2007年3月15日

ラボの問題

4月終わりに日本に帰るために
やることが立て込んできた.

ちょっとというかめちゃくちゃ忙しい.

そんなわけでバンクーバーはちょっとお休み.
土日にでも更新できたらなと思っています.

さて,今日はラボの日.

内容はプレートの動きなんかを
スケッチしていくというもの.

基本,お絵かきなのだが
導入がちょっと複雑で時間がかかる.

去年,一昨年とミニ講義に失敗した感が
自分であったので,今年は解答例を多くして
できるかぎり丁寧にやった.

この解答例というのが難しくて
課題にでてくる図と同じでは意味がないし
あまりにもかけ離れていてもしょうがない.

恐らくこれでいけるか?というのを
自分で考え出して説明をした.

感触としては前回までよりははるかに
わかりやすくなったんじゃないかということ.

質問も多かったが,質問をほとんどせずに
解いていた学生さんもいたし,来年に繋がるものだと思う.

して,このラボ.

例年,とある質問がでてくる.

それはプレートの移動をスケッチするもので
1000万年前に移動を開始させたとすると
現在どのように見えるか?というパートでおきる.

海嶺でプレートができるわけだが,
単純にプレートをつくりだして終わりではなくて
プレートをつくりだし,海嶺も動かして
初めて正解になる(この問題は解答例があり,そこでそう示されている).

して,質問でくるのは,なんで海嶺が動くの?
ということ.

去年まではなんとなく誤魔化しつつ説明していたのだが
たいていその場ではなんとかなっても,後々に
もう一回考えてみたんですけど,やっぱおかしくない?
という感じで学生さんがくるので,今回からは
真正面から向かい合うことにした.

したのだが,これが全然わかんない.

昨日,あぁ,これでいける.と思ったのだが
今日再び考えてみたらやっぱこれじゃムリだ
ということで,また考えることに.

ラボの時間がせまってきて,さてどうしよう.
もういっそ,教授にきくか?と焦り始めたとき
やっと答えがみつかった.

なにが悪かったかといえば,地球科学に
とらわれすぎていた.

解答例で示されている状況は地球科学的にいったら
起こりえないわけでそこはどうあがいても
すっきりとした答えは見えてこない.

が,地球科学ってのを無視して,
結果論からもってけば説明はできた.

つまり,問題というか図が悪い.

ちなみに説明は,海嶺の両サイドにプレートは作られるわけだけど
片方は固定されているために,海嶺を動かさないと
その固定されているほうにプレートを作り出せないということだ.

本来なら固定されているっていう前提自体がおかしいわけだけど
そういう問題だからしょうがない.

まあ,ここでこんな説明してもわかりにくいってのは自分でもわかる.
図がないとたぶんなにいってるかわからないと
思うわけなのだが,とりあえず学生さんは納得してくれた.

?がありつつとりあえず納得という感じではなく
ちゃんと納得してくれたので,これまた去年から1歩前進した.

来年,ちょっと改良するべきところはあるけれど
基本は今年のままいけそうだ.

去年までそうだったようにやっぱり自分の中で
納得した答えがないと説明がグダグダになってしまう.

一昨年よりは去年のほうがよかった.
去年よりは今年のほうがよかった.

いちお進歩はしてるってことか.
ラボっていうシステムにも慣れてきたし
英語も来たばっかよりはマシになってる.
まだまだだけど….

来年は今年よりもよいラボを.
がんばろう.

投稿者 カズ : 22:28 | 留学生活

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