2007年9月30日

パン屋さん

忙しい,忙しいといいつつ
目先のことしか考えられない.

そんな週末だった.

金曜の午後,教授とお話をしたら
車を借りてデトロイトへ.

狙いはもちろん,日本食関係.

朝の2時過ぎにウィンザーに戻ってきて
土曜のお昼は,車があったので,
そのまま日常品のお買い物.

それが終わったら,疲れて
死んだようにお昼寝.

夜,目が覚めたら,そのまま
バーに飲み行って,なんだかんだで
4時過ぎだか5時過ぎだか覚えてないが
帰宅.

そっから寝て,起きたのは11時ごろ.

まあ,普段ならもっと寝るんだろうけれど
今日は脅迫概念みたいな感じで起きた.

さすがに土日潰すのはまずい.

というわけで,大学行って
明日のラボの支度.

さらにタイピングのお仕事.

ラボの準備がわけがわからなすぎて
放り出し,家に帰ってきたのだった.

怒涛の週末だった.

さて,デトロイトというかデトロイト郊外のNovi.

ここには日本食などを扱っている
One World Marketだけではなく
他のお店もある.

その1つが,Pastry House HIPPO
だ.

なにかといえば,パン屋さん.

日本のパン屋さん.

これが素敵すぎる.

まさかカナダで…というか
そこはアメリカか.

とにかくこんなウィンザーなんてとこに
留学していて,こんなものに出会えるなんて!!
というぐらい感激した.

感激した例が,今日の写真となっているわけだけども,
いうまでもないだろう.

コロッケパンにウィンナーパンに
さらには,焼きそばパン.

写真にはないけれど,たこ焼きパンに
メロンパン,カツサンドと繋がる.

買わなかったけれど,アンパンマンパンとかもあり
子どもも大喜びだ.

ていうか,ホントにここはどこ?
日本じゃないの?なに?どうなってんの?
といった感じだ.

もちろん味も普通においしくて
…この普通においしいがものすごいうれしいのだ.

普通に日本で売っている惣菜パン.

カナダじゃありえない“普通”.

うまい.

この店にはパンだけでなく
ケーキなんかも売ってたりする.

前回は,コーヒーゼリー.
今回は,ホワイトチョコレートケーキ.

コーヒーゼリーはほどよい甘味と苦味がきいた
まさしくコーヒーゼリーといえるもの.

ホワイトチョコレートケーキはいわずもがない.
まずいわけがない.

甘すぎずやさしい甘さの日本のケーキ.

まさに日本のパン屋さん.

もっと近くにあったらいいのに.
つーか,国境超えなくてすんだらいいのに.

とか思いつつ,パン屋をあとにしたのだった.

Pastry House Hippo
42130 Grand River Ave. Novi, MI, 48375
Tue. - Sun. 9:00-19:00
Mon. Closed

投稿者 カズ : 23:11 | 留学生活 | コメント (2) | -

2007年9月27日

One World Market

9月ももうすぐ終わる.

この前,教授夫妻に招待された夕食で
今年は年末どうするの?
ときかれたが,どうしよう.

チケット買うなら,もう買わないと
間に合わなくなるんだろうけれど
なんか帰るメリットも感じられない.

5月に短いけれどいちお日本に帰ったしね.

それにやることは盛りだくさんだし
カナダでぼけ~としているか.

…なんかつじつまが合わないけれど
気にしない.

どっか旅行でも行きたいなぁ.

さて,昨日の続き.
デトロイト郊外のNoviという町にある
日本食スーパー,One World Market.

大興奮の鮮魚・冷凍魚コーナーだったわけだが
興奮はこれだけでは終わらなかった.

つーか,すごいのよ.
そのプチ日本ぶりが.

野菜コーナーでいけば,日本らしく
すべてがパック詰め.

日本産キュウリなんてものもあったし,
エノキはもちろん舞茸,エリンギも.

大葉もあれば,ミョウガもある.

ゴボウ?そんなものきくまでもない.
ないわけがない.

が,やっぱりお値段はいい感じ.

日本の野菜類はおいしいと思うのだが
似たようなものがカナダでも手に入るし
なければないで我慢できるようなものなので
ここでは見送った.

野菜コーナーの前には,冷凍食品コーナー.

これがやばい.

昨日書いたとおり,魚はもちろん
普通の冷凍食品もある.

牛丼,たこ焼き,餃子,シュウマイ,
炒飯,お好み焼き….

これらはもちろん日本のメーカーのもので
種類も豊富.

あぁ,買いたい.ここからここまで全部
みたいな富豪のような買い方をしたい.

が,さすがにそれは許されないので
牛丼とたこ焼きを購入.

さらにアイスコーナーを覗けば
後ろ髪引かれるアイスの数々.

100%家に帰るまでに溶けるのはわかっていたので
チョコモナカを購入して,帰りの車の中でかじった.

うまい.

チョコモナカはアイスのなかで
1,2を争う美味さだと思うのだが
なぜにカナダで売らないのだろうか.

あれを知らないで死ぬなんて,カナダ人は
人生の0.1%ぐらい損してる.

冷凍食品コーナーを奥に進んで突き当りには
お漬物コーナー.

これがすごい.

福神漬けだけでも数種類ある.

迷える嬉しさ.

沢庵にしば漬けもあれば,ニンニクの溜り漬もある.
白菜の浅漬けもあるし,いったいなにがないのか疑問になるほど.

ここでは無難にそして贅沢に,野沢菜漬けを購入.

まさかカナダで野沢を食べれるとは思いもしなかった.

さらに,佃煮も数種類売っていたので
2種類ほど購入.

してみて,隣を見てみれば,お酒コーナー.

日本酒に焼酎.ビールもある.

ちなみに,ビールはカナダのLCBOやBeer storeで購入可能な
サッポロもあった.お値段8ドルほど.
カナダで2ドルちょっとで全く同じ商品が買えることを
考えれば,このお店のお値段事情がわかるかもしれない.
(これは極端な例だけど)

日本酒.買いたい.でも,高い.
つーか,税関大丈夫なんか?
そんなわけで保留.

さらに店内をうろつき,カレールー,
炒飯の元,パスタソース,お好み焼き粉なんぞを
カゴに放りこんでいく.

そして,ついに来たのはお菓子コーナー.

これほど魅力的なコーナーは
存在しない.

子どものころはお菓子コーナーは
スーパーの中で唯一楽しい場所だったが
そのころのワクワク感をとりもどさせてくれる場所だ.

まあ,当時とは味覚が違うので
買うお菓子もちょっと変わってくる.

もちろん当時のような感覚で
ラムネとかも買ったけど….

主なお菓子は,せんべいとか.

ハッピーターンにばかうけ.

ばかうけは無難に青のりしょうゆ味.
2袋購入.

さらに唐辛子せんべいといえばいいのか
とにかく辛いせんべいも購入した.

お菓子コーナーにいるとホントに止まらなくなるので
お米コーナーへ退避.

お米は,8kg(5Kg?)で18ドルぐらいだっただろうか.

ウィンザーで買ってるぼたん米は8kgで12ドル
ぐらいなので,それに比べるとちょっとお高い.

ぼたん米でも十分においしいと思えるし,
さらに,このぼたん米.カナダで購入できる
お米の中では高い部類に入る.

それよりもさらに高いお米.

しかし,ここはお米ぐらい贅沢にいってもいいんじゃねーか?
と悪魔のささやきが.

ていうか,この店に入って以来,悪魔のささやき以外が
聞こえてきた試しがないわけだけども,

僕の中に天使が存在するかどうかというのは
大きな疑問なわけでここで議論するには足りないほどなのだが
とりあえず天使のお財布を考えろとかこんな米食ったら
ぼたん米で満足いかなくなるぞ.とかそんな大切なつぶやきは
耳に入ってくることはなく,魔法のカードを握り締め
かごの中にお米を放りこんだのだった.

買ったのは,…なんだっけ.
こしひかり系のお米.名前は失念.

ちなみに,こしひかりにあきたこまちと
これまた日本でよく見るラインナップがあったりする.
もちろんアメリカ産なわけだけども.

お米も購入したら,最後は雑貨品.

そう,ここにはわずかながら
雑貨品も売ってる.

わずかといってもそれは
黄金のような価値があるわけだけども.

例えば,熱さまシートとか,日本製のサランラップとか
歯ブラシとか,ファブリーズとか.まあ,いろいろと.

僕は洗顔フォームを購入した.

こっちで買うと,普通にカナダのものでもけっこう
高いので,やや高くても日本のものを購入するのと
どっこいどっこいのお値段.

