2006年9月14日
今年のLab
実験をしたら装置を壊しそうになりました.
やる前からある程度は予想していたのですが
実際に目の前で煙が出てくると焦るものです.
火事にならなくてよかった.
さて,今年のTAは基本的に
一年生向けのLabを担当します.
去年もやった内容で,基本的に
毎年やることは変わらないので
簡単といえば簡単です.
このLabでは,地球科学の基本的なことは
すべて網羅されていると思います.
鉱物・岩石の同定から物理探査まで.
一年生向けと言うことで難しくはないですが
どれも非常に重要です.
そんな重要なものを僕がやって大丈夫なのか?
と思う人もいるかもしれませんが,
そこは問題ありません.
ラボ・コーディネーターという人が
まずレクチャーをしてその後,課題にとりくみ
そこでそのラボ・コーディネーターとTA2人が
サポートにつきます.
学生の数によってはTAが1人だったりしますが
そんなところを僕が選ぶわけもありません.
ていうか,この授業は人数が多いため
曜日ごとに人数を割り振っているのですが
そのTAが1人の曜日は水曜日の午前中.
午前中からTAなんてやってられるわけもなく
さらにこの午前中というのは週に一日で
なぜか倍率が非常に高く,自然に午後に回されます.
さて,去年も同じ内容をやっているわけで
多少は余裕があったりします.
で,ぼけ~と考えてみると,あることに
気がつきました.
まだLabを一回しかしてないので
一概にはいえませんが,質問が少ない.
僕は週2回,このLabを担当しているのですが
両方のLab共に質問してくる人が去年よりも
少なかったです.
質問が少ないと非常にこっちとしては
楽なので,助かるのですが,しかし
これはあまりよくないと思うんですよね.
ラボ・コーディネーターによって行なわれるレクチャーと
このLab用の資料でたいていのことは答えることができる
内容なので,まあ質問がないのは理解できなくもないですが
例えば,鉱物の同定なら学生さんのほとんどが初めて
そんなことをするわけで,勝手がわからなくて当たり前だと
僕は思うのです.
また同じ鉱物でも,そのものによっては
特徴が顕著だったりして,間違えやすいものもあります.
なにせ自然のものが相手の世界ですから.
全員にまったく同じものを提供するのは不可能ですし
いろんなものを見ておくことは勉強になります.
間違った見方をして,それを解答として記入して
提出する.採点側は採点時にそれを正しますが,
その人がそれを受け取るときは鉱物は目の前にあるわけではないですし
実際にどこが間違っているか,鉱物とにらめっこするような
人がそれほどいるとは考えられません.
それならば,その場でTAにきいて,正しく覚えたほうが
簡単でかつ正確だと思うんですけどね.
とはいえ,わざわざ全員のところをまわって
いちいちその場で答え合わせをするのは
それはそれで間違っているような気がします.
なによりだるい.
なので僕がすることといえば,たまに質問がきたときに,
その人の答えをさらっとみて,その質問に答えた後に,
ところで,これはホントにこう?と間違っているところを
指摘し,わかりやすい試料をもってきて見せるぐらいです.
TAはお金を貰っていますし,どんなつまらない
質問でもしていいと思うんですけどね.
いちお頼りないとはいえ,解答はもっているわけですし
いざとなればラボ・コーディネーターに助けを求めることもでき
とりあえず間違ったことを正すぐらいのことは
英語がヘボヘボの僕でもできるわけです.
これは年によって違うのでしょうか?
それともたまたま僕がみているLabがこんな
感じなのでしょうか.
はたまた最初だからみんな遠慮しているのか.
どっちにしろ質問をしないというのは
けっこうもったいないことです.
と,振り返れば僕自身も学部生のころは
そうだったんですけどね.
まあ,自分に言い聞かせるという意味合いでも
ちゃんと質問はしましょうと.
向こうはボランティアでもなんでもなく
お金を貰っていて,質問に答える責任が
あるんですから.
投稿者 カズ : 21:57 | 留学生活