待ち時間

時間を潰すのはめちゃくちゃ得意と言うわけではないが
それほど苦手でもない.

ぼけ〜としていればいいのだ.

が,2時間というのはちょっと長すぎる.

そんなわけで本を読むことに.

もちろん日本語の本.

ホントは英語の論文でも読んで
もう一度おさらいをするべきなんだろうけれど
入国審査のあまりのあっけなさに,もうどうでもよくなっていた.

持ってきた本は,成田空港で買った本で
壇ふみ,阿川佐和子著の太ったんでないのッ!?
というもの.

本と音楽に関しては,かなり偏った趣味を持っていたりして
めったに新しいものには手を出さない.

本でいえば,北杜夫.

最近は,星新一や阿川弘之,西原理恵子なんかが
そこに入ってきたぐらい.

別に他の本を読まないかといえばそうでもなく
あれば読むのだが,あくまで受身.

自分から開拓していこうという気は
ほとんどない.

してみて,上に挙げた本を手に取ったのは
なぜかといえば,単に他に本がなかったから.

成田空港の本屋さんで本を見てみる.

北杜夫.あぁ,全部読んだことあるやつだ.
西原理恵子.これもある.

…ともに2冊ぐらいしか置いてなかったのだが
そんなわけで,さっそく選択肢がなくなってしまった.

で,阿川弘之を見てみるならば,1冊もなかったわけだけど
代わりに,上の阿川佐和子の本があったのだ.

あ〜,たしか阿川佐和子って阿川弘之の娘さんだったなぁ.
たしかエッセイとかも書いていたはずだし,気楽に読めるかしらん
というわけで,手に取ったのだった.

つまるところ,阿川弘之という人物を知らなかったら
この本を手に取ることはなかったわけで,やっぱりまだまだ
本の中ではごくごく狭い範囲しか行動しない.

閑話休題.
太ったんでないのッ!?は面白かった.

ごく気楽に読める.予想よりもスラスラと読めて
で,頭にたいして残らないので,また読んで楽しいという本.

…けなしているわけではない.
スラッと読めるというのは 素晴らしいことだ.

エッセイでも人によってはなんだか読んでいて疲れるものがある.
それは文体だったり,内容だったりするわけだけども
これはなんか自分に合っていた.

そんなわけで,その本を読んでいたのだが
出発1時間前ほどにふと顔を上げると
あることに気がついた.

電光掲示板にメルボルン行きとかかれてる.

はっ?荷物を預けたときにゲート20っていってたやん.
つーか,確かにきたときはタウンズビルってなってたのに.
なんでメルボルンになってるの?

さすがにこれは焦った.

が,そこはあれ.空港と言うのは便利で
行き先とゲートの一覧が乗っている電光掲示板があるわけで
そいつで,タウンズビル行きを確認してみるならば
いつの間にやらゲート19になっていた.

してみて,僕が今いるゲート20のお隣,ゲート19の
電光掲示板を見てみるならば,タウンズビルとなっている.

なんやらトリッキーなとこだな.オーストラリアは.
と思いつつ,待っていると,ようやく搭乗開始のアナウンス.

じゃあ,行きますか.と重い腰をあげてみたわけだが
再びトラブル発生.

JALで発行してもらった搭乗券.

チェックイン用の機械を通したら
エラーがでてきて,ダメ.

あそこのカウンターで再発行してきてもらって
といわれてしまった.

いや,まあ,結局のところ
無事に乗れたので,特に文句もないのだが.

なんなんだろう.オーストラリア.

カナダとは一味違ったグダグダさを
楽しむべきところなのかしらん.

 

戻る