それなら日本のもののほうがマシだ.

というわけで,購入.

さらに隣を見るならば,おつとめ品で
ゼリーがあったので,それもカゴに放りこんだ.

で,レジに行くと,昨日も書いたけれど
100ドルほど.

カード払いでお会計して
次の店に向かったのだった.

投稿者 カズ : 23:58 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月26日

お魚

財布を覗いたら
お札が1枚も入ってなかった.

したらば,小銭入れとジャラジャラと
あけてみれば,7ドルほど発見.

お茶買って,マフィン買って
幸せだ.

さて,話はさかのぼること1ヶ月前.

マリリンマンソンのライブを見に行ったとき
ついでに日本食などを売っているお店に行ってきた.

One World Marketというお店で,場所は
デトロイト郊外のNoviというところ.

近くには日本食レストランもあるというか
このNoviという町.

さほど大きくない町だけれども
日本食レストランが3件ほどある.

たぶんどれも日本人経営.

詳しいことはしらない.

お店で日本食レストランどっかありますか?
と日本語できいて,教えてもらったのが3件ほど.

さらにあそこはたしか日本人経営じゃなくて
韓国人経営だったけど…ともう1件,教えてもらったので
きっと最初の3件は日本人じゃなかろうかと推測.

つーか,すげぇ.

Noviまで車で45分ほど.

国境を越える煩わしさはあるけれど
そこまでしていく価値は,ある.

というわけで,僕が前回買ってきた
魚達が今回の写真.

スズキが安かったので買ったのだが
普通にパックに入った切り身.

タラの切り身,鮭の切り身,
鰆の西京漬…なんでもありやがる.

日本のスーパーとおんなじだ.

まあ,大きく違う点は一つあって
それは値段なわけだけど….

生鮮食品でいえば,2,3倍はしてんじゃねーの?
と思えるお値段.

カナダ…じゃなかった,アメリカで
それが手に入るならばしょうがないか
とも思えるが,学生にはきつい.

こっちに出向してきていると思われる
夫婦とかは,ばんばんカゴにつめていたけれど.

が,せっかくの機会.
買い物しないわけには行かない.

そんなわけで,スズキの切り身を購入.

よくスーパーにある氷がおいてあったので
それをもらい,夏の暑い中だったが
傷むことなく無事ウィンザーに帰れた.

このスズキは後日,塩焼きとテリヤキとなり
僕のお弁当を賑やかにしてくれたのだった.

うまかった.

さらに,興奮を掻き立てたのが
冷凍食品コーナー.

アジの開きが売ってる.

…これは買うしかない.

値段見る前に即決.

アジの開きなんて,まさかカナダで
食べれるとは思ってもなかった.

まあ,パッケージを見るならば
お届けします日本の干物
とか書かれていて完璧に輸出用だったわけだが
んなもんカナダで見たことねーよ.

頼むからしいれてくれ.

買うから.毎月1回は買うから.

ちなみにお値段見るまでもなく…
と書いたが,このアジは案外お手ごろ価格だった.

小ぶりだったが6枚入って,6ドル.

安いでしょ?

さらに,冷凍のパックの
鮭の西京漬があったので
これまた購入.

ていうか,このパックされたやつは
日本でも似たようなものを買って食べてたなぁ
とちょっとしんみり.

お値段見て,さらにしんみり.

たけぇ.

でも,しょうがない.
ウィンザーじゃ手に入らないものだ.
買っておこうとカゴに放り込んだのだった.

他にもイカの塩辛があったので
それも購入.

さらに再び鮮魚コーナーに戻るも
いまいち手が出ない.

値段じゃない.

やっぱり心配なのは暑さ.

8月中旬のうだるような暑さ.

氷があるとはいえ,それでも
万一,傷んでしまった場合
どうやってモチベーションを回復したらいいか
わからないほど凹むだろう.

今回はスズキでガマン.

となったのだが,一体どんなものが
あったかというと,それはホントにすごかった.

自家製シメサバとか.
いくらとかは当たり前,マグロの刺身に
タコもあれば,イカもある.

なかでも驚いたのは
アジのタタキがあったこと.

アジのタタキなんて
なんて豪勢なものを
置いてあるスーパーなんだ.

つーか,買いたい.

が,刺身系はどうあがいても
ムリだろうと諦めたのだった.

魚だけでもまさにここは天国か?
と思える品揃え.

値段を見れば一気に現実に戻される
ばかりか地獄に叩き落されるわけだけれども
そこはあれ.

蜘蛛の糸はなけれども,手元には
この夢をそのまま現実へと変えてくれる素敵なカードがある.

魚以外にもいろんなものを購入し
実際のところ100ドル近く使ったのだが
その詳細は自戒次回ということで.

投稿者 カズ : 23:58 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月25日

巡検終了

ようやく今日で地球物理巡検のお話もおしまい.

比抵抗探査そのものについては
時間があるときにでも,また書けたらいいなぁ
と思っていたりする.

いまはあまりにも時間というか
余裕がない.

冬にあるセミナー発表で比抵抗探査ではないけれど
それに似たものを発表しようと考えているので
そのときかしらん.

とりあえず未定ということで.

さて,地球物理学巡検.

最終日はこの前書いた通りなのだが
プレゼンして質問に答えて,川遊びして,
レストランに行って,星空の下ビールを飲んで終わった.

この日の夜.サウナに行こうぜ~
と誘われたのだが,行かずに一人しっとりと
ビールを飲んでいたのは理由がある.

それは,疲れてたというのと
次の日を考えてのこと.

サウナに行って飲んで騒いで
ともう全てが終わったのだからしても
よかったのだが,なにせ運転を任されていた.

行きはまったくもって運転しなかったのに.

これには理由があって,助教授の人が
足首を痛めたから.

巡検中にはりきりすぎて…とかではなくて
サッカーで痛めた.

サッカーに参加してわずか10秒での出来事だった.

大事には至らなかったのだが
ウィンザーまで8時間以上の運転は
不可能との判断で,僕の出番となった.

レンタカーで借りるときに僕の免許証を
提示してなかったので,とりあえずSudburyの支店まで
助教授の人が運転して,その後の運転を引き継いだ.

カナダでの運転はもう慣れたもの.

多少道は混雑していたが
日本に比べれば混雑に入らないレベル.

安全運転で運転をしていく.

あ~,そろそろガソリンねーなぁ.
次のサービスエリアかインターで下りるかして
ガソリンいれないとなぁ
と思っていたら,そんなときに限って
それがみつからない.

やべぇ.そろそろマジでやべぇ
と,とりあえずガソリンスタンドありの
マークはなかったもののすぐ近くのインターで下りた.

下りている途中でピコン♪と
Emptyの表示が.

けっこうでかいジープに乗っていたので
100kmはきついだろうなぁ.もって50kmか.

ていうか,ホントここなんもねー.
何キロ先かわからないけれど次のインターを目指して高速に乗りなおすべきか
それともここに賭けてみるか.
あぁ,Uターンすらできないよ….

とちょっと凹みながら道沿いに走っていたら
ローカルなガソリンスタンドを発見.

つぶれていてもおかしくない面構えだったが
日ごろの行いがいいのだろうか.
しっかりとその店は開いていて,無事にガソリンをいれることができた.

無事にガソリンを入れたら
あとは簡単.

また同じ道を進むだけ.

しばらく進み,トロントが近づいてきたら
行き同様,高速を下りてわき道に入っていった.

これはもちろん渋滞を避けるため.

ロンドンの手前まで下道(といっても
80-100km近く出せるわけだけど)で
行く予定だったが,道を間違えた.

よくあること.
驚くことじゃない.

結局,ロンドンまで下道で行ってしまい
そこから再び高速に乗っかってウィンザーに向かったのだった.

ウィンザーについたら,再びピコン♪と
Emptyを示すマークが現れたが気にしない.

まずは大学に寄って荷物を下ろす.

そう.巡検,最後の仕事.

後片付け.

最後の気合を振り絞って,全ての装置・道具・石
なんかを運び出し,ガソリンスタンドへ直行.

ガソリン入れてようやくおしまい.

家まで送ってもらって,助教授は車を返しに
レンタカー屋さんへ.

なんでも次の日は授業の初日(しかも10時半から)らしく
大変だ.のんびりともできないと愚痴りながら助教授は走り去っていった.

僕はというと久々の我が家に安らぎを感じつつ
ベッドに潜り込んだのだった.

投稿者 カズ : 23:51 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月24日

地質巡検

ずいぶん気持ち良く寝たと思って時計を見たら
11時を過ぎていた.

