旅立ち

 ドイツに行きたいなと思ったのは,かなり昔のこと.北杜夫氏に憧れて 是非ともこの目で見てみたいと高校の時から思ってました.その望みを実現すべく 行ってきました.期間は2003年2月21日〜3月7日の15日間. ただ出発までにはいろんなことがありました.

 まずは,旅行の計画.初めてのドイツということもあり,ガイドブックを見ながら いろいろ考えてみたわけですよ.んで,できればいろんな体験をしたいと思い, あるドイツ人にドイツのお薦めを聞いてみました.…思えばこれが失敗だった.

 「旅行の計画をみせて」と言われたので,言われるままに見せてみれば,ありえないぐらいの ダメだし.ここはよくないとかドイツに行くならここに行けとか.おい!誰の旅行だ??と マジで言いたかった.

 計画当初は,南ドイツに絞って観光する予定だったんですね.ところが3月にある ケルンのカーニバルは絶対に見に行けと言いやがる.時間ねーよ.ってことで 非常に困った.まあ,これは確かに素晴らしかったし 一度は見る価値があると思うんだけど,一度でいいな.カーニバル事体はどこの町でもやってるし, ケルンである必要はない.

 結局,ケルンに4日間滞在することにして,大幅に計画を修正しようやくO.K.を貰った. ホント何のための旅行なんだろうか….意思が弱いなぁ.ただ,反対されたとこにも もちろん行ったし,これはこれでよかったのだろう.

 続いての問題は,当時,僕は大学4年で卒論を書かなければいけなかった.ついでに卒論発表なるものが あり,おまけに研究室の引越しがあったのだ.引越しの手伝いをサボるのは不味かったんで, 卒論発表後から引越しまでの期間が事実上のお休み期間.しかし, 引越しの期日が3月中旬としか決まっていなかったので,3月上旬には帰ってこないといけない. 非常に迷ったあげく,やっちゃいました.

 卒論発表当日に富山をでるという暴挙.その翌日にはすでにドイツにいました. 発表の準備があったので旅行の仕度は,自分の発表後,わずか2時間程度. 我ながらアホだと思いましたね.でも,後悔はしてなかった. もう嬉しくて,今までの疲れなんて吹っ飛んでたし,ワクワクしながら 飛行機に乗りました.

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