2009年9月18日

GATAcademy

大学からの帰り道.

やけに大学やら道端やらご近所さんやら
騒がしくて酔っ払いが多いなぁ
と思ったら,今日は授業が始まって
最初…でもないけれど,先週は導入みたいなものだから
しっかり始まって最初の週末.

なるほどみんな騒ぐわけだ.

これが毎週続くようではうるさくてたまらないが
今週末ぐらいなら風物詩的なよさもあるかもしれない.

ただし自分の家の周囲でそれが
おきてない状況に限るのだが.

さて,今日はGATAcademy
なるものがあった.

なにかといえば,
GA(TA)のガイダンス的なもの.

全部で4つの内容があって
前半の部,後半の部で
それぞれ1つずつ取れるというもの.

もうGAなんてものは
4年だか5年だかやっている.

こんなガイダンス的なものを
取る必要はないんじゃないかなぁ
と思っていた.

ただ,今年の院生をまとめる教授から
初年度の人はもちろんそうでない人も
是非とも参加するように.
必ずや将来の役に立つ.
というようなメールが2回ほど着たので
重い腰をあげ,2つ登録をしたのだった.

とりあえずOpening PlenaryとClosing Plenaryは
時間がもったいないので出るのをやめる.

本当に内容だけの出席とした.

のだが,これがなんともな内容だった.

最初の内容.
How to be an Excellent Laboratory Instructor

正直言って出ても出なくても変わらない内容じゃなかっただろうか.

例えば,ラボミーティングの意義をディスカッションしたり
なんかラボ中にトラブルがあった場合,どうするか.
というようなことをディスカッションしたり.

ディスカッションも僕を入れて6人しかいなかったので
3人ずつのグループにわかれ,それぞれの中で話し合って
その後全員で議論するといった感じ.

これのなにが悪いかといえば
当たり前ながらみんなが自分の経験・置かれている状況を
もとに話すこと.

例えば,地球科学と生物ではラボの内容も異なる.

実験が失敗したら…みたいなことで議論が進んでいっても
そんなこといってもとりあえずうちの学科でそんなに実験するようなこと
あったかしらん.とか,ラボミーティングが毎週あるから…
といわれても,学科によってはなかったりする.扱う人数もラボによって異なる.

進行役の人間も教授とかではなく
うちの大学の院生だしね.

これは重要.あれは大切.これが肝になる.

といったベースの部分はすでに知っていることだし
正直,何一つ新しいことはえられなかった.

なにせ一番の結論は
なにか困ったことがあったら,ラボコーディネーターもしくは教授に
連絡し指示を仰げ.
だから.

正直言って,そのラボコーディネーターになるためには
どのようなことを知ってなくちゃいけないか.などを期待していった僕は
まったくもって肩透かしを食らった気分だった.

続いては
Confronting Student Issues Head-On
というもの.

問題ある学生にどのように対処するかというところ.

まずはカンニングなどの対処法から始まった.

エッセイなどでは,グーグルやウィキペディアで
調べてみて,単なるコピペじゃないかどうか見てみる.

とか,エッセイのフォーマットもきちんと見てみましょう
とか.

あとは,点数をあげてくれとかしつこく絡んでくる学生には
翌日以降にまた来るようにいい,できれば教授も含めて話し合いをする
とかだっただろうか.

だいたいこれらも新しい内容はなかった.

ただ一つだけ.

今まで出合ったことも想像したこともなかった問題が
起こり得るパターンというのは勉強になった.

つまり,宗教に絡んだ問題.

例えばラボの最中に,お祈りに出かけて(お祈りを始めて)しまい
ラボのレクチャー部分を聞き逃してしまった場合などどうするか?

こんなことは本当に考えたこともなかったが
実際のところありえそうだ.

イスラム教の人だってけっこういるし
それ以外でもそういったことをする宗教を信仰している人もいるかもしれない.

これはなかなか難しい.

とりあえず宗教的なことは尊重しないといけない.
が,全ての学生さんにフェアではないといけないし
向こうもこちら側の立場を尊重してもらわないと困る.

もしそれが毎回行なわれるなら
時間の変更を行なう,ラボコーディネーターや教授に相談などが
解決策らしいが,なんというか,これは非常に難しい問題だ.

そもそもの根本的な解決にはなってないしね.

いろいろ考えるところがある内容だったが
どれも中途半端にグダグダだったのは
やはり進行役が普通の学生だったところ.

てっきり,どこそこの大学のラボのケース.とか
ラボコーディネーターがやってきて気をつけるポイントを教えてくれるとか
もっと講義的なものだとばかり思っていた(ちなみに他の内容をとった友達も
同じような感想をもっていたので講義らしいものはなかったのだろう).

ディスカッションメインなんてどこにも書いてなかったし
なんていうか2時間以上費やしてえられるものはごくわずか.

こんな研修みたいなもの.
もちろんディスカッションも重要だが
わずかそれぞれ1時間の内容.

それぞれに書かれていた内容・ポイントを押さえるならば
もっと違った方法があったんじゃないかと思う.

まだ今年がGAの初めてならよかったのだが,
いや本当に時間の無駄.

二度と行くまいと思ったGATAcademyだった.

投稿者 カズ : 23:54 | 留学生活

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