寝たのが3時過ぎ.で,起きたのは8時半.

まだちょっと早いなぁと目覚まし時計のアラームを
9時半にセットしたのは覚えているのだが
どうやら9時半にセットしたアラームは
子守唄と化していたようだ.

朝型を心がけてもどうせ限界はあるし
もう完璧に夜型人間になってしまおうかしらん.

さて,今日も今日とて地球物理学巡検.

一連の測定が終わり発表の2日前のこと.

ウィンザーから参加した助教授の人が
Sudbury周辺の地質巡検を開催した.

Sudburyは地球科学的に面白いところで
素晴らしい露頭もある.ついでに,助教授の人が引率をやっている
うちの大学の巡検やサンプリングなどで来たこともあり
せっかくだからというわけだ.
(助教授の専門は,古地磁気,岩石磁気,環境磁気)

が,今回の地球物理学巡検は
その名の通り地球物理.

UWOからきている学生でに地質を専門にしている
人はいなかったしおまけに発表2日前ということもあって
参加者はごくわずかだった.

僕とウィンザーから参加してる学生
(基本的にこの人は地質系の人)とUWOの学生1人.

計3人.

まあ,そんなもんだろう.

僕は地質はそんなにわからないけれど
単純な興味.せっかくSudbury周辺まできたから
少しでもそいつにふれておかないともったいない
という根性で参加だ.

で,その地質巡検は楽しかった.

道路沿いに各層の変化が認められ
またはっきりとそれが見えるので
お~という一言につきる.

残念ながら時間があまりなかったので
全てをくまなく見れたかといえば
全然そんなわけでもないのだが,それでも
十分に1日を潰す価値はあった.

ちなみにある場所で,古地磁気用サンプルの
採取跡を発見.

その助教授と,これ古地磁気用だよね?
ってことは,これはこの目的?でも,
それにしてはこっちにはこれがないってのはおかしいなぁ.
なんなんだろうね.という古地磁気やってる人間じゃなければ
意味のわからないトークを繰り広げていた.
(たぶん目的は礫岩テストとよばれるもの.説明は割愛)

ていうか,もちろん地質メインなわけだけど
やっぱりマグネやってるだけあって
ここは誰々がやってとかどんな結果がでてとか
他の2人を置いてけぼりの会話が交わされることもあった.

正直,地質よりもそれに関したマグネのほうが
楽しかったのはここだけの話だ.

各所で写真をパシャパシャとって
石を拾って(これは趣味)地質巡検はおしまい.

キャビンに帰って,プレゼンの支度をしたのだった.

投稿者 カズ : 23:30 | - | コメント (0) | -

2007年9月23日

サッカー

昨日は友達の誕生日パーティー.

最近は忙しいのだが,それでも
やっぱりいかないわけにはいかない.

というわけで,バスで目的地へ.

途中でお酒を買ったら
準備完了だ.

まあ,パーティー自体は
いつもの感じとさほどかわらない.

ご飯食べつつ,お酒飲んで
グダグダとそこらへんでおしゃべり.

が,ビール3本目に突入したら
なんか気分が悪くなった.

えっ?なんだ?そんなに飲んでもないのに
とか思いつつ,それまで(2時間ぐらい?)ずっと立ってたこともあって
ソファーのある部屋に移動.

座ってたら,落ち着いてきたので
またビールを飲み始めたのだが
まったりしすぎた.

テレビを見つつ話もしつつ
という感じで,ぼんやりと過ごして
12時ごろに帰宅.

帰りはバスはもうないので
24時間やってるスーパーによりつつ
歩いて帰った.

それにしてもビール2本ちょっとで
ダウンしそうになるなんて….

たしかに最近はビールをあまり
飲まなくなってきてるのだが.

完璧にウィスキーに変えてしまおうかなぁ.
なんかそっちのほうがよさそうだ.

さて,もうちょっとだけ続く地球物理巡検.

巡検が始まって,だいたい半分が過ぎたころ
UWOの教授がサッカーをやろうと提案してきた.

提案というか強制.

明日サッカーやるから参加すること.

日中の測定が終わり,だいたい8人ぐらい
集まったところで,近くの広場に行ってサッカーの開始.

チーム分けは,学部生対院生+教授陣

…ムリやって.平均年齢でいったら
明らかに差がありすぎる.

とか思っていたら,ロシア人院生
サッカーうますぎ.

さらにその教授もけっこううまかった.

そんなわけで,サッカー開始.

スパイクはもちろん,運動用の靴すらもってきていないので
トレッキング用の靴というかブーツで参加.

キーパーなしのルールで
4人対4人となれば,ぼんやりとしていることなんて不可能.

“マジメ”なサッカーなんて何年ぶりかわからないが
うろちょろしつつ1点ぐらい決めたりした.

で,前半は6対2で折り返すというワンサイドゲーム.

驚くなかれ院生+教授陣の合同チームが勝っていたのだ.

その後は,さらに学部生の数も増え
7人対6人という圧倒的な不利な状態での試合となった.

途中から点数とかわけのわからないことに
なったが,たぶん負けたんじゃないかしらん.

合計2時間ぐらいプレーしたわけだが
もう最後のほうは足がついていかなかったし.
プレートかもうそんなんがどうでもよくなっていた.

してみて,当然のごとく翌日から筋肉痛.

…2日後にこなかっただけまだマシかとも
思えるけれど,でも,まだ探査が残っていたわけで.

普段の運動不足がたたってガクガクの体に
鞭をうちつつ,測定を続けていったのだった.

もう今年分は運動したなぁ.
疲れたけど楽しいそんな巡検の一幕だった.

投稿者 カズ : 20:40 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月21日

ステーキ

今日の夜は,ステーキだった.

あぁ,素敵.


別に反省はしていない.

ことの始まりは,昨日のこと.

教授に明日の夜は空いている?
ときかれた.

特に用事もなかったので,
空いていますよ.と答えると
ステーキハウスに行こうとのこと.

うん?なにか特別なことでもあったかな?
と思っていると,説明してくれた.

前行ったステーキハウス覚えてる?
そうダウンタウンにあるとこ.

そこが今月で店を畳むから
その前にもう1度行こうと思ってね.

とのこと.

Ye Olde Steak House

それがその店の名前だ.

教授夫妻には敵わないけれど
僕にもいちお思い出はあったりして
どんな思い出かといえば,教授夫妻のこと.

初めて教授夫妻と行った外食が
このお店で,というか,ウィンザーでは
この店以外きたことがなかったりする.

では,僕が個人的に来たことがあるかといえば
実は一度も来たことがなく,ようするに
教授夫妻と外食といえばここ.という風に
僕の中では位置づけられている.

これが4回目かしらんね.

味はといえば,僕は好きだ.

普通に美味いステーキを食べさせてくれる.

店の雰囲気も落ち着いていて,それでいて
値段はめちゃくちゃ高いわけでもなくリーズナブル.

…リーズナブルとかいっといて,
自分が払ったことはないのだが.

ウィンザーの中では歴史のあるレストランで
一番古いんだっけかな.

1967年に開店して今まで
メニューを一度も変えることもなく
やってきたそうだ.

閉店の理由は,オーナーの年齢的問題.

ちなみにオーナーとうちの教授は
同じマンションに住んでる由.

そんなわけで,今日はステーキとなったのだ.

教授が17時ごろに出発といっていたので
16時ごろにちょっと部屋を抜ける.

目的は,お花.

教授の奥さんへのプレゼントだ.

招待されたときの礼儀というか
もう卒業してしまった友達が,
とりあえず花買っとけば間違いないから
といっていたので,その教えに従う.

ワインでもいいんだろうけれど
教授は飲まないし,だいたいワインなんて
どれがいいかさっぱりとわからないので
花を選択.

もちろん花もどれがいいかなんて
わからないが,そこはお花屋さんに
まかせればいいのだ.

花を購入し,その後は,当然のごとく
花束もって研究室に戻るわけだが
これが何度やってもなんだか恥ずかしい.

つーか,あれ.
僕の人生で一番多く花を渡している人は
教授の奥さんだったりする.

閑話休題.
まずは教授の家に行き,
スコッチを飲みながら談笑.

そして,ステーキハウスへ出発.

してみると,なんとほぼ満席.

これは始めてみる光景.

今まではけっこう空いていたんだけどなぁ.

まあ,僕らと同じで
みんな最後の記念にきてるのは
安易に予想できることだ.

で,周りを見渡してみれば,やっぱり
お年を召した方が多かった.

41年の歴史は伊達じゃない.

さて,僕が頼んだのは
Ye Olde Steak Houseの名前がついている
12ozのステーキ.

