2007年12月18日

鬼馬牛肉

昨日の続き(引越しの理由)は
また明日以降ということで.

さて,明後日,友達の一人が
日本に一時帰国するので
中華料理屋さんにご飯を食べに行ってきた.

中華料理屋さんというのは
けっこう面白いと思う.

というのは,英語併記のメニューは
どこもたいしてかわりばえしないものばかり.

そこに好きなものを見つけることが
できるならば,たいていどこの中華に入っても
それを頼むことができるだろう.

もちろん味は店によって変わるわけだけれども,
それでも,たいてい似たり寄ったりのものがでてくる.

中華というよりはカナダっぽいものも
メニューには多く,カナダ人にとって
無難(といっても,それでも苦手という人はいるが)
なものが多いのではないだろうか.

それが,ひとたび英語から離れると
なかなか面白い.

中国語だけのメニューに目を通すならば
そこには英語にはなかったメニューが広がり
また店によって,その種類は変わってくる.

カナダ人にとって中国語だけの
メニューは脅威以外のなにものでもないが
日本人にとっては多少の希望がそこにはある.

読むことはできないけれど
漢字を元に想像できるという強みがあるのだ.

例えば,牛という漢字がみえれば
それは牛肉料理だろうし,豆腐なら豆腐
蝦ならエビだろうと予想できる.

さらに,炒という文字がみえれば
それはきっと炒めてあるんだろうとも
予想できるわけで,なんとなくそのメニューが
見えてくるというわけだ.

英語メニューに飽きてきたら
想像力をフル活用して中国語メニューから
なにかを頼むというのは楽しいし
ワクワクするのだ.

というわけで,今回は主に
中国語メニューから選んだ.

その中の一つ.

全てわかる漢字なのだが
さっぱりとそのものが想像できない
ものがあった.

メニューは,鬼馬牛肉

鬼馬牛肉.

中国語の読みは知らないが
少なくても,牛肉を使っているのが
想像できるわけだが,なんだかへんてこな
ものがまえにくっついている.

なんだ?鬼馬って.

一つずつ漢字を見ていくならば
どれも意味はわかる.

鬼は鬼だ.

馬は馬.

牛は牛で,
肉ということになる.

でも,これが一つのメニューとなると
さっぱりと想像ができない.

確実にいえるのは,肉料理である
ということだろうか.

なまじ漢字がわかるだけに
非常に興味をそそられる鬼馬牛肉.

残念ながらカメラを持っていなかったのだが
とりあえず好奇心には逆らえず頼んでみた.

中国人のウェイターさんが
Beefといっていたので,馬肉じゃなくて
牛肉のようす.

して,実際に出てきたのは
なんていうんだろう.

牛肉の炒め物.

の上に,コッペパンかフランスパンか
しらないが,それの揚げたものがのっかっていた.

一口サイズになっているそれは
シーザーサラダでいうところのクルトン的存在か.

別にシーザーサラダでなくてもいいのだけれども
とりあえずクルトン.

ただ大きさが大きくて,
がっさりとそれが牛の炒め物の上に
のっかっているのだ.

炒め物自体は,なに味だろう.
オイスターソース?よくわからないが
普通に美味しかった.

問題はそのクルトンらしき存在.

一欠けらが一回の食事の限界.

大量の油をすっているそれは
サクッ,ジュワではなくて
ガリッ,ジワジワとでもいえばいいか.

クルトンもどきに関しては
ソースの味はまったくせずに
油の塊を食べている感じを受けた.

皿の上にあったものを全て食べたら
きっと1週間ぐらいなにも食べずに
生きていけるぐらいのカロリーがとれるのではないだろうか.

ちなみに,気になる鬼と馬.

その正体は料理の中に見出すことは
できなかったが,しかし,想像力を豊かにして
みるならば,こう考えることはできないだろうか.

フランスパンもしくはコッペパンを揚げて
輪切りにした断面は,円ではなくて楕円.

それが馬の顔の形に似ているといえなくもない.

もしくは,鬼の角.

ここで疑問なのは中国の鬼に
角が生えているのかどうかだが
それはおていおくことにしよう.

で,パンが馬だとすれば
鬼はなんだろう.

カロリーか.
あまりの揚げパンの強烈なパンチを
鬼であらわしているのか.

それとも,カリカリさ?
なんでそれが鬼かはしらないが….

鬼馬牛肉.

恐らく2度と注文することはないだろうが
いい経験となった.

次はなにを頼もうかな.
楽しみだ.

投稿者 カズ : 23:07 | 食べ物

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