらできない.
たいていのものには砂糖が入っているし
だいたい冷たい緑茶というものを見つけるのが難しい.
してみて,中華食材店に行ってみるならば
そこにありました.
緑茶.
ここで気を抜いて,てきとーに選ぶとえらいことに
なるのは,以前書いたこちらを参考に.
じっくりと砂糖が入っていないのを探すわけだが
たいてい1種類しかなくてちょっとがっかり.
まあ,それでもないよりはマシかと
買ってみれば,その味にがっかり.
日本の緑茶じゃない.
してみて,今回,買ったのは
古道というメーカーの“超の油切”
というもの.
…なんだそれ?
と思う人もいるかもしれない.
でも,何一つてきとーなはついていないし, 僕が誤訳したわけでもない.
台湾製のこのお茶.
その名前をそのまま書き写した結果が
超の油切
なのだ.
もうちょっと詳しく書くとするか.
これ以下はそのまま写してある.
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品名:古道 超の油切 緑茶(無糖)
KU TAO SUPER GREEN TEA (SUGAR FREE)
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もう英語と中国語がおかしい.
スーパーグリーンティーってなによ.
なにがスーパーなの?
超か.じゃあ,油切はどこいった.
つーか,なんで“の”が入るの?
台湾人は読めてるのか?
だれだこんな名前考えたやつ?
と突っ込みどころは満載なのだが
ここでは勘弁しておいてあげて欲しい.
で,上に書いた,スーパー.
ちゃんとスーパーたる秘密があるのだ.
そいつは原材料を見てみればわかる.
こっからは日本語にはない漢字が混じってくるし
だいたい中国語なんてならったことないわけで
英語の部分をみてみたい.
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Ingredients: Water, Tea, Dietary Fiber, Mushroom Extract, Polyphenol
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そうただの緑茶じゃない理由が
ここをみてわかっていただけただろう.
スーパーな理由.
その1 食物繊維(Dietary fiber)が入っている.
中国語のほうをみてみると,水溶性繊維
とかかれている.なので,きっと不溶性
じゃなくて水溶性.
その2
Mushroom Extractつまるところ
キノコエキスが入っている.
…まあ,気にしたらダメだ.
英語だからいけない.
中国語のほうにはちゃんとその種類が
書いてあって,それは“金針磨hというもの.
魔ヘ茸のことであって,つまるところ,金針茸
ということだ.
って,つまるところとかいっても
僕は全然しらないわけで,
ネットで調べてみれば…漢方の一種みたいだ.
つーか,エノキのことらしい.
広辞苑によると,“黄褐色で中央は色が濃い.
栽培品は淡色で細く,別種に見える.”
とのことなので,僕が知っているエノキじゃない.
でも,エノキかぁ.
ちょっとショック.
ぐぐるとなんやら怪しげな宗教臭っぽいのが
ただよってくるし.
うん.気にしたら負け.
体に悪いことはないだろう.
で,この食物繊維と金針魔ェ売り文句.
これがあるから,超であってスーパー.
パッケージにも
超の油切
無糖,無熱量,無香料,
緑茶
と書かれた下にボックスに囲まれて
金針亦鰹o物
Chito Glucan (166 ppm)
日本新一代油切繊維
Fibersol-2(1000 ppm)
と書かれている.
で,横のほうに目を移していくと
それぞれの説明が書かれているのだが
残念ながら,中国語でしか書かれていないので
意味はさっぱりとわからない.
でも,
是日本Ricom株式会社以?特的技術 (?:漢字不明)
とか
是日本松谷株式会社所研發新一代油切繊維
とか書かれているので
きっと日本が発見したかなにかした
素晴らしいものなんだろう.
まあ,あれだ.
1000 ppmとか書くんじゃなくて
0.1%とか書けばいいのにとか
無粋な突っ込みはダメなんだろう.
0.1 %なんて少なすぎるように見えるかもしれないけれど
そもそも緑茶なわけで,そんなエノキの成分なんて
0.1%もあれば十分すぎるところだ.
で,お味だけれども,
日本の緑茶の味はしない.
Bubble teaというものがあるけれど
こいつの緑茶の味と香りがする.
やや甘い雰囲気があるけれど
でも,日本の緑茶だと思って飲むと
えらい目にあう.
台湾に行ったことがないので勝手なことをかくが
もしその辺で買えるBubble teaが台湾で飲める緑茶 と同じ味ならば,
こいつの味は台湾で飲むことができる 緑茶と同じ味.つまり,台湾の一般的な緑茶となるだろう.
なにがいいたいかといえば,それが好きな人は, こっちのほうがBubble teaより
安いのでお勧めということ. 砂糖が入っているのが欲しければ,その種類もあることだし.
さて,このお茶.
パッケージかなにかを2枚集めてどこかに送ると
なにか素敵なものが当たるらしい.
どうせ送り先もわからないし,
そもそもここはカナダだし
とか思いながら,そのキャンペンシールの裏をみて
びっくりした.
中国語だがそのまま書くとしよう.
活動日期:即日起至96/4/20止 *起に似た漢字
抽奨日期:96/3/27〜96/4/27(共2次))
読み方はしらないけれど,意味はわかる.
96年4月20日まで応募が可能で
抽選は2回,96年3月27日から4月27日まで
行なわれますよ〜ということだろう.
96年!?
これを見た瞬間,賞味期限を確認したのは
いうまでもなかった.
いちおそこに打たれていた日付は
2008.03.09HBというもの.
なんだよ.なんで96年のものがついてるんだよ.
もう意味がわかんねーよ.
こいつはいつ製造なんだ?
超の油切
恐るべし飲み物だ.
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