なんだか毎回これを頼んでいる気がしなくもないが
まあ,最後だし,ステーキで.

教授の奥さんは,始めてきたときに頼んだのが
これなんだとそれを注文されていた.

注文したら,あとはお酒を飲みつつ
てきとーな話をする.

で,長年というわけでもないが
疑問に思っていたことを教授にきいてみた.

ウィンザーって,デトロイトタイガースと
トロントブルージェイズのどっちのファンが
多いんですか?

これ.

これはすごいわからない.

タイガースはバスでお気軽にいけるところで
試合を見ることができる.

が,アメリカのチームだ.

ブルージェイズは車で4時間という距離だが
カナダのチーム.

なんともビミョーなところではないか.
このウィンザーという町は.

どうなんだろう.と思っていたら
その答えは案外あっさりとしていて
ほとんどタイガースファンだよとのこと.

ウィンザーにジェイズファンなんてほとんど
いないんじゃない?
というのは,やっぱりタイガースがすぐそばにあるし
なにより,ジェイズはタイガースに比べて若い球団だからね.
(タイガースは1901年創立,ジェイズは1977年)
カナダといってもどうしてもファンが少なくなってしまうんだ.

へ~.メープル大好きっ子のカナダ人が
意外だと思ったのだが,それが現実らしい.

ところが,これがホッケーとなると
話は少々変わる.

デトロイト・レッドウィングスとトロント・メープルリーフス
だいたい半分半分ぐらいだそうだ.

ほぉと思っていたら,教授の奥さんいわく
そんなことないですよ.

やっぱりレッドウィングスのほうがファンが多いです.
あんたが熱烈なメープルリーフス・ファンだから…
といっていたので,ホッケーに関しては真実はわからない.

まあ,カナダの国技とも呼べるホッケー(国技はラクロス)だから
そこはウィンザーでもメープルリーフスを応援するだろうなぁ
と思えなくもない.

とりあえず,そんな話をしていたり,
オーストラリアの話をしたりしていた.

注文したステーキはやはりいつもどおり
おいしく,満足.この店が閉まってしまうのは
なんとなくもったいない気がする.

最後は大学まで送ってもらって
1日はお仕舞い.

さすがに酒飲んだ後に研究する気にはならない.
パソコンを片付け,家に向かった

あ~,素敵な夜だった.

投稿者 カズ : 23:52 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月20日

最終日

最終日の朝は早かった.

基本的になにかの発表の前日というのは
できる限りしっかりと寝たいので
日が変わるくらいに就寝.

で,起きたのは朝の6時.

毎度おなじみ野菜ジュースとトーストの
朝ごはんを食べたら,発表練習の準備.

パソコンもって車へ直行.

再び車のバッテリーを使って
パソコンを起動し,発表練習.

2回ほど練習したら,時間が来た.

なんでかわからないけれど
8時開始.

まずは院生が1人ずつ持ち時間30分で
発表していく.

これはオープンで学部生の子も
みれるし,他の院生ももちろんいる.

が,きっかり30分ペースで進めたいということで
質問は1つか2つにだった.

発表自体は,けっこうスムーズに
いったんじゃなかろうか.

自分の発表が終われば,あとは
リラックス

…といかないのが,このコースの恐ろしいところ.

院生の発表が全員終わったところで
つづいて10分程度の教授陣による口頭テスト.

1人ずつ呼ばれて,質問をうけ
でてくるといった感じだ.

まあ,質問はといえば,それなりに答えられた.

ただInversionなんてものは,自分の使った方法に
ついては,計算式のなにがどうで…ということは
なんとなく答えられるようにしていたが,他のInversion
なんてしらねーよ.ということで,ちょっとムリ.

100%は別に目指してないので
気にしないことにする.

院生の口答試験が終わったら
続いて学部生の出番.

これは公開されておらず
基本2人ずつキャビンに入って行き
プレゼンして質問に答えて戻ってくるといったパターンだ.

もうここまでくれば,院生は自由.

徹夜してた人(車のバッテリー使用)は
寝たり,酒飲んだり,本読んだり.

ちなみに最後の本読んだりは僕.

ビールを飲みながら,まったりと本を読んでいた.

もちろん日本語の小説.

だれがサイエンスに関するもしくは英語関連
のものなんて読むものか.

まったりしたい.

もうただそれだけ.

が,このまったり読書ものあまり長くは続かず
というのも,終わった学部生の子達が酒飲もうぜ~
とやってくるので,酒と疲れでグダグダ.

まあ,まったりという部分だけは達成できたけど.

全員の発表が終わったら,最後の最後で
みんなで川遊び.

名前は忘れたが,Fox Lake Lodgeから車で
5~10分程度の場所にあるところに遊びに行く.

駐車場から少々ハイキングらしきことをしたら
その場所へ.

岩がいい感じに削られていて
天然のウォータースライダーがある.

あるのだが,その日は寒かった.

日中でもTシャツではいられないぐらい.
ていうか,風が寒い.

体感気温は8,9度ぐらいだろうか.

寒い.

もちろん水は冷たいだろう.

うわぁ.マジで水に入るの?

と思っていたら,UWOの教授.
真っ先に飛び込んでいった.

すげぇ.すげぇおっさんだ.
つーか,心臓麻痺とかマジで大丈夫か?

とか思いつつ,せっかく水着も持ってきたこともあり
川に入っていく.

もちろん飛び込むとかそんなことはしない.

…つめてー.やばい,やばい.
これはダメだ.

とりあえず潜ってみれば
水の中は暖かく感じるかな
とか思って実行してみたが,そんなことはなかった.

外気温より寒い.

まだ外のほうがマシだ.

水風呂に入っている感じ.
死ぬ.

まあ,日本人代表としてよく頑張ったところ.

ロシア人もいたけれど,川に入るのを
めちゃくちゃ躊躇して,入った瞬間
飛び出してきた.

…なんか幻滅.
カナダ人とロシア人.
極寒の水我慢対決は
カナダ人の圧勝.

もっとこんなん余裕だぜ~.
なにせ俺の母国ロシアよ.
シベリアなめんな.
みたいなものをみせて欲しかった.

川遊びの後は,下界に降りて行き
10日ぶりにレストランで食事.

そこで今回の巡検中の面白写真を中心に
集めた教授陣のプレゼンが行なわれた.

うん.楽しい.

さらにその後は,各賞の発表.

ちなみに僕も賞を受賞していたりして
それは,hard work の賞.

まあ,貰って悪いもんじゃない.

が,これで単位が取れてなかったら
笑い話にもなりゃしない.

今学期の終わりが楽しみだ.

ご飯を食べた後は,キャビンに戻るだけ.

限界が来ている人は寝る.
遊びたい人は,サウナに行くとか
人それぞれの行動を起こしていた.

僕はというと,疲れでかなりフラフラになっていたが
満天の星空に少し見とれていた.

キャビンの外に腰掛け,ビール片手に
夜空をぼんやりと眺める.

最高だ.

夜空にまだこれだけ星があったのか
と驚かされるほどの星,星,星.

天の川もバッチリ見えて
これ以上のつまみは見当たらない.

1人静かにビールを飲み干し
ベッドに潜り込んだのだった.

投稿者 カズ : 23:15 | 留学生活 | コメント (2) | -

2007年9月19日

電力問題

この巡検,一番の敵は電気だった.

ガス灯にガス式の冷蔵庫を使っている
ことからもわかるように,電気が通ってない場所.

が,電力はバッテリーの充電やなんやで
必要になってくるので,活躍するのが
発電機.

発電機なしではなにもできないと
いっても過言じゃない.

なにせ解析にもパソコンを使うわけで
電気という存在の大きさを改めて感じ取った.

で,この発電機.

ガソリンで動いているわけだけど
けっこう音がうるさい.

このFox Lake Lodgeにきているのは
僕らだけではなくて家族連れもいるわけで
騒音には注意しないといけない.

そんなわけで,発電機の電源は
最終日を除き,毎日21時ごろに落とされた.

21時.

これからがゴールデンタイムという時間に
電源が落とされてしまうわけで,そうなったら
できることは1つ.

電源が落とされる前に,全力を尽くす.

もうこれだけ.

とはいえ,当然,終わるわけもなく
発電機の電源が落とされた後は
ACアダプタが(ほぼ)空になるまで
作業を続けた.

だいたい1時間ぐらいか.

もっとでかい容量のバッテリーを買っとけば
よかったとこれほど悔やんだことはなかった.

もちろんバッテリーの限界がくれば
やることないから,シャワーを浴びて寝るだけ.

