2006年11月24日
電話のトラブル
今日,起きて,いつものように
お昼ごはん用のお弁当を支度していたときのことです.
熱したフライパンに油を引き,
さて人参でも炒めるかと放りこんだら
地下から中国人のおばちゃんが登場しました.
片手に電話を持ったおばちゃんは
Hiといって,いきなり,Do you speak English?
と聞いてくるではありませんか.
…はぁ?
意味がわからない.
英語をしゃべらなきゃ,いまあんたと会話してるのは
何語だ?つーか,おかしいだろ,その質問は.
まあ,たしかにネイティブ並みに話せるかといえば
まだまだそんなレベルではありませんけどね.
でも,カナダに2年近くいて,修士からPhDにtransfer
できるぐらい.つまり指導教官とコミュニケーションは
取れるぐらいの英語は話せるわけです.
そんなわけで,いちお話せるよと
答えると,いきなり電話を渡されました.
…
……
ごめんなさい.状況がさっぱりとわかりません.
とりあえず,Helloというと,向こうもHello
と返してくるわけですが,会話が続きません.
続かないというか今僕が誰と話しているかすらわかりません.
というわけで,電話の先の人に,ちょっとまってて
といって,おばちゃんにゆっくりと丁寧に英語を話して
何をしたいのか?ということを聞きました.
ちなみに,炒め始めた人参ですが,電話を僕が受け取った時点で
おばちゃんに火を止められてしまいました.
ありえない.
閑話休題.
どうやら,インターネット経由で話せる電話を購入したそうで
その電話に問題がある様子.
で,その問題とは,電話を受け取ると,
自動的に時刻を取得するようなのですが,その時刻が
狂っているとのことなのです.
手動で設定しても,電話を受け取ると再びくるってしまうので
なんとかしてほしい.
ということで,ただいまカスタマーサービスに電話中ということですね.
って,そういうことは早くいいなさい.
電話を渡されただけで,こんなもんわかるか.
その肝心の電話は,僕は一切使ったことがないというか
今日が触ったのが初めてなので,とりあえずサービスセンターの人と
おばちゃんにいろんなことを確認しながらの電話です.
そんなグダグダの状態でもいいたいことは伝わったようで
それはこっちの責任ではなくて,ローカルの電話会社の問題だから
そっちに電話してその問題を説明して解決してもらって
とアドバイスを貰うことができました.
というわけで,ありがとう!といって電話を切って
さっそくおばちゃんに言われたアドバイスを伝えると
I don't think so
とかぬかしやがります.
I don't think soってあんた.
なにを基準にそうは思わないとかいうんだ?
つーか,したら自分で電話すりゃいいじゃねーか.
と,思うも,もうこれ以上かかわりたくないということで
台所に戻ろうとすると,ちょっとまって~
と引止めのお言葉がかかりました.
なに?ときくと,留守番電話がおかしいの.
なんとかして!というではありませんか.
いやね.僕はカスタマーサービスではありません.
それに,今日初めて触ったものをなんとかできるほど
機械の知識があるわけもないのは明白です.
そんなわけで,なんとかしてといわれてもね~
というと,これ取説といって渡してくるではありませんか.
…取説あるなら,お前が読め.
と心では思っても,同じ家に住む人間.
しょうがなく取説を読み始めます.
で,フムフムと電話をいじり始めますと
これがね~とかいいながら,おばちゃんが
ボタンをポンポンとおしまくるじゃありませんか.
なんていうか,ジャマしないで.
うるさいし,それはなんのアドバイスにもならないし
もうどっかいけ!!
とは心の叫び声.笑顔で,ちょっとまって
といって,設定をしていきます.
つーか,そもそも留守録機能をONにせずに
留守録が動かないとかぬかしていた時点で
このおばちゃんは機械類をいじらないほうがいいと思うのですが
どうでしょう?
めっちゃ根本的なことじゃないですか.
もう電源が入ってない時点でやる気は一気に
落ちたわけですが,ここでめげてはいけません.
各種設定を確認して,テストで電話をして,留守録が
機能していることを確認して,戻ろうとすると,
おばちゃんから声がかかって,
これっていつも電源をいれとかなきゃいけないの?
という質問が.
…もう勘弁してください.
電源が入っていないでどうやって留守録が
動くのですか?もうちょっと考えろや.マジで.
怒りと言うかここまでくると,唖然としますね.
その思考が素晴らしい.
また時間があるときに,取説読んで説明してね
といわれましたが,残念ながら,あなたに付き合う時間は
今後一秒たりともありません.
英語の勉強だと思って自分で読んで欲しいものですね.
朝っぱらからとんでもないことに巻き込まれたと
思いながら,台所に戻ると,そこには冷え切ったフライパンに
のった人参が油でベチョベチョになっていました.
ちょっと泣きそうだったのはここだけの秘密です.
投稿者 カズ : 22:00 | 留学生活