Raki

RAKI 種類:お酒
場所:ウィンザー
(カナダ)
価格:C$8.00

食べ物にしろ飲み物にしろ
国や地域によってその種類は
多種多様だ.

美味かろうが不味かろうが
それを体験してみるってのは
その独特の文化にも触れることになるわけで
けっこう面白い.

ただお酒はけっこう好みがわかれる
だけでなく,度数が問題になってくるので
ちょっと勇気がいるのだが,
一生に一度ぐらいならいいだろうと
苦手なものでも,やっぱり手を出してしまう.

例えば,ワインとか.

決して好きではないが,
ワインがおいしいとかきけば
一杯ぐらいいってみたくなる.

口に合わなくても,
ガマンという言い方は正しくないかもしれないが
もったいない精神を発揮して,
たいていの場合,飲み干す.

旅行中でもそんな様子なので
昼間からワインを頼んで,赤い顔しながら
フラフラと街中を散策することもあるのだが
それもまた一興ということだろう.

現在では酒屋さんにいけば,世界中のお酒が
手に入るわけだけれども,なかなか酒屋さんで
買うときに冒険するというのは難しいことだ.

自分がよく飲むものを買いたいし,
さらに酒屋さんでは,たいていボトル.

特に輸入品などはでっかいボトルで
失敗したことを考えるとまず手はでない.

なので,珍しいものを飲むならば
旅先になるか,異国の料理屋さんとなる.

もちろん旅先のほうがその気分は
グッと変わってくるわけだけれども
それでもレストランというのもありだ.

そんなわけで,トルコ料理を
食べに行ったときに,トルコの地酒に
挑戦してきた.

それは,Raki(ラキ?とりあえず発音は,ラキ).

トルコ人の友達と話をしたときに
お酒の話がでてきて,トルコではどんなものを
飲むの?と聞いたら,この名前がでてきた.

とはいえ,その友達は,
あんま好きじゃないんだよね.
普通にビールとかがいい.
といっていたのが気になるところ.

もちろん日本人全員が
日本酒を好きかといえばそんなことも
ないわけで,トルコ人だからRakiを好きじゃなければ
いけないということはないのだが
それでもなんとなく不安になってくる.

とはいえ,試さないで,不安がっていても
しょうがないので,Rakiを頼んでみた.

80mlで8ドル.

ちょっと高いような気がするが
そんなにポピュラーなものではないだろうし
しょうがないだろう.

注文してしばらくすると
グラスに注がれた透明な液体が登場.

言わずもがな,それがRakiである.

Rakiと一緒に,お店のおばちゃんは
氷と水を持ってきてくれて,度数が強いし
たいていはロックや水割りで飲むよと教えてくれる.

と同時に,もう1つのことも.

まあ,それは実際に見てもらえれば
一目瞭然.

氷と水を入れた状態が下の写真である.

Raki Raki with ice Raki with water
Raki
氷を入れた状態
水を入れた状態

透明な状態から水を入れると
白くにごるのが特徴だそうだ.

何故かはもちろん知らない.

ちなみに味はというと
甘さがあるお酒.

ほのかな甘みとかではなくて
ちゃんと甘いとわかる甘さだ.

では飲みやすいかといえば
まったくもってそんなことはない.

確実に好き嫌いが大きくわかれるお酒.

甘いからというわけではなく
その香りからくる.

Rakiはいわゆるアニス系リキュール
というものらしく,一口含めば
アニスの強烈な香りが襲ってくるのだ.

いや,違う.

正確に言うならば,テーブルにおいてあるだけで
匂いは漂ってきて,飲もうとグラスを口に近づけるならば
その匂いがむわっとくる.

口に含めば,甘さをまず感じるわけだが
その直後に,アニスの香りが襲ってくる.

好きな人はたまらないのだろうが
苦手な人は確実にダメな香り.

もちろん僕はダメ.
ていうか,まずい.まずい.まずい.

一緒に頼んだ友達は
これサルミアッキの味だ
と騒いでいた.

サルミアッキとはフィンランドの
お菓子で,その友達がフィンランドに
留学中に食べたらしいが,強烈に不味いらしい.
(詳しくはRimさんレポートをどうぞ)

度数が強いこのお酒.

色が変わるのもおもしろくて
水を足しすぎたのがすべてもの敗因.

グラスに水を注いだぐらいでは
たいして匂いが薄まるわけでもなく
すでにショットで飲める量でもない.

アルコール度数はどうでもいい.
高くてもいい.ただ匂いが….

サルミアッキ…とテンションがた落ち
の友達は2,3口飲んだだけで,自分も
2/5ぐらい飲んだ時点でギブアップ.

残してあるのをみて,おばちゃんは
強かった?ときいてきたが,
はたしてそれはなにが強かったというのだろうか.

匂い.

敗因はただ一つ,アニス系の匂い.

これはたとえトルコにいっても
二度と頼むことはないものとして
頭に刻まれたのだった.

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