駄弁ることもあったが,たいてい12時ごろまでには寝ていた.

さて,そんな生活なわけだったが
それではムリがくる日がやってきた.

それはプレゼン2日前.

まだパワポ作りが終わる目処が全然たっておらず
しかし,21時に発電機は落とされてしまった.

う~ん.どうしよう.

…あっ,一つ方法があった.

車.

助教授の人がシガーソケットに差し込むコンバーターを
持ってきていたので,それを拝借.

キャビンから車に移動して,ひたすら作業を続ける.

その日は3時ごろまで作業をしていたと思う.

ちなみにこの車のバッテリーを使うというのは
他にも4人ほどやっていた.

つーか,そうでもなきゃ終わらんって.

日中は調査.

それが終わったら,21時までの時間制限で解析.

これはムリがある.
どう考えてもパソコンが使えなくなるのは痛い.

まだ車のバッテリーが使えたからいいものを
そうでなければ,確実に不完全すぎるプレゼトなって
いただろう.

まあ,みんな同じ条件なわけだけどね.

それでも車という近代的な武器を手に入れて
なんとかプレゼン完成.

あとは最終日の発表を待つばかりとなった.

…ちなみに今日の写真.
装置その他について説明しているところ.
いっぱいいっぱいなのは言うまでもない.

投稿者 カズ : 23:37 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月18日

昼食

ここ1週間,なぜかわからないけれど
ハンバーガー・ウィークとなっている.

始まりは先週の火曜日だったか.

無性にハンバーガーが食べたくなり
大学帰りに家の近くのピザ屋さんで
ハンバーガーを買って食べた.

…いま大いなる矛盾を見た人がいるかもしれないが
べつにまちがっちゃいない.

家の近くのピザ屋さんは,ピザも安くて
けっこうおいしいので重宝しているが
それ以外にもハンバーガーやフィッシュ&チップス,
ラザニアとかようするにいろんなものを売っている店.

どれも無難においしいというか
ハンバーガーはこのへんじゃ一番…とはいいすぎだが
値段に見合った味のものがでてくるので
この店は僕の中ではすでにハンバーガー屋として
存在しているといっても過言ではない.

特に火曜日は普通のハンバーガーが2個で4ドルであって
なんとも嬉しいではないか.

まあ,ピザ屋さんというだけあって
イレギュラーのハンバーガーを注文すると10~15分ほど待つことになり
ファーストフード?と思わず?をつけたくなるが
近くのドラッグストアで買い物でもしていれば
そんなものはたいした時間にもならない.

その日もハンバーガーを注文し,お買い物後
ハンバーガーを受け取って帰ったのだった.

が,ここで燃え上がったハンバーガー熱は冷めなかった.

翌日,バンズを買ってきて,冷凍のハンバーグを
オーブンで焼き,お手製(?)ハンバーグを食べる.

翌々日,再びお手製ハンバーガー.

ちなみにレタスの代わりにキャベツを買ってあったので
キャベツの千切りをハンバーガーに挟んで食べていた.

金曜も懲りずにハンバーガー.

土曜日は…さすがに飽きた.

が,まだバンズはある.

ということで,魚の缶詰(チリソース漬)を
バンズに挟んで,フィッシュバーガー.

日曜は休憩.

というわけで,再び例のピザ屋さんに出向き
ハンバーガーを注文.

そう,火曜がハンバーガー2個で4ドルなのは上に書いたが
日曜はベーコンチーズバーガーとフライドポテトのセットが
4ドルというお得な内容.

火曜日同様に注文してから10分程度かかるけれど
そこはコインランドリーに行くついでに頼んでおけば
まったくもって問題なし.

久々にお店のハンバーガーを食べ満足した
翌日(つまり昨日)は,バンズにコーンビーフを挟み
コーンビーフバーガー.

醤油をたらりとかけて,そこに千切りキャベツを
乗っければ,間違いなしのコーンビーフ.

これでようやくバンズはおしまい.

大満足の1週間だった…とか思ったら
今日,妙にお腹が減ったので学食で
ハンバーガーを買って食べてしまった.

ハンバーガー.

そろそろ冷めるころがきてもよさそうだ.

さて,地球物理学巡検.

測定が終わってキャビンに戻ってきたら
お昼ごはんとなるわけだけど,
これもたいてい同じメニュー.

パンにハムを乗っけて,チーズを乗っけて
マスタードをかけ,ハムサンドの完成.

あとはリンゴ.

飲み物はダイエットコーラ.

たまに前日の夕食の残りを食べることもあったが
それはごくたまに.

基本的にハムサンド・リンゴ・コーラの
3種の神器で巡検中は生きていた.

大学に通っているときは,毎日同じものは
うんざりするわけで,だいたい米が食べたくなるものなのだが
基本的に諦めが早いというかやる気がないというか
まあ,そんな人間なので,ほかになにか出来るわけでもなければ
あるもので十分に満足したりする.

わずか10日間ぐらいだし.

で,そんなお昼ご飯を食べた後は
装置を運んで,パソコンにデータを移す.

したら,学部生の子を集めて
まずは比抵抗探査に関する15分程度のミニ講義.

パワーポイントを使って,比抵抗探査の基礎から
その日にやった実際の測定までの説明.

その場の勢いで説明をするとグダグダになったり
説明不足が起こったりするのは目に見えているし
どうせ最終日の発表でこういった比抵抗探査の基本的な
情報は発表に取り入れないといけないわけで
それならばとパワーポイントを作ってしまって
それを使っていた.

で,その後は,データを一緒に見ていって
解析結果を渡すといったところだ.

基本的に全て僕がやる作業.

というのも,それができるソフトが
ドングルと呼ばれるUSB形式の不正コピー防止用の
キーが必要で,それが1つしかない.

まわして使っていたら,自分の解析時間がどんどん減るわけで
それは避けたいし,自分のパソコンで全てを行なうことに.

まあ解析自体は,ドングルが必要なだけある
この高級なソフトがボタン1つで,パッと素晴らしい
図を出してくれたりするわけだけど.

学部生の子にデータを渡したら,
今度は自分の作業.

同じデータを使うわけだけど,
学部生の子と同じ内容で院生が許されるわけもない.

必要と思われる+αにその後の
時間を費やしていくのだった.

投稿者 カズ : 23:31 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月17日

比抵抗探査

地球物理学巡検中に僕が担当していたのは
比抵抗探査と呼ばれるもの.

比抵抗探査とはなにかといえば
大地の比抵抗を測るわけだ.

…全然説明になってないのは百も承知.

詳しいことはwikepediaに任せることにして
あまりここではつっこまないでおこう.

って,あれ.
今回の内容は,マニアックかつごちゃごちゃしてるので
気合をいれて読んでください.

地球に関していうと比抵抗は
物性の中で最も幅広い値を示すパラメータの
1つといえたりするわけで,大地の比抵抗分布が
わかると,これがなかなか面白いのである.

単純に考えて,水があれば抵抗が下がるので
低い部分があれば,そこは地下水がある.
とか,あとは鉱床があるとか,いろんな調査ができる.

実際にやることといえば,
電極を等間隔に地面に刺して行き
ケーブルと繋げたら,あとは電源をいれて
動作させるだけ.

基本的に比抵抗探査というのは
4本の電極を使うわけだが,
今回の巡検ではContinuous vertical electrical sounding(CVES)
というシステムを使っていて,これがなにかといえば
上に書いたとおり,等間隔に電極を事前に地面に刺しておけば
コンピュータが自動的に電極を選択して測定していって
くれるという超ハイテクシステムなのだ.

と,ぐちゃぐちゃ書いたけれど
やってることは単純で,4本の電極を用意して
外側の電極2本は電流を流す電極.
内側の電極2本は電圧の差を測る電極.
(Wenner方式)

入れた電流値はわかっていて,電圧を測るから
オームの法則で抵抗がわかるという仕組みだ.
(ホントはそこに電極間の距離が入る)

が,ここで測った値は,見かけの比抵抗値であって
なにかといえば,地球内部が均一との前提があっての値.

もちろん実際はそんなことないから
Inversion と呼ばれることをやって
実際の値と各層の厚さに近づけるというわけだ.

で,このCVESで行なうと大量のデータが
手に入るため,およそ手作業では不可能な状況.

パソコンにデータを持ってきて,
ソフトにいれて,ボタンをポン.

美しい断面図が出来上がるというわけだ.

まあ,なんていうか,わかりにくい文章だ.

比抵抗探査についてまとめたパワーポイントを
ここで公開してもいいのだが,残念ながら英語.

