2008年2月6日

ストライキ

今日は何の日かといえば
ストライキの是非をとう
投票の日.

別にストライキに対して
それほど盛り上がっているわけではないが
個人的にストライキは反対なので
投票に行ってきた.

全体の動向が読めないので
この1票がどれだけの重みを持っているか
知る由もないが,だからといって
もし行かなくて,ストライキ決行が
決まったら,どこにその苛立ちをぶつけていいかわからない.

というわけで,投票にいったのだが
これがなかなかすごかった.

なにがすごいかといえば,
その人数.

正直,なめていた.

例えば,院生の組織 GSS(Graduate Student Society)
というのがあるのだが,その組織メンバーを
決める選挙は,50人も集まらなかったのではないか.

それも,そのほとんどが
組織の役職に立候補している人たちの
友人・知人.

僕も友達が立候補していたからこそ
いったわけで,そうでなければ
たぶん行かなかっただろう.

そんなわけで,今回も少人数かな
とちょっと思っていたのだが,
考えが甘かった.

まずGA, TA というわけで
院生だけではなく,学部生も
来ている.

さらに,ストライキは
自分達の生活に直結してくる
問題だけに,大勢の関心を集めたみたいだ.

18時に投票開始というか,
18時にストライキに関するCUPEの
説明と質疑応答が始まる予定だった.

もちろんそれをきかずに
投票することもできるわけだけど.

で,18時ごろにその場所に
いってみるならば,部屋の外に
長蛇の列.

まだ会場の扉は開かれておらず
何事か?と思えるほどの列が
出来上がっていた.

なんだこれ.とか思いつつ
友達と列に並び,開場をまつが
全然その気配が見えない.

10分ほど待ち,これはダメだ.

どうせ入場するときにサインしなければ
いけないから時間かかるだろうし
説明も長いだろうから,一旦部屋に帰ることにした.

友達と長い列だね~といいながら
部屋に戻っていったのだが,
200人ぐらいいたのではないだろうか.

というか,ここがダメすぎるのだが
CUPE側は,この事態を予想していなかった.

部屋で待っていると,GSSのトップをやっている
同じ部屋の友達がやってきて,
CUPE側に散々もっと人がくるって忠告してたのに
やつらの用意したサイン用の紙が足りなさ過ぎる.

ちょっとプリントアウトしなければ
と急ぎつつパソコンをいじって
また会場へと戻っていった.

それをみた僕と友達.

今開場したところか(18時半をまわっていた).
これはあと20分ぐらい待っても
大丈夫だねと結論を出す.

で,19時ごろ再び会場へ.

入り口で学生証を見せ
サインをする.

で,開いている席に座り
話を聞くわけだが,なんだか
会場にいる人数が並んでいた人数より少ない.

まあ,投票して帰っていったのだろう.

僕らが部屋に入ると,ちょうど
説明が終わるところらへんで,
質疑応答に入るところだった.

この説明が終わるところというのは
けっこうタイミングがよくて,
僕がもっとも知りたかった情報を流してくれた.

つまり,ストライキが行なわれたとして
その場合の,給料の行方.

CUPE側の説明はこうだった.

CUPEはカナダ最大の労働組合.
その協力があるのは非常に強力.

また,ストライキに対する保障もあって
2週間後から週に200ドル支払われる
ということだった.

…ここがポイント.

週に200ドル払われるというほうは
実際のところ,嬉しいといえば嬉しいが
問題はそこにはない.

僕が気になるところは,
最初の2週間,収入が消えるということだ.

ストライキ中もRA代金に影響はないそうだが
秋と冬学期中はRAはほとんどなく,メインはGA代金.

2週間でも,安月給で働いている身としては
それが消えるのは大いに痛いのだ.

まあ,2週間もらえないからといって
生活できなくなるほど困窮した生活はしてないが
それでもあるとないとでは大違い.

さらにもしストライキが2週間を突破したとして
その2週間分を取り戻せるだけの,給料アップに
繋がるのか?と考えると,ちょっと疑問も残る.

もちろんストライキを起こした場合,
2週間以内でけりがつくこともあるだろうし,
また,こちら側が大学側の対応に不満をもっている
ことも示すことができるので,悪くはないが
しかし,それでもやる気は僕にはない.

とか思いつつ,質疑応答をきく.

バカじゃねーの?と思われる
質問(意見)もなかにはあった.

例えば,ある留学生の意見.

祖国では,時給が○ドルだ.
いまここでは○ドル貰ってる.
これに不満があるのか?

カナダでもマクドナルドとかの
時給と比べてみなよ.

どれだけこれがいいかわかるでしょ.

生活が厳しいし,2週間でも
とめられるわけにはいかないんだ.

というもの.

ストライキ反対の姿勢は共感するが
なんとも的を得ていない意見である.

自分の国の時給と比べるのは
意味をまったくなさない.

また,他の職種と比べるのも
意味をなさない.

問題とすべきは,実際の自分達の
労力とそれに対する対価.

サービス残業にたいする
大学側の対応といったとこだろう.

もし祖国と比べて,そして
他の職種と比べて貰いすぎている
というならば,寄付でもしたらいいのだ.

サービス残業はたしかに問題だし
それをもらえたら,また給料があがれば嬉しいが
ストライキに対するデメリットがメリットより
強いと感じるから,僕は反対しているわけで,
十分に貰ってるから,ストライキ反対というわけではない.

だいたい十分に貰ってないし.

…時給は高いけどね.
でも,月給で考えたら安いし
それは学生だからというのならば
就労時間を何とかしろといいたい.

とりあえず,この質疑応答は
まったくというわけではないが,
たいして意味をなさないなと感じて
さっさと投票して部屋に戻った.

で,結果だが,
即日開票され,ストライキ反対派が
勝ったそうだ.

ちょっと一安心.

ストライキを体験するのは
もうちょっと先のこととなりそうだ.

投稿者 カズ : 23:24 | 留学生活

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