2007年8月8日

イラク料理

ぼけ~とこのニュース
眺めていたときのこと.

おぉっと目に入ってきたのは
日本人の平均身長というところ.

男性167.1cmとあり,
えぇぇ.自分って平均身長より
(わずかに)高かったんだと驚いた.

で,気がついた.

これなんの平均?

確実に僕の世代の平均じゃないだろう.
きっと170cmを超えているだろうし
だいたい僕は背が高いほうじゃないんだから.

どうやってだしたのかしらんね.

まさか小学生や乳幼児が入っているわけがあるまい.
20歳以上ぐらいかな?上限は…どうなってんだろう.

なんだか意味のわからん平均だ.

ちなみに,僕自身だがこの平均値より身長は
ちょっと高く,体重はちょっと低い.

どれくらいの値かしらないが,きっと誤差に入るぐらいであって
なんの平均かわからないけれど,とにかく平均的な日本人という
ことになる.

だからといわれると困るのだが,とにかくそんなもんらしい.

さて,ロンドンからウィンザーへ向け出発.

帰りは少々ボケていて,
ガソリンスタンドから出るときに
間違えて左車線に入ってみたり,
ウィンドウォッシャー液を出そうとしたら
ハイビームになっていたり(日本車とは逆の配置と
なっているため)となんともダメダメだったのだが
それでもウィンザーには無事に到着した.

19時を過ぎていて,帰りの車中で
話していたのは晩御飯をどうしようかということ.

正直,それほどお腹は空いていなかったのだが
なにか食べたくもある.

これが食べたい!という欲求があるわけでもなく
どうやらそれは友達も同じらしい.

とりあえず油っぽいものはやめようということで
アジア系でいこうかという話になった.

寿司はロンドンで食べたので
極東系じゃなくて,東南アジアとかそっち系.

タイ料理か,ベトナムか.

そういえば,カナダに来てうまいインド料理を食べたことないな.
つーか,きっとカナダじゃ日本人が旨いと思えるインド料理には
出会えないんじゃないか?

それはきっとスパイスがメインのインド料理と
出汁がメインの日本料理の差だろうと結論がでたのだが
ホントかどうかは定かではない.

なにせ素人2人のだした結論だし.

インド料理にするか.いや,ここは安全策で東南アジア系.

…そういえば東南アジアでいうと
タイ料理とベトナム料理が頭に浮かんでくるが
他の国の料理ってのはどうなってんだろう.

ウィンザーにフィリピン系のレストランがあったが
どうも店構えがしょぼくて,いつか行ってみたいなぁ
と思ったら,去年ぐらいにつぶれていたので
けっきょく行かずじまい.

やはり東南アジア料理=タイ料理orベトナム料理
なんだろうか.なんで他の国の料理はマイナーなんだろう.

なんて,どうでもいい話をしていたら
ウィンザーについてしまった.

こうなったらもうしょうがない.

大通りを走って,一番最初に見つけた
タイ料理かベトナム料理にでも入ろうかと
車を走らせるも,あまり見つからない.

何軒か店を知らないわけでもないけれど
なんとなく新しい店を開拓したい気分.

う~ん.と彷徨っていたら
なんとなく怪しい雰囲気の通りにでた.

おぉと思いながら走っていると
中央アジア系の人たちが目に付いてくる.

周りを見渡せば,アラビック系の看板.

アラビア系の通りかと思っていたら
教会らしきつくり(たぶんモスク)の前に
人だかり.

イラクの国旗を振り乱しながら
老若男女が大盛り上がり.

…テロ関係!?とか一瞬でも思った
自分が恥ずかしい.

よく考えたらサッカーのアジアカップ優勝の日だった.

それでみんな大盛り上がり.

よくサッカーぐらいでここまで盛り上がるもんだと
感心できるほどの盛り上がり方.

車のクラクションをビーブーと鳴らしながら
国旗をバタバタとはためかせ,
ワーワーと歓声を上げる人々.

並々ならぬパワーがそこにはあった.

で,そこで閃いた.

イラク料理を晩御飯にしようと.

トルコ系の人に晩御飯をよばれたことがあるし
これがはじめての中東系の料理ではないけれど
イラク料理ってのはなかなか引かれるものがある.

それに当初の目的どおりアジア系の料理だし.

ということで,車をおき
なんとなくよさげなレストランを選び出した.

外側から見るとちょっとぼろかったけど
中はなかなかの様相のレストラン.