日本語に直す気力もなにもないので
興味がある人は比抵抗探査でググるなり本を読むなり
してくださいな.

で,そんな比抵抗探査.

調査する場所に着いたら,
まずは簡単な説明を学部生の子達にする.

この授業を担当しているUniversity of Western Ontarioの
教授が,事前に巡検に際して簡単なまとめを作ってみんなに配っていたのだが
比抵抗探査の項目だけ綺麗さっぱりと抜け落ちているという
嫌がらせを食らったので,比抵抗探査の簡単なまとめと
実際になにをするかを説明した.

したら,グリッドを作って,電極を地面に打ち込んで行き
ケーブルをセットして,装置の電源を入れ,いろいろ設定したら
測定開始.

簡単にグリッドをつくれる場所かどうかという問題もあったが
だいたい1時間ほど測定開始までにかかった.

測定自体は20分程度.

測定の間に次の測定の準備をしたり,前の測定の
後片付けをしたりして時間短縮.

また時間があれば,その場の地質をメモするとか
そういったこともする.

この地質をメモするのは重要で,
なにせ比抵抗分布がわかったからといって
それがどの岩石かまったく予想ができなかったら
実際とは程遠い解釈もできてしまうわけで
地質がわかってないと始まらないのだ.

測定が終わったら,トータルステーションを使って
測地をして,残りの後片付け.

だいたい13時半から14時半ごろには終わったので
そこでキャビンに帰り,遅い昼食を取るのだった.

投稿者 カズ : 23:53 | 留学生活 | コメント (2) | -

2007年9月16日

昨日は日本人学生の飲み会があった.

飲み会があったというか,計画立てた本人なので
やったという日本語のほうが正しいのかもしれない.

ホントは金曜にやりたかったんだけどね.

なにせ土曜は用事があった.

その用事とは,ライブ.

The Used というバンドのライブが
デトロイトであったのだ.

いきてぇー

と思っていたのだが,実は土曜は別の用事も
入っていて,それは友達の誕生日パーティー.

う~ん.友情を取るか,ライブを取るか.

…あ~,もうチケットいい席ねーなぁ.

……
もちろん友情.ライブなんて
いつでもいける.ここで友達の誕生日パーティーを
欠席までしてライブに行くわけがない.

するわけがないのだが,
もう1つ用事が入ってしまった.

それが日本人顔合わせ食事会.

できる限り多くの学生さんにきてもらいたい
とかいっといて,幹事やってる自分が土曜は用事あるからいけません
なんて口がさけてもいえないし,そんなわけで
こっちを優先.

今年はそれなりに日本人学生がいることが判明しているのだが
もうすでに学期が始まっていることもあり,忙しく出れない人も
いるのは残念なところ.

それでも10人ほど集まったのでよかったとするべきか.

で,その食事会はなかなか楽しかったと思う.

食事をした後は,Bubble teaショップで
大貧民大会.

もうゲームに熱中してゲーム以外の会話がほとんど
なくなっていたのだが,まあ,そんなんもありだろう.

3次会は,酒を飲むほぼ通常のメンバーとなり
グダグダと.

たまにはみんなでワイワイ・ガヤガヤとやりるのも
いいもんだ.

さて,地球物理巡検.

巡検中の1日はほぼ毎日同じことの繰り返し.

まず朝7時に目覚まし時計がなる.

が,ここで目覚ましを止めて
7時半にセットしなおし,再び寝るという
器用なことをしてたりした.

それなら始めから7時半にセットしとけ
と思うかもしれないが,それはちょっと違うのだ.

二度寝.

これが重要.

朝5分の心地よさを十分に
満喫するために,わざと30分はやめる.

快適な朝を演出するための
小技だったりするのだ.

…なわけない.
僕は2段ベッドの上段を使っていたのだが
下のほうを使っていた同じ院生のやつが
7時に起きたい.でも,目覚まし時計がない.

というわけで,まずは7時にセットし
下のほうがそれで起きる(たいてい起きてなかったけど).

僕は7時半で十分なので再び7時半にセットし
眠りにつくといったところだ.

院生が自由にスタートの時間を設定できるので
その下段を使ってたやつは目標8時開始.

僕は日本スタイル8時半.開始.

まあ,8時半ごろに二人とも開始するから
結果的には似たようなもんだ.

起きたら,ガスコンロに火をつけて
コンロに乗っけるトースターをセットしたら
トーストを2枚乗っける.

てきとーに焼けたら,ブルーベリージャムを
塗って,V8(野菜ジュース)と共に食べる.

気が向けば林檎も.

さらにビタミン+ミネラル剤を飲み込めば
朝ごはんは終了.

歯を磨いたりして支度をしたら
外に飛び出して,日焼け止めスプレーを
振り掛ける.

したら,データを取り出すためにキャビン内に持ってきておいた
装置と充電しておいたバッテリーを車に乗っけて
あとは学部生の子達などの準備が終わるのを待つ.

こんな感じの朝だ.

たいてい8時半には始めることができたのは
素晴らしいことだろう.

準備が出来たら,車に乗って
測定する場所へ.

この車は基本的に助教授の人が運転していたが
場合によっては僕が運転することもあった.

が,僕は自慢にもならないが
かなりの方向音痴.

一緒に乗っている学部生の子達の
いや,そこ左,左.とか,右.
とかそんな怒号(?)が飛び交う中
目的地に向かっていったのだった.

投稿者 カズ : 20:25 | - | コメント (0) | -

2007年9月14日

Fox Lake

SudburyからFox Lakeに向かう
道はけっこう楽しかった.

いや,North Bayに向かう道も
そうだったけれど,なにせ道路の
脇をみてみれば,道路拡張に
伴って,フレッシュな露頭が
みれたりする.

もちろん道路拡張がなくても
道路を作るときに現れた
露頭がみれたりするわけで,
もういくら地質の知識が乏しい
とはいえ,いちお地球科学の学生.

わくわくしてくるわけで,そこは
運転手の助教授の人も同じ様子.

これは○○で.とかこっから××に変わってとか
すげぇ説明してくれる.

さらにマグネやってる2人組みなので,
マグネはどんな結果がでてるとか,車の中は
もうめちゃくちゃディープな世界と化していた.

さて,Fox Lakeへの道は少々険しい.

道なき道を…というほどの道ではないが
車高が低い車ではなるべく来たくないような道.

特にFox Lake Lodgeに入ってからの道は
石がゴロゴロ,道はデコボコ.

僕らの泊まるキャビンまでは
その度合いがさらに高まり,こりゃ乗用車で
きてたら泣いてるなというレベル.

…来てる人はいたけれど.

キャビンについたら,まずは食料の整理.

生鮮食品は冷蔵庫に運んでいく.

車から荷物を降ろし,食料の選別を
行なっていると,さっそく蚊の襲撃を受け
これはしんどくなりそうな雰囲気をかもし出す.

ある人にいわせれば,全然問題ない.
少ない少ないとかぬかすが,それは
ユーコンやらと比べてのお話.

そんな蚊避けのネットをかぶらないと
行動できないようなレベル(大げさじゃなくて)と
比べられても困るというもの.

普通に数匹,ぷぅ~んと飛び回っているだけで
十分すぎるほどうざいし,さらに
日本の蚊のように刺したのに気付かないほどなら
まだ許せるが,刺したのが,痛っ!とわかるほど
ごつい.

もうこりゃたまらん.と虫除けの出番.

さて,蚊と格闘しつつ食料を冷蔵庫に入れたわけだけど
このキャビン.電気がない.

というわけで,冷蔵庫はガス冷蔵庫.

仕組みとかはさっぱりとわからないので
ガス冷蔵庫?なにそれ??と思った人は
こちら,とか,こちらを参考にしてみてくださいな.

まあ,ガスがあるだけマシというもの.

冷蔵庫があり,ガス湯沸し気があるので
お湯もでて,つまり,シャワーが使え,
さらにガス灯があり,リビングや洗面所の明かりは
確保できる.

キャンプ生活を予想していた僕にとっては
まさに豪華な使用となっていた.

荷物の整理が終わったら,院生は
各装置の確認,学部生は肉などの傷みやすいものの
調理開始.

で,僕はといえば,翌日からの探査をどのように
やるか計画を立てるため,実際にその探査をする場所を
見にいってきた.

探査する場所に着き,はてさてどうしようかと
考えつつ,翌日からの探査に備え,グリッドを作る.

学部生の子が1人ついてきていた(本人曰く,
料理するより下見のほうが楽しいそうだ)ので
助教授の人と学部生の子の手を借りての作業.

ある程度終わったら,キャビンに戻り
夕ご飯を食べたら,ミーティング.

