4日目-午前(シャーロットタウン)

 朝8時ごろ起きて,仕度をする. といっても,朝食はつかない名だけのB&Bであるこの宿に 長くいる必要はない.ハリファックスに向かうシャトルバスの集合時間である 12時半までしか,買い物をする時間がないのだ.さっそく行動開始といった.

 まずは,ファウンダーズ・ホール(Founders Hall)へ.9時開館なので, それにあわせていくと,ちょうどオープン.アトラクションなどには目もくれず, お土産コーナーへ直行した.

 さすがというか,PEIに関する土産物が揃っている.赤毛のアンが多いが, PEI独自(?)の例えば,ロブスター人形やロブスターポテトチップなどが目に付く. それでも,ほぼ買い物が終わっていた僕は,すでに荷物がいっぱいなので, 友人Sの買い物が終わるまで,店内をぶらついていた.

 すると目に付いたものは,例のラズベリー・コーディアル(Raspberry Cordial). 赤毛のアンが微笑んでいるラベルは,まさにここPEIを象徴した飲み物のように感じ, さっそく買ってしまった.

 買い物をしていたSも,僕が購入したのを見て,お土産と自分用にと 2本のラズベリー・コーディアルを購入.このときは,まだこの飲み物に対し 二人とも淡い幻想を抱いていたのだ.

 買い物も終了し,次の店に行く途中,ためしに僕が買ったラズベリーコーディアルを 飲んでみることに….味は,はっきりいって旨くなかった.詳しくは, 食べ物のコンテンツ内にある“ラズベリー・コーディアル”を読んでいただきたい.

Raspberry Cordial
ラズベリー・コーディアル

 お土産用に買ったSはかなり凹んでいた.旨くないのは,まあそれはそれで 話の種になるのだが,なにせ瓶なので重い.それが2本もあるのだ. 僕はというと,棄てるわけにもいかないので,店に行く前に飲み切り, 瓶をゴミ箱に捨てた.

 行った店は,ビクトリア・ロウにあるキルト専門のお店. 意外と思われる方もいるかもしれないが,PEIはキルトが有名なのである. これは,カナダにやってきたイギリス人が伝えたもので, カナダのイメージから外れるが,立派なPEI土産となりうる.

 大きいものから小さなものまで,色とりどりのキルトが並ぶ店内. マフラーなどは100ドル程度から.製作者のサインとコメントが ついていたりして,手編みであることをアピールしている.

 せっかくなので,お土産をいくつか購入した. ついでにレジのところで,お土産として渡すからといって 化粧箱を貰った.こっちはビニール袋で渡され,しかも 買った分だけ袋を入れてくれないから困る. カナダ流で,環境を考慮すれば 好ましいのだが,残念ながらこれらを受け取るのは,日本人. 別に金を取られることもあるのだが,ダメもとで尋ねてみても損はない.

 ここでの買い物も終了.これで後は,マクドナルドに行くだけだ. University Ave.を北へ歩いていく.出発したのが,9時55分ぐらい. 行きは,親切なおばさんの車に乗せてもらったので, 距離はなんとなくわかる.歩いていける距離+時間は余っている,ということで タクシーは使わなかった.

 荷物を持ちながら,ぼけ〜と歩いていく. 今回の旅行は,それほど荷物は持って来ていないので,足取りは軽い. 20分弱程度で目的のマクドナルドへ到着.朝ごはんも食べてないことだし, さっそく中へ入った.

 さて,メニューを見てみると…ありました.マックロブスター. これが食べたくて,ここまで来たんだ.豪華に朝からロブスターだ!!と 喜び勇んで,レジの人にマックロブスター・コンボと伝えた.

 返ってきた返事は,Sorry.…はぁ?なんだって?と思い, 理由を聞くと,今は,朝メニューしか出せませんとのこと. ふざけんな!と喚き散らしたいところだが,ここはぐっとこらえ, 何時から食べることができるのか,訊いた.

 答えは11時から.今は10時15分をちょっと過ぎたぐらい. もうすぐ11時だ.だったら,別に11時まで待つ必要ないじゃん.だせや!ということで, 交渉を始める.しかし,強情だ.なぜこれほどまでに,時間厳守なのだろうか? だったら,店の閉店時間もきちんと守れと思いつつ,話を進めると,10分負けてくれることになった.

 それにしても,お腹が空きすぎている.朝早くに起きて, お土産を探して歩き回っていたのだ. だいたいマクドナルドのセットを食べたところで,お腹一杯になるとは 考えられない.そこで,モーニング・コンボを購入した.

 買ったのは,ベーコンエッグマフィン.コンボなので, ハッシュポテトとコーヒーがついてくる. どこで食べても代わり映えしないマクドナルド.もちろん このベーコンエッグマフィンも日本のものと変わらないだろう. Sと雑談しつつ,時間を潰した.

 そして,10時45分ごろ.カウンターに動きが見えた. 朝メニューから,通常メニューへの切り替え作業. きた!これを待っていたのだ. さっそく,カウンターへ向かった.

 マックロブスター・コンボと数十分前と同様の注文をすると, これまた数十分前にきいた答えが返ってきた.Sorry. …What!?と言い返すも,Sorryと11時からとしか言わない店員. ガチガチのマニュアル人間め.このままでは,埒が明かない.そこで,さきほど交渉したマネージャーを 呼ぶように伝える.

 マネージャーが姿を現し,僕たちの姿を見るなり, マックロブスターを出すように,店員に伝える. なにか釈然としていない様子の店員だったが,しぶしぶ持ってきた. しかし,逆襲がきた.

 まだフライドポテトができてないというのだ. フライドポテトが食べたくて,コンボにしたのに…. しょうがないので,さっき食べたハッシュポテトを再び貰い, 席に戻った.

 ようやくご対面のマックロブスター. これを待っていたのだ!さっそく蓋をあける. と,ここで説明ですが,マックロブスターはおそらく 店で作っていません.プラスチックの容器に入れられたそれは, 明らかに店外つくられ,運ばれてきたことを物語っています.

Mac Lobster
マック・ロブスター

 詳しいレポートは,食べ物のコンテンツ内にある “マックロブスター”を 読んで下さい.簡単にレポートすると, セロリの存在は気になる人はなりますが,それよりも ロブスターのぷりぷり感がたまらりません.あっという間に,食べてしまいました.

 ただ,問題はお値段. $5.99(コンボは$7.99)と,マクドナルドのメニューでは かなりの高額の部類に入ります.ロブスターはどっさりと入っていますが, それでも割高感は拭い去れないので,話の種程度に考えるのが良いかもしれません.

 ハッシュポテトをダイエットコーラで流し込み, 朝食兼昼食は終了.少し休憩し,シャトルバス乗り場へ向かった. 歩いて10分も経たず,待ち合わせ場所に到着.12時前に着いた. のんびりと待ち,お約束のごとく時間を10分ほど過ぎた頃にやってきた シャトルバスに乗り込んだ.

 

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