エッセイ-2-

 エッセイで必要なことは,自分の考えを相手に伝え,納得してもらうこと. 明確な例を出す必要がありますが,その際,注意する点があります. それが,使う単語です.

 一般的なものを指す単語,多くの意味を持つ単語は,自分の説明を不明瞭にしてしまいます. それはどういったものかを少しですがあげてみます.
  1. manyとseveral.manyはgeneral, severalはspecificですので,複数あることを伝える時は, severalを使う必要があります.
  2. have,get,takeなど.これらは,あまりに多くの意味を持ちすぎています. 例えば,get の代わりに,earnを使う等,specificな単語を使うようにします.
  3. thing.上と似たようなものですが,これも抽象的過ぎるのでやめましょう.
  4. etc. so on. など,ここに書かないけど,他にもあるんだよ!と思わせる発言はしない. 他にあるなら,書けという話です.書かないなら,その他を意味するものは,自分の例を弱めるだけです.

例として,
Most students have many problems when they go to clollege.

これは,
A great number of students face humerous problems at college.

こんな感じになります.

 使用する単語は,上に書いたように,specificなものを選ぶわけですが, 忘れてはいけないのが,これはエッセイであるということ. 普段の文ではもちいるけれども,エッセイでは避けるべき接続詞があります.
  • “so”そこでを指すこの言葉,使うのはやめましょう.代わりに,hence, thus, thereforeなどを用います.
  • “but”普通に使ってしまいそうですが,やめましょう.代わりになる単語は,however, althoughなどです.
ついでに,具体例の中で使える単語例です.
  • "," "and" "or" "in order to" "futhermore" " in addition"
  • "firstly" "secondly"ただし,これはテクニックとして,firstlyやfirst of allで一番目の例を書いたとき, 二番目の例は,secondlyではなく,in addition や futhermore で始めた方がいいということを憶えておきましょう. firstly, secondlyでは,退屈なエッセイになってしまいます.

 また,せっかく hence や although などを使っても,読みにくくては意味がありません. 日本語でも一文が長すぎると美しくないですよね.一つの文に2個以上の接続詞をいれることはやめましょう.

 そして,これはエッセイだということを忘れてはいけません.決して,友人と会話もしくは メールしているわけでもありません.即ち,口語的な文章は避けなくてはいけません.

 つまり,This idea sucks. こんなことはやめましょう.いいたいことはわかります. しかし,これはエッセイです.また,you know, なんてものも使ってはいけません.

 そして,I'm certain this idea is useful for ... 一見すると問題ないようですが, ここには2つのミスがあります.

 一つ目は,“I'm certain”.I am certain と,略さずに書く必要があります.これは,don't などにもあてはまり, do not と書かなければなりません. 二つ目は,“certain this”の間に省略された,thatの存在.これも同様に省略してはダメです. よって,正しくは,I am certain that this idea ...と 書かなくてはならないのです.

 エッセイでは,英語や文法のミスも減点の対象になります. そこで,注意したいのが単純なミス.以下のようなミスをなくしましょう.

  • 単語のスペル.
  • 三人称単数の“s”.
  • 単数か複数か.
  • 句読点.

 そのためには,文法問題の練習で,間違い探しの問題などをやり,正しい文法を 身につけておき,ラスト3分程度で,自分の文章の見直しをすることが 有効だと思います.

 次に,時制に関してです.基本的に,エッセイ全体を現在形か過去形のどちらかにします. 例えば,

The war in Mexico breaks out in 1950, and thousands dye.

 戦争が起きたという話を書いているので,この文章で問題ないのです. もちろん,全部過去形でもいいのですが,注意するのは

The war in Mexico breaks out in 1950, and thousands died.

といったように,時制のジャンプはしないようにすることです.時制のジャンプとかきましたが, これは自分の書いたエッセイ全体にいえることです.

 "3つ具体例をあげ,ある例だけどうしても過去形で書きたい.その場合は, そのパラグラフを""で囲む方法(このパラグラフのように)を取る必要があります.もちろん""でくくった中は, 全て同じ時制にする必要があります."

 前回のエッセイ-1-で,Iは結論以外では,用いないと説明しましたが,もう一つ 用いてはいけないものがあります.それは,“You”.例を出しますと,

To avoid generalizations, you should weigh up your points and arguments.

これは,次のようになります.

In order to avoid generalizations, one should weigh up his/her points and arguments.

 硬い文章なので,in order toを用いました.そして,Youのかわりに,Oneを使います. 次のYourは,One'sでもいいのですが,それでは退屈なので,his/herを持ってきます.

 では,ここに続く文があったとしたら,つまり,and bring up your remarks regularly が続く場合です. この場合,your が問題なのはわかると思いますが,それをどうするか?答えは,theirとなります. つまり,one → his/her → their という風になるわけです.

 さて,上でも書きましたが,エッセイは自分の意見を相手に与えるものです.しかし,同時に 自分の英語能力を見せる場面でもあります.そこで,どうすればいいか?それは,エッセイ中の文法や単語に帰結します.

 まず,文法では,単純なものと複雑なものを混ぜる.複雑とは,例えば,関係代名詞などをいいます.

 そして,同じ単語をなるべく使わない.例えば,を意味する語も,for example, for instanceがありますし, 他にも 最初に operate を用いたならば,次に同様の単語を出したいとき, work,handle,controlなどを使っていきます.

 また,形容詞,副詞は避けていきましょう.これらは説明を幼稚にそして弱くさせます.

 最後に,文章の書き方です.これは別にそうしなければいけないというものでは ありませんが,美しく見せる(= Legible)方法です.

  • 書くパラグラフの文頭にスペースは必要ない.
  • それぞれのパラグラフを2行あける.
  • 結論は,3,4行あけて書く.
以上,3点が大切なポイントとなっています.最初のスペースをあけないというのは, 違和感がある方もいるかもしれませんが, あけずにそのまま文章を書くのが,アメリカ式とのことでした.

 とりあえず,エッセイのポイントは以上で終了です.まずは書いてみて,学校の先生などに見せてみるの 繰り返しで上手くなる物です.どんどん書いてみましょう.

*注意.
当サイトの管理人は,専門的な英語の教育を受けたわけでもなく,また TOEFLに精通してるわけでもありません.いかなるアドバイスもできませんので,エッセイなどを送らないで下さい.

 

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