翌日の出発時間を伝え(このへんは院生に全て委ねられている)
ベッドに潜り込んだのだった.

投稿者 カズ : 22:34 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月13日

買出し

昨日はやばかった.

なにがやばいって
10時間以上寝てしまった.

なにか妙に疲れていた昨日.

18時過ぎに大学を出て
家に着いたら,歯を磨いて
速攻でベッドに潜り込む.

18時半ごろのこと.

次に目を覚ましたのは
4時半頃だった.

うん?4時半??
まだはえーな.と再び
目を閉じ,次に起きたのは5時20分ごろ.

なんだか寝れない.
というか,もうこの時点で
11時間ほどベッドに潜り込んでいたわけで
そりゃそーだ.と1人で納得.

朝ごはんの準備をして
ネットを見つつ,
朝ごはんをモソモソと食べた.

お腹がくちくなったら
眠くなるのは自然の真理.

再び歯を磨いてベッドに潜り込む.

それが6時半ぐらいだったか.

8時半にセットしておいた目覚ましに
途中で安眠を妨げられるが,
アラームを止めて,さらに2度寝.

…2度寝というのか?よくわからないけど
とりあえず2度寝.

結局起きたのは,9時半ごろ.

まだ瞼は眠いと文句を言いたげだったが
さすがにこれ以上はということで
ちょっと気合をいれて起きてみた.

してみると,トータルで
14時間ぐらい寝ていたようだ.

平日に14時間とか普段ならありえないのだが
どうしたんだろう.つーか,18時半に寝たときは
きっと22時過ぎぐらいに目が覚めるんだろうなぁ
と予想していたわけだけど,結局4時半まで寝てしまったし.

疲れてる.

なにが原因かわからんけど
疲れてる.

のんびり温泉でも行きてーなぁ.

さて,Fox LakeはSudburyの北西に車で45分ぐらいの距離にある湖.

基本的にキャンプなので食料品店とかは
いっさいない.

というわけで,まずは集合場所でもある
Sudburyで買出し.

ちなみに,Sudburyとは通称にあたり
正式名称は,Greater Sudburyというそうだ.

鉱山の町として非常に有名で
ニッケルと銅が取れるほか
コバルトや白金といったものも取れるそうだ.

18億5千年前ほどに衝突した隕石の
クレーターといわれていて,鉱床などの
成因はまだはっきりとしていなかったりする.

いろんな人が研究対象としていて
それこそ様々な分野の研究が行なわれていたりするのだが
まあ,その話に突っ込んでいくのはあれなので
Sudburyに関してはこのへんで.

で,買い物.

巡検は10日間だがとりあえず1週間分の買い物をする.

朝と昼は個人で準備し,夜は3人ずつのグループに
わかれての当番制.

自分の食べるものと夕食分の買出しが
ここでの目的.

が,13人いるので,1週間とはいえ買い物の量はえらいことに.

カナダのでっかいカゴ6つだろうか.
それが列をなしてレジに並ぶ.

ここで,お値段いくらでしょう.ゲームのスタート.

オーバーしないで一番近くの金額をいった人の勝ち.

…勝っちゃった.

僕の予想は1200ドル(約12万円).

実際は1200をちょっと超え,
1300ドルと予想していた人のほうが近かったのだが
多く見積もった場合は失格というルールのために
見事僕の勝ち.

賞品は…なんもなかった.

なにげなく1200ドルとかいったけれど
これは実にものすごい金額.

普通のスーパーで1200ドル買うとか
たぶん一生ありえないと思う金額ではないだろうか.

12万円だよ.12万円.
いったいなにをどうしたらこんなアホみたいな
値段になるのだろうか.

レシートの長さもおかしなことになっていたし.

で,お買い物が終わったら,続いて
雑貨品のお買い物.

ここでは探査に必要なものを購入し
全てがそろっていた僕は,時間があったので
お酒を購入.

そう.酒がなければなにも始まらない.
探査というか野外作業に酒はつき物だ.

全てがそろったら,いよいよFox Lakeに向けて出発.

車5台.列を成してSudburyを去っていったのだった.

投稿者 カズ : 22:39 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月11日

Poison Ivy

車に乗って…どれくらいだろう.
8時間ぐらいだろうか.

途中トロント周辺の渋滞を回避するために
下道に下りたりしたが,いちお順調に
目的地についた.

その場所とはNorth Bay.

モーテルから更新したので
少々それと被るけれど
ここには一緒に来た助教授の人のお手伝い.

つまるところ,巡検中は自分持ちだが
ここの3泊は学科(大学?)持ち.

バケーションで有名なNorth Bayを
ほとんど遊ぶことなく終わるのは
おしいけれど,それでも森の中を散策したりと
楽しかった.

まあ,この散策は別名,巡検の下見.

この地球物理巡検ではなくて
うちの学科の学部生巡検の下見.

地図にのってないATV(All Terrain Vehicle;四輪バギー)用の
道を歩いてマッピングが目的.

なんでも前回,この巡検で迷子になった
学生さんがいるそうでそんなときに
どのATV用道路からその場所にいくのが
最短か調べておきたいそうだ.

迷子になるなよ…とか思うのだが
まあ,学部生にとってこれが最初の巡検だそうで.
そう考えると多少はしょうがないのかとも思ってしまう.

というか初めての巡検で8日間(10日間?)とか
すごすぎ.

ただ事情もあるというのはわかる.

日本ならそこら中におもしろい
地層が転がっているけれど,ウィンザー周辺では
基本的にtillと呼ばれる氷河による運搬物の堆積したものしか
見ることができない.

ウィンザー周辺というか
トロント周辺ぐらいまで…かな.

オンタリオ州でも北のほうにいかないと
面白いものはみれないし,車で片道6時間以上は
かかるところを日帰りってのもムリがある.

というわけで,どうしても長期になってしまうんだろう.

ちょっと日本でよかったとか思ってしまうわけだけど
とりあえず道路の散策.

これはだいたい予定の半分ぐらいしか
進まなかった.

1つに雨の影響がある.

春のまだ草木が多い茂っていないときならばまだしも
青々とした道路を分け入っていくのはただでさえしんどくて
さらに雨が降っていたとなれば,これは最悪.

また雨以外にも障害があって
それは,Poison Ivy
と呼ばれる植物.

まったく知らなかったのだが
日本にも生えているのかしらん?

ツタウルシと訳すべきものなのか
どうかしらないが,とりあえず
ウルシ科の植物.

ウルシときくと木を想像するかもしれないけれど
こいつは草っぽい.

で,草っぽいとはいえ
ウルシ科というのは伊達ではなく
触るとかぶれるそうだ.

まあ,詳しくはこちらのサイトなんかを参考してみてくださいな.

もっと詳しく知りたいって人はこちら(英語)もどうぞ.
症状なんかもでていたりします.
…ただ人によってはグロイと感じるかもしれないのでご注意を.

で,このポイズンアイビーが
とあるATV用道路にびっしりと生えていやがった.

もちろん僕は気付くことはなかったが
助教授の人が気付いた.

とりあえず雨の中,ポイズンアイビー畑のなかを
突き進んでいくのはあまり賢くないとの判断で,
そうそうに切り上げたわけだ.

いちお1 kmぐらい歩いてみたわけだけどね.

ちなみに,この散策の後,
車に乗る前に着替え.

ウェットティッシュで足回りをふき取り
服はコインランドリーで洗った.

こうでもしないと,万一かぶれたら
えらいことになってしまう.

巡検が始まる前にリタイアなんて
シャレにもなってない.

つーか,来年の巡検はどうするんだろう.
この道,きっと必要な道だろうし.

GAで参加とはないことを祈るばかりだ.

そんなわけで,North Bayはおしまい.

いよいよ巡検の地,Fox Lakeに向かっていくのだった.

投稿者 カズ : 23:58 | - | コメント (0) | -

2007年9月10日

準備

新学期が始まった.

9月始まりのこちらの大学では
まさに日本の4月のごとき喧騒.

オリエンテーションが各場所で開かれていて
初々しい新入生のみなさんが忙しくなく
歩き回っている.

夏の静かなキャンパスがまるで
幻想だったような感覚に陥りそうになりそうだ.

学生が多い活気があふれている大学も
大学らしくていいのだが,やはり静かなほうが
研究ははかどっていく.

またこれから8ヶ月.

大学らしい大学が続いていく.

さて,比抵抗探査を担当することが決定してからは
けっこうその準備に時間をさくことになった.

なにせお手伝いでくる学部生の子に
使い方からなにから説明しなければいけないのだ.

