2006年11月28日

ロンドン-近くて遠い?

ロンドンにお寿司を食べに行ったとき
ついでに韓国食料品屋さんにもよったのだが
そこで買ったキムチがけっこう発酵していた.

発酵しても食べれるし,べつに捨てることもないのだが
酸っぱいキムチはあまり好きではない.

ていうか,めちゃくちゃフレッシュに
見えるキムチを選んだつもりだったのに….

とりあえず,そのまま食べるのはやめて
今日は豚キムチを作った.

次はキムチ鍋にするか豚キムチ焼きそばでも
いやキムチチャーハンもありか.

…なんかこの状況を楽しんでいるように
みえるかもしれないけど,それは気のせい.
実はけっこう凹んでる.
もうキムチ買うのやめようかなぁ.

でも,あったらまた買いそうな自分がいる.

さて,ロンドンへの小旅行.

ロンドンへは電車でもバスでもいけるのだが
友達を巻き込んでロンドンに行くなら
レンタカーが一番だ.

割り勘にすればかなり安くなる.

所要時間は高速で2時間.
こっちの高速は基本的に無料だし,
これぐらいなら全然運転しても
問題ない距離だ.

巻き込んだ友達二人は25歳未満で
彼らが運転となると保険が一気にあがるのだが
まあ,2時間の運転なら僕だけで十分.

というわけで,車を借りて
さっそく出発.

以前にナイアガラを旅行したときに買っておいた
オンタリオ州全体の地図があり,事前にネットで調べて
プリントアウトしておいた地図もある.

さらに,ロンドンの友達にそのお寿司屋さんまでの
道のりも教えてもらったし,迷うわけがない.
これで迷ったら,バカだ.


……
バカでした.

ウィンザーから401という高速に乗るのが一番楽な方法で
たしかに高速らしきものに乗ったのだけども
気付いたら下りていた.

ていうか,いつのまにやらその高速は
一般道になっていて,信号機はバンバンでてくるし
明らかに401ではなかった.

確実におかしい.

が,ここで混乱するほどマヌケではない.
だてに方向音痴で20何年間生きてるわけではないのだ.
現状把握したら,とりあえずロンドンがある北へ北へと進んでいく.

どうせそのうち401はこっちですよ~という看板があるだろう
というやる気のない考えだけれども,それはばっちりあっていて
ようやく目当ての401に乗れたのだった.

401は高速.

これに限っては間違いはない.
つまり,下りる場所さえ間違えなければ
あとはひたすら走るだけ.

…ここで僕らが下りる場所を間違えたと思った人は
反省文をA4で10枚ほど(ただしダブルスペース)書いてもらいたいものだ.

そこまでバカじゃない.

というわけで,無事に下りるべきところで下りて
あとは店を探すだけ.

こうなるとカナダと言う場所は便利だ.

つまり,住所がわかりやすい.

住所は番号で示されているため,その番号と通りの名前を
事前に知ることができれば,あとは道のところどころの番号をおっていけば
自動的に見つけることができる.

で,僕らのお目当ての番号は735

店の住所を見なくても,自然に出てくるこの番号.

頭にばっちり刻み込まれているのは
お寿司屋さんがあまりにも美味くて店の番号を
覚えたのではない.

覚えたくなくても覚えてしまうほど
そいつを探し回ったのだ.

その店がある通りを走り始め
道に面している家やお店の番号を
順番に見ていくと,3000番台ぐらいから
徐々に下がっていった.

これはもうすぐ735だなと思っていると
ほどなく740が.

もうこのへんだ.
と誰もが思っていたとき,それはおきた.

信号を超えてでてきた番号は
400番台.


えっ?
735はどこへ行った??

おかしい.なぜに740があるのに
735がなくて,いきなり400に飛ぶのか.

しょうがないので,そのへんをうろうろするも
まったくもって見つからない.

したらば,そこは現地人に頼むしかない.

その辺の人に,このお店知らない?住所はここなんだけど.
ときくと,あのアパートの裏手がそうだと思うけど.
という返事をもらった.

なんてわかりにくい.と文句を言いながら
言われた方向へ行くと,…そこはアパートしかなかった.

おっちゃん.知らないなら知らないっていってください.

もうこれはしょうがない.
ホントに最終手段.店に電話.

で,電話して,いま自分達はこんな店の近くにいて
住所もだいたいこんなところで,あんたの店の近くにいるはずなんだけど
あんたのお店はいったいどこでしょう?とたずねるも
だいたい向こうがこっちがどこにいるかわかってない様子.

必死に目に入ってくるお店をいうも,全然ダメ.
というか,その時点で,めっちゃやな予感.

ようやく向こうも理解したようで,
どうやらこの通りには,North と Southがあるそうで
いま僕らがいるのはSouth.Northまでこなきゃダメだよ
とのことだった.

で,Northに向かうと,お店がありそうな一画を発見.
でも,車は急に止まれない.

というわけで,ちょっと走って,Uターン.

僕らが頼りにしていた番号だが,北に向かうにつれ
徐々に減って行き,とあるところから上がりはじめた.
で,735発見.

なんてわかりにくい.つーか,こんなもん初めてくる
場所でわかるか!!

なぜにおとなしく番号を順番につけていかなかったのだろうか.
ロンドン人の考えることはわからない.

とにかく無事に着いたお寿司屋さん.

ここまでの道のりは長かった.
だが,ウィンザーへの帰り道はこれ以上になるとは
このとき誰が想像できただろうか.

これは悲劇の幕開けでしかなかったのである.

投稿者 カズ : 23:48 | 留学生活

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