2007年10月16日

ラボラボパニック

今学期は月曜と木曜にラボがある.

木曜はまあ息抜きみたいなもの.

1年生向けでレクチャーも
ラボコーディネーターの人がやってくれて
ラボの解答も用意されている.

さらに過去3回やってきているので
問題はない!…とはいいきれないが
ありたいていにいってない.

それに比べてしんどいのが
月曜日のラボ.

4年生向け.

これだけでもハードルは一気に
高くなるわけだけれども,さらに
ラボの解答がないという素敵仕様.

必死こいて事前にラボの課題をといて
さらにミニレクチャーの準備してとやっていくと
5,6時間は軽く毎週吹っ飛んでいく
脅威のラボなのだ.

なにより模範解答がないってのは
致命的で自分の答えが全てとなる.

解答に自信があればいいのだが,
なにせここはウィンザー.地震の“じ”すらありゃしない.
どうやら静岡においてきてしまったようだ.


……
よし,微妙な空気が流れたところで
話を元に戻すとするか.

基本的に計算はエクセルまかせ.

入力する値と計算式が間違ってない限り
そこでのミスはまずありえない.

値と計算式も,いつ爆発してもおかしくないオンボロな
頭を限界ギリギリ,フル回転させて求めるので
これも時間をかければなんとかなる場合が多い.

多いのだが,なんとかならない場合もある.

自分のできる限界,つまり教科書にその他の専門書,ネットを最大駆使しても
どうにもならない状況というのがでてきてしまうことがある.

もうそうなったら,取れる手段は一つしかない.

教授に聞く.

これだ.

今週の月曜にあったラボも
そんな問題が1つあった.

問題1, 2, 3, 4とあって
導入部分の問題であるはずの
問1がとけない.

各問にそれぞれ3つか4つ問題があって,
問1には3つあったわけだけど
そのうちの2つ目にバカにでかい壁がある.

では,他の問題.つまり,問2, 3, 4はどうかというと
これがなにをどう間違ったか解けるのである.

導入となる問題がとけなくて,
他は解けるというのはなにか間違っているような
気がしなくもないが,どう頭をひねくってみても
その問題だけは解けなかった.

必要な式も値もわかってたんだけどね.

そう,必要な式も値もなにもかもわかっていた.

では問題はなにかといえば,その式から
求められるものがないというなんとも不思議な状況に
陥っていたのだった.

磁気探査の問題で,各モデルによって
異なる式が教科書に載っているので
それを使えば,基本的に問題はとける.

事実,他の問題はそれで解けた.

こいつだけは式をこねくり回しても
どうにもならない.

完璧にお手上げだ.

さて,このラボの課題を教授から
送られてきたのは金曜日.

当然のごとく,土日は大学にこない教授.

して,月曜日の午後にはラボがひかえている.

つまるところ,ラボの始まる前までに
教授をとっつかまえて,質問をしないといけない状態.

その教授はけっこう忙しい人でなかなか
つかまらない人なのだが,幸運にも部屋にいたので
さっそく質問へ.

ここがわかんないです

というと,俺も答えもってないしなぁ.
ちょっとまってな.つーか,教科書に式がのってるだろ.
というありがたいお言葉を頂戴する.

そして,その数分後,教科書と課題をにらめっこした
教授は僕と同じ結論に達した.

なにこれ.

ここで注意したいのは,この課題,
その教授が作ったものではない.

前にこの授業をもっていた教授がつかったものを
基本的に使いまわしているわけだ.

では,その前任者はだれか?といえば
実はしごく簡単な答え.

それはうちの教授.

じゃ,うちの教授にきこうとなるかもしれないが
それはそれでなにか失礼なような気がするし
だいたいその日はうちの教授,用事があり大学への滞在時間は
わずか10分程度だった.

そしたら,最終手段.

賢い方法ではないけれど
学生さんに説明できない状況であれば
もうそれしか方法は残されていない.

その教授の許可を得て,問1はなかったことにした.

まだ問2, 3, 4はあるので,そのラボ自体に
大きな影響があったかといえばそうでもない.

そうでもないのだが,僕のこいつに費やした数時間を返しておくれ.

くそ.もっと早く諦めていたらよかった.

でも,速攻投げ出すのはやっぱりラボを受け持っている身としては
なかなか難しいところ.

願わくばもうこんなトリッキーな問題がないことだ.

もう時間のムダはこりごりだ.

投稿者 カズ : 23:20 | 雑記

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