それも今まで一度も使ったこともない
装置を使って.

お手伝いでいく助教授の人も
専門は古地磁気,岩石磁気,環境磁気
と完璧に僕と同じ分野.

つまり,比抵抗探査は専門外.

使ったことなんぞない.
という状況.

とりあえず一度大学内で
探査を練習してみた.

バッテリーを充電し忘れるという
ミスはあったものの,ありたいていにいって
その練習はうまくいき,またなにかしらの
データもでてきた.

そしたら,そのデータでなにができるか
パソコンと睨めっこ.

さらにそれと平行して
マニュアルを何度も読み返したり
地球物理系の本を読んで,比抵抗探査に関しても
調べていく.

比抵抗探査で重要なのは
やっぱりそこの地質でもあるので
授業でいく場所に関する論文も漁りつつ
そっちの情報も収集.

ってなことをしていたら,
あっという間に出発の日がきてしまった.

まだまだ比抵抗探査(特にinversionと呼ばれる部分)も調べたりない.
地質に関しても物足りなさはぬぐえない.

つーか,こんな短期間に準備なんて
できねーよ.というわけで,論文や分厚い本を
バックに詰め込み,ウィンザーを出発していったのだった.

投稿者 カズ : 21:20 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月9日

圧力

地球物理巡検のコースを受けることを
決めた後,そのコース概要が送られてきた.

見てみるならば,数人でグループを作り,行動.
最終課題は,最終日の発表で,それはグループで
発表するとのこと.

…これはおいしい.

サボる気は毛頭ないけれど
グループでやるということは
恐らくネイティブもいるだろうから
英語の文法やらスペルやらチェックして
もらえるんじゃないだろうか?

こりゃラッキーだなんて思ったりしていた.

で,その数日後.

University of Western Ontario(UWO)
のコースを受け持っている教授がうちの大学に登場.

装置を見にきたり,あとはうちの大学の教授(お手伝いで参加)と
話をしにきたようなのだが,ついでにその教授にも挨拶.

してみると,なんだか雲行きが怪しくなってきた.

その教授曰く,
大学院生には一つの探査を担当してもらいたい.
学部生の場合は,グループを作って,日替わりで
各探査をまわってその探査のお手伝い.

最終発表は,院生の場合,その担当した探査について
だけ発表してくれればいいけれど,ただし,
その探査に関しては,学部生を教えなきゃいけないし
完璧になっていてもらわないと困る.

学部生の場合は,グループで各探査の
まとめを発表.

ただ,これはUWOの学生向けのことで
ウィンザー大となると別にこれに従わなくてもかまわない.
取りたければ,学部生向けのほうを取ってもらってもいいけれど
でも,出来れば院生向けのほうを取ってもらいたい.

院生向けというか,比抵抗探査を担当してもらいたい.

いや,別に強制はしないけれど,
でも,もし学部生のほうを取るならば
この比抵抗探査を誰がやるかまたスケジュールを
考え直さないといけなくなるんだよなぁ.

どちらをやるかできる限り早く教えてね.

….
いや,これ,断れる状況じゃねーだろ.
ここで断ったらよほどの人間やぞ.
そんな度胸はねーよ.

というわけで,というか,比抵抗探査を
富大時代に手伝ったこともあって,基本はしっていたので
その教授がロンドンに帰る前に,比抵抗探査を担当します.
と告げたのだった.

投稿者 カズ : 23:57 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月7日

始まり

全ての始まりは
助教授の人からのお誘いだった.

お隣のUniversity of Western Ontarioで
地球物理の巡検があるけど,参加する?

これを断る理由があるだろうか.
いやどこにもない.

単位が認めらないのであれば
行くのは少々ためらうが,単位が
認められるとあれば,断る理由が見当たらない.

マスターからドクターへtransferしたため
ドクター時代に履修するべき科目は1つ.

だが,この1つがまるで聳え立つエベレストのごとく
難解なのである.

過去のとある授業を例としてあげるならば,
投稿可能レベルの論文を最終課題として書け
(さらに中間テストがあって,セミナー形式の発表も2回ほど)とか,
そんな授業はまさに1学期の全てを授業に捧げない限り,
単位を取ることは不可能である.

この授業は,環境磁気学系の授業で
古地磁気,岩石磁気を専門にしている僕にとっては
かなり有利な部分は多かったけれど
それでも投稿可能レベルの論文を書けってのは
バカみたいにしんどかった.

自分の専門に近いことでもこんな目にあうのである.

これが専門外で,さらに富山時代にもほとんど
取ってない授業(バックグラウンドがない)となれば
どのような悲惨な状態になるかは想像するまでもない.

マスター時代に取った授業をドクターで取り直す
なんて器用な真似ができるわけもなく,もう残された
地球物理系の授業はうちの大学にはなかった.

そんなわけで,地球化学系の授業を取ろうと
思っていたわけだけど,この授業.

地球化学を専門にしている友達ですら,
あの授業を取るの?マジで!?
○○教授はいい人で,すげぇためになる授業だけど
きついなんてもんじゃねーよ.できるなら取らないほうが…
というほどのものなので,そこにほとんど知識がない
僕が立ち向かうのは,紐をつけずにバンジージャンプに挑むほどのこと.

確実に死ねる.

そんな絶望な学期が刻々と近づいてくる中での
地球物理巡検のお話.

それがどんなものであれ,とびつかないわけはなかったのだった.

投稿者 カズ : 21:43 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月6日

のんびりした1日

のんびりしようと
決めた1日.

ここ2週間,夜だいたい12時ごろには寝て
朝の7時半にはゼッタイおきている生活をしていたので
悲しいかな,8時ごろには目が覚めた.

まあ,昨日は11時ごろには寝てしまったので
十分といえば十分な睡眠時間なわけだけども
それでものんびりじっくり寝ようと思っていただけに
なんとなく悲しい.

とはいえ,大学に行く気は起きないので
まずはやるべきことをすることに.

そのやるべきことの1つは
床屋さん.

そろそろ切りたい限界まできていたので
床屋にいってきた.

もちろんそのまえに髭もそってさっぱりと.

2週間分の髭.

鏡を見ているとなんとなくあってもいいような
気がしてきたが,いざ剃ってみると
やっぱりないほうがいいんじゃないかと思えてくるから不思議だ.

床屋に行った後は,
これこそ本日のメイン.

コインランドリー.

10日間の洗濯物(けっこうホコリ・泥だらけ)
をもって洗濯へ.

さらに,洗濯が終わったら
もう1つ.

8月下旬できれてしまった
I-94の返却.

こういうときに便利なのが
国境の町,ウィンザー.

税関までテクテクと歩いていって
さて入ろうかと思ったら
なんと鍵がしまってやがる.

えぇ.普通に入れないの?
どうしよう.

と困ってしまうも,打つ手なし.

どっかに別の入り口はないだろうか
と建物を周りをグルッとまわると
休憩中のお姉さん2人組み,発見.

防弾チョッキを着込み,明らかに
国境警備のこの2人組みに,すいません.I-94を
返したいんですけど,どこにいけばいいですか?
ときいてみるならば,あぁ.私が預かっといてあげる.
との返事が返ってきたので,そのまま渡した.

…結局,I-94が切れたら,どうするべきか
わからずじまいだが,とりあえず返せたので
当面の問題は回避したということでよかったよかった.

その後は,買い物.

さらに17時から友達と飲み始めて
今回はけっこう飲んだ.

2人でピッチャー1つあけて,
その後,ウィスキーをロックで4杯.

途中から別の友達も入りつつ
結局5時間以上バーで居座っていた.

そんなわけで,のんびりとした
木曜日はおしまい.

明日は大学へ行く予定.

もうちょっとだら~としたかったのだが
まあ,しょうがない.

週末はぼけぼけと過ごしつつ
とりあえず明日を乗り切るとしよう.

投稿者 カズ : 22:09 | 留学生活 | コメント (0) | -

2007年9月5日

巡検終了

ようやく巡検が終わった.

髭剃りを持っていくのを忘れてるという
大失態のもと,現在,髭が伸び放題の状況.

さてせっかくだから,このままほっておくか.
それとも,綺麗さっぱり剃ってしまうか.

たぶん後者だろうけれど
とりあえず明日の朝…というか起きるそのときまで
先延ばしにしたいと思う.

巡検のお話はまた今度.

秋学期は始まったけど
まだTAは始まらないだろうとの
勝手な予想を立てて,明日は1日お休みの予定.

きっと教授も許してくれるはずだ.

あ~つかれた.

投稿者 カズ : 21:57 | 留学生活 | コメント (0) | -

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