2006年4月6日

抜き打ち…

今日はとんでもない
抜き打ちがありました.

テストではありません.

テストよりもびっくりましたよ.
つーか,素でありえないと思いました.

いつもどおり,授業に向かったんですね.

そしたら教授がなにか忙しそうに
しているんです.

んで,僕を見つけると,
field tripに行くから,すぐに
仕度をして!というではないですか.

field tripは巡検とでも言えばいいでしょうか.
野外調査のほうが分かりやすいでしょうか?
とにかく外に出るわけです.

さて,仕度をしてといわれても
僕はというか,誰もがそんなもの知らなかったわけで
仕度もクソもありません.

ものすごく普通の格好ですよ.

いや,別におしゃれ服でもないので,
汚れるのは構わないのですが,帽子もなければ
サングラスも持ってきていない.

ルーペだって普段は使いませんし
持っていません.
…たぶんカナダに持ってきていません.

ハンマーは実験室に転がっていたハンマーを
拝借し,ノートは授業用のノート.
そろそろバッテリーが切れそうなカメラをもって
僕の準備は終わりました.

行き先は,ウィンザーの南側にあるquarry(採石場).

途中で教授が,あっ,ヘルメット忘れたといいました.

本来はquarryはヘルメット着用が絶対的に
義務付けられているハズなのですが,
なんとか入れました.

入れたというか,受付でヘルメットを忘れたことを
いわず,注意されたらそんときなんとかしようという
姑息な手段なわけですが.

行った先は,デボン紀の石灰岩層です.
そこにドロマイトやチャートのノジュールが
付け加わった感じですね.

詳しくはあまり聞かないでください.
僕もさっぱりと分からないのです.

いや,いやしくも地球科学科の人間.
石灰岩とかドロマイトとかはわかります.
が,それ以上は分かりません.

授業でやっているので,物はわかるのですが,
実際に見たことないので,判断できないのです.

そんなわけで,散々でしたね.

だいたい炭酸塩岩系の巡検に日本で行ったことは
ないですし,ホント知らないって話ですよ.

他の2人の学生は,これらを専門にしているので
楽しそうでしたが,僕はぼけ~と眺めていました.

んで,説明を聞いて,ほぉ,へぇといいながら
ハンマーで適当に石をぶったたくという体たらく.

説明されればなるほどと分かるのですが,
説明がないと,ホントきつかったです.

まあでも,授業でならったものを
全てじゃありませんが,一部でも実際に
見ることができたというのは大きな経験です.

例えば,styloliteというのは自分のプレゼンでも
その名を出したぐらいのものですが,実物をみるまで
ピンとこなかったですし.

突然で驚きましたが,
楽しかったですし,有意義なものになりよかったです.

願わくば,もう少し炭酸塩岩の知識があればと
いった感じでしょうか.
とりあえず,これに関するレポートがなかったので
非常にうれしいところです.

投稿者 カズ : 22:02 | 留学生活

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