2007年2月6日
近くて遠い国
デトロイトに行ってきた.
何しにいったかといえば
デトロイト見物.
というか,まあ,いろいろあって
友達にくっついていったのだ.
ようするに,アメリカに入るのはI-94が必要で,
それの取得自体は難しくないのだけれども
30分から1時間ぐらいかかることがあり
急ぎのときはけっこう難儀なことになる.
ただI-94は3ヶ月有効なので
今取れば日本に帰るときまで有効のまま.
飛行機のチェックインの時間を気にしながら
国境を越えるのは非常に精神的に悪いいので
基本的にそれを避けたいというのが今日の目的.
して,バスで行ってきた.
2.75ドルで外国にいけるというのは
素晴らしい.
バスに乗って5分もすればそこはアメリカ.
I-94を取得して,ダウンタウンへ繰り出すも
やはりというかなんというか,道がさっぱりとわからない.
というか,寒い.
人は全然歩いていないし,
車の通りもそれほど激しくない.
でっかいビルが立ち並ぶビジネス街と思わせる
その場所は,お昼時にはランチを求める人でにぎわっていると
想像していたわけだけど,実際にはそんなことはまったくなかった.
ていうか,寒い.
華氏で3度とかいうふざけた状況.
つまり,摂氏で-16度.
今日も風が強い一日で
もう歩いているのが辛いのなんの.
せっかくだからとなんかいい感じのお店に
いってみたかったが,そんなものを探して歩くほど
外は暖かくなく,また,デトロイトという
お世辞にも安全とはいえない場所で真冬の日中とはいえ
適当にぶらつくのはまずかろうと,適当に目に付いた店に入った.
日本で言うところの安食堂っぽいところ.
綺麗とはいいがたいし,味も大味.
だが,それがアメリカという雰囲気を
なにかしら醸し出しているような気がするから
不思議だ.
人が話す言葉もメニューも英語.
たいしてカナダと変わらないのだが
使うのは米ドル.
して,カウンターには灰皿.
ウィンザーというかたぶんオンタリオでは
基本的にあらゆる店内は禁煙となっているので
やっぱりここは違う国だと思ってしまう.
なんやら不思議な感じになりながら
ご飯を食べ,外に出るならば,そこに
待ち受けているのは極寒の地.
一瞬で現実に戻された.
現実に戻ったらやることは一つ.
カナダに,そして,暖かい部屋に帰ること.
バス停だと思ったらバス停ではなくて
バスに華麗にスルーされたり(おかげで30分余分に待つ羽目に…),
カナダ国境で誰も相手をしてくれなくて,ぼけ~と
待ちぼうけを食らわされたりといったトラブルもあったが,
なんとかアメリカ最悪の都市のひとつデトロイトから生還できた.
近くて遠い国.
アメリカ.
やっぱウィンザーから眺めているのが
一番だ.
投稿者 カズ : 23:43 | 留学生活