2008年6月1日

佃煮

日本から持ってきた佃煮を
ついに開封した.

日本から持ってきたということは
購入したのは前回日本に帰ったとき.

すなわち去年の5月と1年前になる
わけだけれども,さすがは瓶詰めの佃煮.

賞味期限は2009年4月29日と
まだ1年ももつ.

本来なら賞味期限ギリギリまで
いやむしろ切れるまで保存してしまうのだが
無性に食べたくなったので,開封する
ことを決断したわけだ.

なんの佃煮かといえば,シジミ.

シジミの佃煮というご飯のお供には
ぴったりのものをむしろ今までよく
我慢してこれたものだと思う人もいるかもしれないが
それには理由がある.

目の届かないところにおいてあった.

すっかりその存在を忘れていたのだが
昨日とあることがあって偶然にも発見してしまった.

そのとあることとは,停電.

何時ごろだっただろうか?

昨日の22時過ぎだったかしらん.

さて今日はなにを更新しようと
パソコンの前で考えていたら
電気が落ちた.

あれ?部屋のブレーカーが落ちた?と
一瞬思ったが,特に電気を食うような作業は
全くもってしてなく,また,クーラーも
とまったので,家全体が落ちたと判断.

なんだろね?と思いつつも
そこは地下に住んでるものの不便さ.

月明かりなんてものはまったく
入ってこないわけで,電気がないと
完全な暗闇に….

ただ,幸いにもパソコンが動いている.

バッテリー様々だ.

パソコンが動いていれば
画面の明かりがあるので
真っ暗闇というわけにはならない.

とりあえず携帯を手に取り
その明かりで行動開始.

たしかどっかに懐中電灯があったはず
とガサゴソと探す.

しばらく携帯のディスプレイの光を頼りに
探すと,ついに見つかった懐中電灯.

これがあれば百人力だ.

ついでに,貰い物のロウソクも発見.

タバコは吸わないので火をどうしようかと
思ったが,懐中電灯と同じ場所に
マッチを発見という素晴らしい状況.

これぞボーイスカウトで学んだ
備えよ常に の精神.

ロウソク入れもロウソクと同時に貰っていたので
それを使い部屋に明かりをともす.

と同時に,小窓から外の様子をみてみると
どうやら隣の家も電気が消えている様子.

あれ?と家の外にでてみれば
真っ暗な住宅街.

もしやこれはかなり広範囲の停電か.

情報収集しなくてはと
部屋に戻り,再びゴソゴソと
物を探す.

と,ここで最初のシジミにたどりつくのだ.

もちろん情報収集のためにシジミの佃煮を
取り出したわけではなく,これまた貰い物の
携帯ラジオを取り出すため.

スーツケースを漁っていたら
両方出てきたというわけだ.

ラジオの電源をいれて,どこの曲が
情報を流しているかわからないので
AMとFMを一つずつきいていく.

…なんだこれ.
まったくもって使えねー.

どこも陽気な音楽か人生相談みたいな
ことしか流してない.

あとはスポーツ中継か.

けっこうたくさん曲はあったわけだが
一つもニュース局がない悲しさ.

やることがないので,ありとあらゆる
ジャンルが垂れ流されているラジオ局の中から
自分好みのものを一つ選んできいていても
よかったのだが,ふと思い出した.

装置は大丈夫なのかしらん?

たしか大学は非常用の電源を用意しているはずで
停電時にも問題ないはずだけれども,万が一
停電が起きていたらそれはまずい.

家にいてもやることないし
とりあえず研究室に向かってみた.

大学までの道のりは,今まで体験したことが
ないほどの暗闇なわけだが,けっこう多くの人が
のんびりと外で過ごしている.

寒くも暑くもなく蒸すわけでもなく
気持ちのいい夜だったので,たいして問題もないのだろう.

一路大学に歩いていくと
明かりが見えてきた.

やはり大学は大丈夫なようだ.
とりあえず装置を点検して
家に帰ろうとしたら,街に明かりが戻ってきた.

こんなに明るかったんだなと
思いつつ部屋に戻り,懐中電灯や
ラジオを片付けた.

原因は結局なんだったんだろうか?
雨も降ってなかったし落雷とかではなさそうなのだが
よくわからない.

とりあえずたいしてトラブルもなかったし
ロウソクの明かりでぼんやりするってのも
悪くはない.

さらには,佃煮も見つかったし.

ちなみに,シジミの佃煮は
いうまでもなくご飯にぴったりだった.

まだ残ってるし
これからのご飯が楽しくなりそうだ.

投稿者 カズ : 17:44 | 留学生活

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