2007年12月20日

ゴキブリ御殿

家に帰ろうとしたら
家を見失った.

いくら新居とはいえ
これはあまりにも情けない.

自分の家の前を通り過ぎ,
うん?と周りを見渡し
近くの家の番号を確認し,あぁ,まだこの先か
と思った5秒後,いやもう通りすぎてる!
と気がついた.

番号見て気がつかないってのは
あれだな.

相当重症.

考え事をしながら歩いていた
というのは理由になるだろうか.

来た道を戻りつつ
自分の家の3軒ほど前で
あれ?このへんのはずなのに…
とさらにボケたのはここだけの内緒.

疲れてたんだ.

さて,前回に続く
引越しの理由.

人数が増えたというのは
1つの理由だったのだが
もう1つ理由があった.

それは,ゴキブリ.

あまり綺麗とはいえない家だったが
僕が引越してきたときは,ゴキブリなんて
ものは存在しなかった.

だいたいカナダなんて寒い場所で
ゴキブリがいるとは思いもしないわけで
いくらカナダで一番南の都市,ウィンザーとはいえ
北海道と同じぐらいの緯度.

ゴキブリとは無縁だと信じていたし
実際のところ,いなかった.

だが,その状況は一編する.

大家がでていき,ある家族が入ってきてから
ゴキブリらしき姿を目にすることがでてきた.

最初は,うん?と思ったのだが
というのも,その姿は日本で見かける
ものとは少々異なっていたのだが,
ゴキブリはゴキブリ.

多少姿かたちが違っていようが,その多少の差で
急に愛おしくなったりするわけがなく
嫌悪感しかでてこない.

そこから長い戦いは始まっていくのであった.

まずは薬局でバルサンみたいなものが
ないかみてみたのだが,残念ながらそのような
便利グッズは見当たらない.

当時ルームメイトだった友達が
日本でコンバットを買ってきて設置してみたり
僕自身もホウ酸団子(ゼリータイプ)を買ってきたりしたのだが
これがまったくもって効果がない.

コンバットやホウ酸団子の名誉のためにいうならば
やっぱり日本のものは日本に住むゴキブリのためということなんだろう.

北米のゴキブリにはそれようのものが
必要に違いない.違いないのだが,売ってない.

そしたら,効果はあまりきたいできなくても
それでも日本のものを試す価値はあるというもので
上に挙げた設置タイプはダメだったが,まだ他にも手はある.

バルサン.

きっとこれならいけるはず.

と,日本から持ち出そうとしたら
空港で引っかかった.

スーツケースにいれたバルサン.

こいつでついにゴキブリに別れを
つげるときがきた.と思っていたら
○○様カウンターまでと呼ばれるではないか.

もちろんチェックイン後,
セキュリティーも通った後だ.

なんだ?と思いながらカウンターに行くと
自分のスーツケースがそこにはあった.

バルサン入ってません?ときかれたので
はい.入ってますというと,ダメなんですよ.
とのこと.

えぇ.マジですか.といっても
説明のところにちゃんと書いてあった.
バルサンって名前入りで….

スーツケースをあけてバルサンを取り出し
あぁ,せめてそのバルサンを取り出した余分な
スペースになにか別のものを詰めたいと思いつつ
スーツケースを閉じる.

バルサン持ち出し失敗.

ここで僕の試合は完全に終わった.

もうできることはない.
完敗.

実際のところは,大家にゴキブリが発生している.
なんとかしてくださいな.と頼んだりもしたのだが
これは残念ながら期待はずれと終わった.

やってきた大家さん.
普通に家を掃除をして帰っていく.

そして,一言.
キッチンとか綺麗にしておいてね.


……
えぇ!?なにしてんの?
それで,ゴキブリがいなくなるわけないじゃん.

普通の掃除でいなくなるぐらいなら
とっくに我が家からゴキブリはいなくなっているし
日本でも家庭から姿を消してるって話だ.

もちろんその後もゴキブリは元気に生活していて
その姿をみることもどんどん多くなってきた.

ある夜,キッチンにいって
電気をつけたら,ワサワサといて
思わず電気を消してしまった.

10匹とかいうレベルじゃない.

ワサワサワサ.

2,30匹はいたんじゃないか?
あんなに大量のゴキブリを家のキッチンで
見ることができるとは思ってもいなかった.
というか,ありえねー.

この瞬間,引越ししようと心に決めたのだった.

ゴキブリに占拠された家.

引越すのには十分な理由だ.

あの大量のゴキブリを前に
戦意をなくさない人はよほどの人.

これほど三十六計逃げるが勝ち
という言葉を身にしみたことはなかったのだった.

投稿者 カズ : 23:21 | 留学生活

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