3日目-午後(ローテンブルク)

 昼時であって,どこのレストランも混んでいそうだった.正直,お腹が減っていたので あまり歩き回りたくない.そんなわけで,マルクト広場そばのレストランに入りました.

 やっぱりけっこう混んでいて,でかいテーブルに2,3のグループと相席.別にどうでもいいことだけど. ガイドブックに載ってるようなもの(ドイツ名物)を食べたかったので,見覚えのあるものを注文.出てきたものは 想像以上にでかかった.

シュヴァイネハクセ
シュヴァイネハクセ

 シュヴァイネハクセ(Shcweinehaxe)とビール.豚のスネ肉のローストです.英語ではFried pork hock. 付け合せはジャガイモの団子.これが旨いのなんの.ソースは甘い照り焼きみたいな感じで, 口の中でとろけるお肉がたまらない.付け合せは味がたいしてしないので,ソースと合わせて. 瞬く間に消えていきました.

 中世犯罪博物館に行きたかったのだけど,まだ開館時間にならないので,市長舎(Rathaus)に行く.階段を登って どんどん進んで行き,頂上へ.塔の先端は階段も小さければ,それ自体も狭い.でも眺めは最高!晴れてたこともあり, ローテンブルクの町並みが眼前に広がる.素敵な町並みだ.

市長舎 市長舎からの風景
市長舎                 町並み

 いよいよ待ちに待った14時.ドイツで唯一の刑罰や法律を扱った中世犯罪博物館(Mittelaterliches Kriminalmuseum)の開館.この時期は 14時から16時まで….ガイドブックには3時間は必要とあるのに,2時間しか開いてないよ. 冬の観光の悪い点ですね.

 ローテンブルクの見所ということだけあって,素晴らしいものでした.素晴らしいといっても 見ていて痛々しいです.判子や見せしめのために使用された恥辱のマスクはまだ平気なんですが, 拷問道具(棺おけのなかに無数の針を仕込んだ鉄の処女や斬首刀など)は,イヤですね.実際に使われたものなので, なんか気持ちのいいもんではないです.

 結局,3時間もかからずというか,閉館までの時間=2時間弱もかからず見てしまいました. ここで時計を見るとぎりぎりティータイムといってもいい時間,ローテンブルクといえばこれ! ある有名なお菓子を食べることにしました.

シュネーバル
シュネーバル

 シュネーバル(Schneeball)というこのお菓子.ひも状の生地を丸めて,油であげたもの. ここローテンブルクでは街中で頻繁に扱っている店を見かけます. ホワイトチョコレートがかかっているものを選びました.コーヒーとこれを店内で食べる.

 さくっ♪いい音だ.けっこうでかいので,食べにくいけど,まあまあおいしいなと思いながら口に運ぶ. しばらくすると飽きてきた.これ,中がなんも味がしない.いや,正確には油の味だけ. 徐々にコーヒーに手を伸ばす回数が増える.…もう気持ち悪い.いらねーよ,こんなでかいの. ただ残すのはめったにしないので,気合で食べきる.

 このお菓子.振り返ってみると,お店ではよく見かけるんだけど,食べてる人がいないんですね. 僕が入った喫茶店でもみなさん,ケーキとか食べてたし.よく考えると,食べてるのは日本人だけじゃねーの? 日本人だけというか観光客だけ.名物に旨いものなしとは真実である.一人だとかなりきついですね. お茶かコーヒーをお供に,2人でシェアするのがお薦めです(もし食べるのなら).

 その後,店をまわりつつ(クリスマスツリーのでかいのがある店にいった気がする),しばらく散歩. ブルク公園からみるタウバー川と市壁が美しい.プレーンラインよりもこっちの方が素敵だと思う. おぉという感嘆の声が漏れた.

 ユースホステルに帰って一休憩.そしたら日本人が入ってきた.一人で旅をしてるそうで, ドイツ語学留学の経験があるそうだ.ホントは他の人も一人いたのだが,どうやら部屋を移ったみたい. 彼も誰だよタバコ吸ったの?とかぼやいてた(彼らは出発済み).しばらく話した後,一緒にご飯を食べにいく. なんでも前回,一週間ほどローテンブルクに滞在してたらしく,おいしい店を知ってるとのこと.

 最初に行った店は閉まっていた.では,と次の店に.ここも閉まってたよ.日曜日だからか 冬だからかわからないが,閉まりすぎだ.その後も彷徨いながら,ようやく一軒の店にたどり着く. 正直に言うと,開いてる店がここしか見つかんなかった.マルクト広場から西にいったところの店です.

スープ  ソーセージ盛り合わせ
     スープ              ソーセージ盛り合わせ

 ビール,スープ(水餃子みたいなもの),ソーセージ盛り合わせ(ベーコン・スモークポーク・ソーセージ)を頼む. スープはドイツで初めて頼んだんだけど,おいしかった.うまみの強い中華スープっぽい感じでした. ソーセージ盛り合わせも満足いく味でした.下に敷き詰められているのはパスタみたいなもの. でもふにゃふにゃした感じです.たいして味がしないというか,ご飯代わりですね.

 途中で,ウエイターの人がばんばん話しかけてくる.殆ど人がいなかったからかな? 最初はドイツ語で,こっちはちんぷんかんぷん.途中からドイツ語わかんねーといって英語が混じったけど, ウエイターのおじさんも一緒に行った人も英語は苦手なようで,ドイツ語がメインだった.

 このおじさんが言っていたことはだいたい次のようなことである.「日本人の人々がたくさんきてくれて うれしいね.たしかに彼らはドイツ語はあまりしゃべらないけど,若い人らは英語を話すし いいんじゃない?もんだいは年配の人々だ.日本語しかしゃべらねー.レストラン用語だったら 日本語でもなんとなく分かるだけどね(ナイフとかフォークとか)…道聞かれてもわかんねーよ! つーか,なんで俺に日本語で道をきくんだ??」みたいなことだった.

 料理にも満足し,陽気なウエイターさんで楽しい時間を過ごせました.そして夕食後,ユースホステルに戻る. ここで僕はコインランドリーを使用したんだけど,なんと故障しやがった. 洗い終わっても,扉が開かない.ぎりぎりインフォメーションが開いていて,ヘタな英語で助けを求める. とりあえず無事に洗い終わり,疲れてたこともあり,すぐに寝てしまった.

 

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