麓に下りてきたものの,なにもない.昨日,夕飯を食べたホテルともう一軒のホテル
しかあいてない.やっぱ途中で食べてくればよかったなと後悔するも,戻る気力が
ないので,お土産屋さんに付属のファーストフードで,ホットドックを食べる.
夏季はもっと店屋があるのかは謎だ. ホットドックなどというファーストフードを食べたのはわけがある. ドイツだしソーセージを食べたかった!…ではなくて,マリエン橋(Marienbrucke)という 城の絶景ポイントに日が暮れる前にいきたかったのだ.冬は日が短いし,山の中を日が暮れてから というのはちょっとイヤだった. ご飯を食べ終え,降りてきた道を戻る.途中で道が分かれるので,マリエン橋の方に行く. これまた坂がきつい.上着を脱ぎ,気合をいれて歩いた. ようやくマリエン橋の入り口に到着して,愕然とした.…立入禁止の柵がある. ドイツ語,英語はともかく,ご丁寧に日本語でも立入禁止と書いてある.雪があり,危険だということらしい. さて,これは困った.ノイシュヴァンシュタイン城を見にきたのに,今までまともに見ていない. 麓からだと遠すぎてはっきりとみえないし,城のツアーは内部で, 全体をはっきりと見える機会がまったくないのだ. ノイシュヴァンシュタイン城の全景を眺める方法は,もう一つ考えられた. ロープウェイに乗るのだ.しかしこれは冬季休業.休業と分かっているとこには,行くだけムダだ. 選択肢は,帰るか柵を乗り越えるか.周りを見回すと誰もいない.さらに,よく見ると柵の横に 明らかに人が通ったと思われる小道が….行っちゃうか!さすがに柵を乗り越えるのは 一苦労しそうだったので,雪の上に出来ていた小道に歩き出した. 雪の上を歩いていくと,通常の道に出た.階段が凍ってやがる.注意しながら,橋に向かうと 先客あり.やっぱりみんなこれを見たくて来てるから,乗り越えるんだね.
![]() マリエン橋 雪に覆われた橋を慎重に歩いていく.そして横を向く.うわぁ,すげぇ!! 橋から臨むノイシュヴァンシュタイン城の美しさは, 言葉に表せなかった.人も少ない(つーか,自分を入れて3人だけ)ので,ぼ〜と満足するまで眺め, カメラを取り出した.
![]() ノイシュヴァンシュタイン城 落ち着いてみると,やはり改装中のネットが気にかかる. しかし,僕にはどうすることもできない.願わくは夏にもう一度くることだけだ. 白銀の世界に舞い降りた白鳥のごとき城を存分に楽しみ,橋をあとにした. 再び柵の横の道を通り,麓に下りていく.3時を過ぎたところだったので, ティータイム♪といっても店がないので,ホテルのカフェに行く.ほんとに店がないんだ. 注文したのは,GluhweinとSchwarzwalder Sahnetorte(Blackforest cake). 旅の途中で,Gluhweinは温めた赤ワインに砂糖をいれたもので,アルコールがとんでいて,酒に弱くても 全然飲めるし,おいしいよ!と言われていたので一度飲んでみたかったんですね.
![]() ワインとケーキ ワインを口に含む……なんだこれは!めっちゃ不味い.騙されたー!! 人肌ぐらいの温かさの赤ワイン.甘くないしスプーンもついてきたのは 自分で砂糖をいれろということなのだろうか?とにかく不味い.ホット赤ワインは不味い!! さらにほどよく温かく,アルコールがとんでないから,酔いがまわるのが早いのなんの. 残すのも癪だったので,頑張って飲んだらフラフラになってしまった. ただケーキはおいしかった.甘くて,でもサクランボの甘すっぱさが心地よく口に残る. ケーキとコーヒーが一番の組み合わせだったかもしれない.ワインを選択した時点で, 間違っていたのだ. 酔っ払いながら,もう今日はやることないし,どうでもいいやと思って歩いてたら, ふと土産を買っていないことに気づき,店を物色.さすがに観光地だけあって, 土産物屋さんは冬でも開いている.といっても,それほど数は多くなく,早くしまってしまうが…. 適当に置物やポストカードを購入し,一度ホテルに戻る.もう日も暮れてきてたし, 夕飯を食べる前に,一度荷物を置きに行きたかったのだ. 夕飯を食べに行くも,選択肢は昨日同様二つ.今回はシュロスホテル・リスル&イエーガーハウス(Schlosshotel Lisl und Jagerhaus)に行く.注文したのは,ホームメイドのスープと,ソーセージ(+ポテトとザウワークラフト), ビール.ドイツらしい料理を食べました.ソーセージならまず外れることもないしね.
*立入禁止の警告を無視する行為は危険です.止めましょう.どうしてもという人は自己責任のもと行ってください. |
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