住まい

 サンプリングに行くとどうしても気になるのが, どこに泊まるのか?ということです.キャンプなのか,モーテルのようなところに泊まるのか. それによって,快適度が随分と変わってくるからです.

 最初に行った場所では,企業の宿舎をお借りしました. …たぶん企業です.といっても,すでにほぼ作業はしておらず, 主に研究用になっている感じを受けました.

 これは快適でしたね.一応ベッドがあり,(キッチンには)電気もある. おそらくというか十中八九,発電機を用いてたと思います. トイレなどはロウソクに火をともして入っていました.

 ガスはありました.オール電化が一般的なカナダでは 珍しくガスコンロを使っていました.まあ,山の中ではガスのほうが便利ですしね. そんなわけで,生活できなくもありませんでした. お湯がでなかったのですが,これは贅沢というものなのでしょう.

 次の場所は,完璧なキャンプでした.なんせ近くの町まで250km以上はあるかという場所です. 当然のごとく,電気・ガス…なにそれ?といった感じでした.

 そんなわけで,テントを張ったわけですが,これは難しい作業ではありませんでした. ボーイスカウトで使っていたテントよりは遥かに簡便化されたテント. 時代は進化しているなぁと心の底から思いました.

 水は近くの川から取ってきたものを,使いました. 僕はなるべく生水を飲まないようにしていたのですが, 普通に飲んでいる人もいたので,綺麗なのでしょう.

 …よく考えたら,ウィスキーの水割りの水の出所は 川以外ありえなく,僕も飲んでいたことになります.ただ,上流には人なんて住んでいませんし, 綺麗だと思われます. 幸いなことにキャンプ中お腹を壊すことは 一切なく楽しい生活を送ることができました.

 さて,ここまできたら気になる方もいるかもしれません. そうです.トイレ.最初の場所では特に問題なかったのですが, キャンプでは大きな問題になります.

 結論から言うと,穴を掘ってする.それだけです. 特に決められた場所というのはなく,茂みにスコップとトイレットペーパーを 持って行くというのが,トイレでした.

 まあ,茂みに入ってしまえば誰かが見られるわけでもなく, 落ち着いてできるといえばできましたが,それでも, すっきり♪というようには行きませんでした.

 と,一つ気づきました.ヘリコプターの存在です. あれはやばい.何がやばいって,上からは丸見えです. 僕たちのグループだけでなく他の人たちもいたので,朝と晩は 頻繁に飛んでいました(試料の運搬などのため).そんなわけで, 時計を見つつ,トイレです.

 夏という時期で,緯度が高いことから, 明かりには不自由しなかったです.なんせ寝るときまで明るい. けっこう不思議な感覚でしたが,ウィンザーに戻って, 21時頃に暗くなるのを見て,違和感をおぼえるようになってしまいました. 不思議なもんです.

 

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