2006年7月13日
液体ヘリウム充填
今日は装置の液体ヘリウムの充填が
ありました.
超伝導磁力計,通称SQUIDは
その名の通り,超伝導状態を保つ必要があり
そのために液体ヘリウムが必要となっています.
僕がウィンザーに来てからこれで
3回目.
日本にいたときも,同じ会社の装置を
使っていましたので,そこでも液ヘリの充填は
経験しています.
が,こんなものは毎日やるわけでもなく
毎日というか毎月という頻度でもないので
もうさっぱりプロセスが頭から抜けてしまっています.
液ヘリがつまったタンクを目の前にして
徐々に行われていけば,だんだんと,あぁこれやった
といった感じで,思い出すのですが,やっぱ
きつかったですね.
この液ヘリ充填.
ものがものだけに,取り扱いは慎重になりますし,
さらに装置に万が一のことがあると非常にまずいので,
カリフォルニアにあるこれを作った会社と
電話中継しながら行われました.
充填の準備がある程度終わったところか
電話を開始.ヘリウムが溜まるまでずっと
そのまんまです.
といっても,装置にヘリウムを突っ込むまでが
難所であり,みんなピリピリしているのですが,
いったん入ってしまえば,あとは楽勝.
電話中継も,たいてい雑談タイムに
なってしまいます.
充填は非常に順調に行き,
99パーセント溜まったところで
終了.
装置からヘリウムを流していた
管を引っこ抜くと…トラブル発生!!
まだ液ヘリがタンクに残っていたために
ボァボァと出てきます.
うわっ,どうすんべと誰もが
思っているところへ,うちの教授が指示をだします.
さすが名誉教授.って名誉教授は関係ないですが,
経験が違うところですね.
一番,落ち着いていたのが,やっぱうちの教授でした.
で,特になにも被害もなく,一件落着.
その後は,バーに行き,まだ4時半過ぎだってのに
ビールで打ち上げコース.
もちろんその後は,研究なんぞできるわけもなく
家にさっさと帰りました.
マグネ研究室だけでの液ヘリ充填.
どうなることかと思いましたが,電話中継や
今までの経験により,無事に終了.
来年もまたあるのですが,
そのときもなんとかなるといいなぁ
と思いながら,どうせ忘れるから今回こそは
メモを書いとこうと心に決めました.
もちろんビールを飲んでいるときです.
明日,まだ覚えていたら,やろうと思います.
投稿者 カズ : 22:17 | 留学生活