そろそろ晩御飯の時間だ.そう,待ちに待ったロブスター!!
たぶんどこの店にいっても,たいして変わらないだろうから,
一人だったら適当によさそうな店に入るのだが,Sはどうやら違う.
パンフレットを見て,まずはそこに載っている店に行きたいそうだ.
普段はそういう店は毛嫌いする僕だが,べつにここで争うつもりはない.
とりあえず,外れはないだろうし. なんとなく雰囲気がよさそうな店を選び,そこに行く. 一軒目はしまってやがった.そこで,次の店へ.グラフトン通りにあったかな? やや暗い照明で,バーのような雰囲気のお店.まず入り口でロブスターを 扱っているかどうかきく.これがなくては始まらない.答えは,もちろんYes! そこで,この店に決めた. さて,席にすわり,メニューを眺める.…えっ?ロブスターが載ってねー. ちょっと焦るが,ウエイトレスさんに尋ねたらありました. Market priceであるロブスター.このときはたしか1ポンド,23ドルぐらいだったような気がする. レストランでこれならお手ごろといっていいだろう(約0.45kgのロブスターが2000円弱かな). ちなみにポンドはlbと表示されています. 前菜はSはサラダを頼んでいましたが,僕はエスカルゴ.食べたかったから. ほかに理由なんてありません.注文を終え,ふと疑問に思ったことをウエイトレスさんに尋ねる. それはパンフレットに載っていた写真だ.ロブスターとステーキが載ってる写真. 一皿にどかーんと,豪華なそしてカナダらしいダイナミックなコンボだ.ところが, どこを見てもメニューには載ってない.そこで,これはなに?ときくと, えっ?ちょっと見せて…こんなのみたことないわ.たぶん宣伝用に盛り合わせただけだよ. との返事が.はぁ?それは詐欺では….まあいいや.それが食べたかったわけじゃないから. ビールを飲みながら前菜のエスカルゴをつまむ.チーズがたっぷりかかったこいつは, うまい.なんか貝を食べてるような感覚だ.そして,とうとうやってきた. 今日の主役.こいつを食べにPEIにやってきたといって過言ではない.ロブスターの登場!
![]() ロブスター おぉ,すげぇ迫力だ.ロブスターが中央にドデンと鎮座している.そして,横にはもっさりと マッシュポテト.そうPEIづくし(ロブスターとジャガイモだけだが)なのだ.カップに入っているのは 溶かしバター.好みによってロブスターにつけてたべる.僕はレモンを絞った方が好きだ. さっそく,食べようとするも,まずはどこから手をつけるか.おいしいとこは最後にとっておく タイプの人間なので,胴体は最後.つーか,頭は食えるのか?そこで,ウエイトレスさんに尋ねる. 答えは,まあ,あんま食べるとこないけど,食べれるよ.とのこと.そして,ここをこうやって, 割るのねとやってくれた.ならばそこからだ. 脳みそなのか?よくロブスターの構造はわからないが,甘えびの脳とか 好きなんで,問題はない.ばくばく食べる.ただ,胴体に近い部分というか頭の下部は, 食うもんじゃねーな.身は殆どないし,砂(?)が多い. つづいては,足だ.細くて一見,身など入ってないようだが,ちゃんと入っている. 歯でしごきながら食べていく.カニを食べてるわけではないが,二人とも無口. 食べるのに必死だ. あらかた足を食べ終えると,さて,残るはツメと胴体.ツメにまずは取り掛かる. これだけでかいツメだから,さぞかし旨いだろうと期待して,ツメから身を出す. プリッとツメからでた.おー.というわけで,さっそく食べる.…あれ?旨くない. 今までと違って旨みがさっぱりとない.そして海老のプリプリ感とはなにかが違う. 消しゴム??そんな感じだ. ただツメの付け根はおいしい.ツメとは比較にならない.そして,いよいよ胴体へ. なんなくフォークで取れる.そして,口に運ぶ.うまい.海老の旨みが口に広がる. かみ締めるごとに,幸せを感じた.そして,また食べようと心に決めたのだ. 付け合せのマッシュポテトは,普通のマッシュポテト.おいしいといえばおいしいのだが, あまり味がしない.塩・胡椒をたして食べた.お腹のたしといったところか? ロブスターに大満足し,店をあとにした.あとは寝るだけ.そういえば,宿のおばちゃんが 今日は町のどっかで競馬が開催されるといってたな.まあ別にいいかと思いながら, 宿に帰った.しかし,こののどかな雰囲気は長くは続かなかった. Sと明日の予定について,話してると,突然ドアをノックする人が. なんだ?と思い,あけるとそこには宿のおばちゃんと,旅行者らしきにーちゃん. どうも,このにーちゃん.前日にこのB&Bに泊まっていて, 本日の宿も予約したつもりだったらしいが,どうやら彼の勘違いでしてなくて, 今日泊まる場所がないとのことだ. んで,なんのよう?ときくと,部屋に止めて欲しいという. どうやら,僕らが今日泊まっているちょっと豪華な部屋は,リビングのソファーが ベッドになり,3人泊まろうと思えば,泊まれる仕組み.宿のおばちゃんは, あんたたちが決めな!といって,部屋に帰って行った(てきとーだ). Sと相談し,つーか,困ってるし,相談するまでもなく,泊まることを許可. もちろん彼はソファー(ソファーベッド),そして25ドル払ってもらった. 悪くはない値段だろう.そんなわけで,ゆっくりと寝る予定だったが 訪問者に,話が弾み,寝るのが遅くなった.
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