2008年7月9日
アルコール
今年27歳になった.
といっても誕生日はとっくの昔に
すぎさっているわけだが,もう20代
半ばといえなくなってきてしまった.
昔は年を取ることを楽しみにしていたのだが
この年になるともう別にそんな楽しみもない.
カナダでは25歳にならないとレンタカーを
借りることができない(借りれても保険料が高くつく)ため
25歳になったときは嬉しかったが,そこまでだ.
年を取るにつれて…なんていうと
まだ20代の若造がといわれてしまいそうだが
年を取るにつれていろいろ好みなどが変わってきた.
例えばアルコール.
日本にいたときは,ビールか杏露酒を
主に飲んでいた.
ウィンザーにきたときは
杏露酒がないので,基本的にビール.
教授の家に招待されたときは
スコッチを頂いていたが,
それ以外のときはビールを飲んでいた.
それが,1,2年したらビールを
離れるようになってしまった.
最初の一口はいいが.ダラダラと飲む
ビールはそれほど美味しいとは感じられず,
またビールを飲むとなぜか速攻で酔っ払ってしまう.
変わりに飲み始めたのは
ジンリッキーやウォッカ(スミノフ),ウィスキーのロック.
ジンリッキーは自分では作らないが
クラブなどにいったときはよく飲んでいた.
その中で今も飲んでいるのは
ウィスキーのロックで,特に
カナディアンクラブがお気に入りとなっている.
ほかにも,カルーアをロックで飲んだりするが,
そんなこと日本では考えられなかっただろう.
教授には悪いけれど,当初はたいして
おいしいと思わなかったスコッチも
最近ではその香りのよさがわかるようになり
自分でも買うほどになってしまった.
買うのはもちろん教授お気に入りのJ&B.
また焼酎,特に芋焼酎もここ2年ほどで
好んで飲むようになった.
逆にアルコール類で苦手なのは
日本にいたときからだが,ワイン.
特に赤ワインは大の苦手だ.
またブランデーも苦手なままで
このへんは年を取ったからといって
たいしておいしいと感じられない.
が,年を取って…なのかどうかはわからないが
前はまずいと思ったものが,ここ最近急に
おいしいと感じるものがあった.
それは,Drambuieというお酒.
自分で買ったものではなくて
クリスマスに教授からプレゼントされたものだ.
上にまずいと書いたが,えっと.なんていうか.
自分の口に合わなかったと訂正しようかと思うけれど
でも,きっと教授も大量に飲むものではなくて
食後にショットで飲むものといっていたので
気分を害することはないだろう.
最初,それを一口飲んだときは
これはやっぱりショットで一気に飲み干さないと
きついという乾燥をもった.
蜂蜜やハーブ,スパイスなどが混ぜられている
ウィスキーで,僕の理解では,ようするに
養命酒みたいなものではないか.というもの.
良薬かどうかはしらないが,良薬口に苦し
というし,が,そこまでして飲むものでもないだろう
としばらく棚の中で眠っていた.
ここ1ヶ月ぐらいだろうか.
妙に疲れていて,これは飲まなくてはやってられない
というような状況だったのだが,そこで
久々にDrambuieに手を出したのだった.
クリスマス以来となったそれは
なぜだかしらないが,癖になる味に変貌していた.
蜂蜜由来の甘さがあり,ハーブ類の
奇妙な味は,おいしい!とはいえないが
なにかまた飲みたくなってくる感じ.
で,今日,今までストレートでチマチマ
飲んでいたのだが,ロックで飲んでみた.
してみたら,これがおいしい.
癖になる妙な味から,おいしいという味に
変化したのだった.
誕生日を迎え,年を取って
味覚が変化し,まずいから癖になる味に
変化したのかわからない.
が,これ以外にも,たとえば
ポテトチップスでは,塩味を好むようになった
とか味覚に変化がでてきている.
いつかブランデーを楽しめる日はくるのだろうか.
よく漫画などでみるブランデーを片手に
優雅なひと時をすごすというのは
なんとなく憧れでもある.
これからさらに年齢を重ねるにつれどうなるのか.
たかだか半年ほどでガラッと印象がかわった
Drambuieの例があるとさっぱりと予想がつかない.
まあ,それもまた楽しみではあるかもしれない.
10年後.何を飲んでいるのだろうか.
投稿者 カズ : 23:50 | 雑記