メニューを見るも,どれも魅力的で美味しそう.

ケバブにしようかな,いやここは魚か
とか迷ったが,結局のところ
あっさりとしたものが食べたかったので
焼き鳥もどきにした.

チキンテッカとかいうんだっけかな?これ.

注文を終えると,ウェイトレスさん.
あっ,スープはどうしますか?ときいてくる.

スープ?それタダ?
はいそうですよ.
じゃあ,もらいます.
なにを?
なにがあります?
XXX○○○☆☆☆………

と4種類ぐらいのスープの名前を
言われたが,どれもよくわからない.

たぶんイラクの一般的なスープなんだろうけど
名前を知らないから,想像もつかない状態.

こうなったら最後の手段.
どれがお勧めですか?ときいて
それを頼むことに.

このスープ.なかなか美味しかった.

ヨーロッパのスープとも違うし
日本や中華スープとも違う.
インドのスープとも違って
なかなかさっぱりとしていた.

さらに,でてきたサラダもどきがうれしい.

いろんな野菜の酢漬けかな.

これまたさっぱりしていて
パリポリと歯ざわりもうれしい感じ.

醤油でもあれば最高に旨いだろうなぁ
と思った僕はやっぱり日本人.

いかん,いかん.イラク料理を純粋に楽しめば
と反省していたら,料理がでてきた.

出てきたのは,お子様ランチ風にご飯が盛られていて
その周りにたくさんの鶏肉.

このお子様ランチ風のご飯.
レーズン入りのスパイスご飯で
なかなかおいしい.

鶏肉は胸肉であっさりしているものの
ほんわかと味付けがされていて
これがおつ.

友達が頼んでいたフィッシュカレーも
一口もらったが,インドカレーよりも
おいしいカレーだった.

大量の鶏肉を残してしまいそうだったが
2切れを持ち帰るのも癪なので
気合でお腹に押し込む.

食後,だらだらと話しながら
お勘定を頼んだ.

しばらくしてウェイトレスさんが
持ってきてくれたのだが
なかなか取りに来ない.

普段ならそのまま出てしまうのだが
ちょっとお釣りが欲しい状況だったので
そのまま待つことに.

ウェイトレスさん.姿形も見えないので
呼ぶこともできず,待っていると
ようやく登場.

開口一番.コーヒーかお茶はどうですか?

…はぁ.えっと,それタダですか?
はい.
じゃあ,コーヒーを二つ.

というと,やっぱりお勘定を持たずに
奥に消えていくウェイトレスさん.

なんなんだろう.
さっさとお会計を済ませたいのに.

などと愚痴っていると
コーヒーをもって現れた.

で,このコーヒー.

変わっているのだ.

ポットはまるで紅茶でもいれるようなもの.

カップはお猪口のような小ささ.

普通のコーヒーを想像していた
僕らにとってこれだけで?だったのだが
ホントの衝撃はその味をみてからだった.

…コーヒーじゃない!!

コーヒーを頼んでおいて
コーヒーじゃないとはこれいかに
と思うかもしれないが,全然コーヒーとは
別物が目の前にはあった.

苦味があるのはコーヒーだが
香り味ともにコーヒーとは別物.

スパイスがたくさん入った
お茶類のものといったほうがまだ
それっぽい.

大量に飲める味じゃないので
なるほどお猪口サイズで十分.

と思いきや,飲んでいると
なんとなくやめれないフレーバー.

お猪口の底に黒色のスパイスっぽいのが
溜まるのがやはりコーヒーじゃないなぁと
思いつつ,けっこう飲んでしまった.

たぶん思うに,コーヒーというよりは
タンポポコーヒーとかなんていうんだろう.
コーヒーの擬似的なものなんだろう.

これが向こうで言う普通のコーヒーなのかどうかは
定かではないし,これが宗教的なものに起因(例えば
コーヒーは禁じているので,それに似たものを使う)するか
どうかもわからない.

が,面白い経験だった.

出た結論は,総じてイラク料理は
旨いんじゃないかと言うこと.

いろんなスパイスは使っているけれど
インド料理のゴタゴタスパイスでもなんか
一つ大事ななにかが物足りない.っていうよりは
はるかにマシな感じ.

とりあえずしっかりとした
味付けがされているし.
また行きたいと思わせる内容だった.

問題は,少々大学から距離があること.
これが大学から近ければなぁ.
もうちょっと頻繁に通えるのに.

残念だ.

投稿者 カズ : 23:51 | 留学生活

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