2008年2月26日

水菜

地下の工作室の一斉整理が
始まっていた.

あぁ.もしかして,これ終わるまで
作業ができませんか?

論文がそろそろ一区切りつきそうだから
試料整形を再開させるかと思っていたのに….

やべー.

もうちょっと早く知らせてほしかった.

さて,デトロイトというかノバイの
ワンワールドマーケットでいろいろ
お買い物をしてきたわけだが,
その中で,見つけた瞬間,カゴに
ほうりこんだものがあった.

それが,今日の写真にもなっているもの.

一見すると単なるサラダだが,
実はかなり贅沢していたりする.

水菜とちりめんじゃこのサラダ.

忘れてはいけない.ここはカナダだ.

まさか水菜が手に入るとは.
(手に入れたのはアメリカだけど).

いつから水菜のとりこになったか
思い出せない.

そもそも水菜というものの
存在を知ったのが,いつかという
問題になってくる.

大学生になるまで
知らなかったのではないか?

少なくても,食卓にあがってくる
ことはなかったし,食べた記憶もない.

恐らく大学生になって,どこぞで
外食したときに,サラダかなんかで
でてきて,おぉこれおいしい.となった
のだろうが,それがいつどこでなにに
入っていたか記憶にない.

水菜のもつシャキシャキとした歯ざわり
とさっぱりとした風味に一撃でやられたのは
たしかだろう.

そんな水菜だがいつのまにか
我が家にも浸透していて,久々に実家に帰ったときは
鍋物にたっぷりの水菜が入っていて,
おどろいたものだ.

わずか数年でメジャーになった
…と思われる,水菜.

サラダでも鍋物でもなんでもあい
シャキシャキといくらでも食べれてしまうわけだが
カナダで見かけたことがない.

ウィンザーではもちろんだが
トロントにもあったかしらん?

見た記憶がない.

そんな水菜が
手に入るとなれば
これは買うしかない.

値段なんて気にしてなんか
いられない.

なにせこのチャンスを逃せば
次はいつ口に入るかわからないのだ.

といっても,べらぼうに
高いわけではなかった.

安くもなかったけど.

さて,水菜は手に入った.

正確には,カゴに入った.

どうやって食べるか.

頭に浮かんできたのは
豚しゃぶと水菜のサラダ.

が,問題がある.

豚しゃぶの部分だ.

豚肉は売っているが
しゃぶしゃぶにするような
薄切り肉はまずない.

中華系で冷凍の肉が
売っているが,実際のところ
割高でしかも,それほどおいしくない.

せっかくの水菜なのに
そこを妥協してもいいのだろうか.

いや,そんなわけがない.

う~んと悩んでいると
もう1つの食品が目に入ってきた.

ちりめんじゃこ.

冷凍コーナーにあり
けっこう乾燥してあるものではなく
生乾きのようなものだった.

これはこれでいい.

ご飯にのせて,醤油をかければ
いうことない美味さ.

…あっ.半分はご飯にのせて,
半分はサラダにすればいいんだ.

この瞬間,全てが解決した.

両方とももちろんお買い上げ.

そして,まずはサラダとなったわけだ.

水菜は適当な大きさに切って
水にさらした後,よく水をきって
お皿へ盛る.

ちりめんじゃこは,生乾きより
カリカリのほうがサラダにはあうので
その準備.

サラダ油とごま油を鍋に入れて
低温でじゃこを炒めていく.

ゆっくりじっくり炒めて
いい感じになったら,お酢と醤油を
いれ,それを水菜の上へ.

彩として,ミニトマトも
乗っければ,完成となるわけだ.

これが,美味い.

たっぷりのカリカリのじゃこに
水菜のシャキシャキ感がたまらない.

お酢と醤油の加減もちょうどよく
まさに至福のサラダ.

水菜.

もっとたくさん食べたいのだが
生鮮食品なので大量に買ってきて
保存というわけにもなかなかいかないだろう.

せめて,普通にそのへんで
買うことができたらいいのに.

じゃこまで売れとはいわないから
せめて水菜だけでも.

はたして,カナダにいる間に,
その願いはかなうのだろうか….

投稿者 カズ : 23:06 | 食べ物

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