2009年3月30日
修正ペン
ここ数日,学部生の卒論発表があった.
といっても,忙しいこともあり
どれも出席はしていない.
一人30分の持ち時間は
富山と比較すると長いけれど,実際のところ
それぐらいないと満足に発表できないだろう.
…富山のときは何分だっただろうか.
10分だったか15分だったか.
あれほどしんどかった発表が
綺麗さっぱりと思い出せないのは
なんだか悲しいけれど,30分もなかった.
そしてその他の違いとして1日で終わり
ではなく,数日に渡ってということもある.
まあ,富山のときは40人ぐらい?
それに比べて,こちらは10人にも満たない数.
まだ僕が来たころは3人ほどしか発表しなかった
気がするので,それを考えれば多いけれど
10人以下ってのは普通に考えて少ない.
だからこそ30分もできるのだろうけれど
やはりそれほどの人数というのは学科として
寂しいものがある.
最近は,環境にも力を入れ始めたので
きっとこれから増えていくのだろう.
やはり活気ある学科のほうがいいと思う.
さて,このところ取り組んでいる
試料整形.
試料が黒色頁岩ということもあり
方向付けなどに修正ペンを使っている.
この修正ペンでの方向付け.
最近気がついたのだが
一番試料整形のプロセスの中で
嫌いかもしれない.
一見するとたいしてテクニックもいらず
力もいらず,ぼけ~と書いていけそうな
感じがするのだが,さもありなん.
ブロック試料を2つも3つもすすめていくと
驚くほど手の握力がなくなる.
普通にペンで書く分には問題ないのだが
そこに修正ペンの落とし穴がある.
カチャカチャとペンを振り
軸を押して書いていく.
この軸を押して書くという
これがきつい.
しばらくすると押さえることが
できなくなり,力が全くもって入らなくなる.
手をグーパーさせてなんとか
しようとするのだが,なかなか簡単には復活しない.
たいてい1サイト3ブロック.
3,4サイトを一気に石膏で固めるわけだが
それらを終わらすのがしんどくてたまらない.
たぶん紙みたいな表面が滑らかなものなら
いいのだが,これが岩石となると凹凸があり
埃がありで,常に軸を抑える必要がでてくるのも
原因の一つだろう.
この修正ペンの軸を抑えないといけないという
長時間の利用を考えていない構造はなんとかならないかしらん.
…と思って,修正ペンを検索してみたら
今ではノック式なんてものもあるみたいだ.
これはすごい便利そうなのだが
はたしてカナダに売っているだろうか?
文房具に関しては,日本のほうが
質も種類も全てが上.
カナダが勝っているのは
値段ぐらいなもので,質が悪く種類が悪くて
高いとなるから困ってしまう.
これ日本で買って,教授に
その代金を請求できるだろうか.
1本262円って,けっこう安いというか
大学で売っている軸押し式の修正ペンが
4ドルだか5ドルだかするので,安いと思うのだが
なんとかならないものだろうか.
修正ペン.
もっと人間工学に基づいた
とかそんな頭文字がつく製品を
みてみたいものだ.
投稿者 カズ : 23:40 | 雑記 | コメント (0) | -
2009年3月29日
異なる視点
先々週のラボ.
課題の締め切りは先週の木曜だったのだが
その1日前に学生の一人からメールが来た.
すいませんが,プリンターが壊れて
プリントアウトできないんです.
学生証もなくしてしまって,大学でプリントアウトできないし.
提出が遅れてもいいですか?
別に構わないけれど全ての学生にとって
フェアではないといけない.
こういった場合は,1日ごとに10%の減点で
受け付けることにしている.
ただし,翌週には採点したものを
学生さんに返すので,それ以降は受け付けない.
というか,1週間遅れた時点で70%減点されてるわけで
もうあまり提出しても意味はないだろう.
というわけで,1日当たり10%の減点などの
条件を伝えた.
その後,土曜日にその学生から
再びメールがやってきた.
ラボの課題を解くにあたって
必要なデータを送ってくれませんか?
…うん?プリンターが壊れてて
プリントアウトできないだけじゃねーのか?
データがないってどういうことだ?
と思いつつ,そこはせめてもしょうがないので
データを送った.
送ったのだが,返事がこない.
届きました.などの返事をだしてほしいが
それを求めるのは間違っているのかしらんね.
まあ,しょうがないか.
さて,試料整形.
馬車馬のように働いていていることもあり
なんとかオーストラリアに行く前には
終わりそうなのだ.
ラボやセミナー以外の場合は
ベースメントにある部屋に篭って
作業をしていることもあり,ほとんど
人と接していない.
学会発表用のスライドも
あとは練習を残すのみとなって
さらに教授用のスライドも作り終えている.
そんなわけで教授ともあまり
顔を合わせる機会がなかったが
金曜の午後,作業中に教授が見に来た.
別に拒む理由もないし
悪いことしてるわけでもない.
挨拶しつつ,いまどんなところまで
きているか説明.
どうやら教授の予想以上だったらしく
いいね.すごくいい感じで進んでるじゃん.
といってもらえた.
これからも頑張ってね.
といって教授は去っていったが
17時ごろ.
再び教授が登場.
(教授がされていた)論文の整理もようやく終わったし,
それに試料整形もいい感じにきてるから,飲みにいこうや.
はい.
と二つ返事なわけだが
実際のところはもう少し整形を続けたかった.
疲れていることもあり,寝不足の日々なので
ビール一杯でできあがるのは間違いない.
飲めば確実にその後は仕事ができなくなる.
頭の中での計画では今日は23時過ぎまで
ひたすら試料整形をやるつもりだったわけだが
しかし,教授がせっかく誘ってくれたのだ.
断るのもどうかと思うし
断る気もない.
ポスドクの話や景気の話などを
することができ,飲みに行ってやはりよかった.
まあ,その後はもちろん
綺麗に酔っ払ったので
家に帰るしかなかったのだが.
たまには息抜きも必要だ.
ちなみに,某インターンシップについても
もう1週間ほどまえのことだしと話してみた.
笑いつつ,ありえないね~
とそんな感じだったのだが
なかなか興味深い話がきけた.
それは一つに大学のレベルに関して.
国によって平均的な大学のレベルが異なるのは
もちろんなのだが,それがあまりにも
ひどいケースがある.
国ごとの教育レベルを調べることができる
ホームページがどっかにあったが
ちょっと見つからないので,紹介するのはまた
別の機会として,明らかに北米の大学で
修士をとるのにレベルが足りないことが
あるそうだ.
こうなると学部のコースを取ってもらったり
しなくてはいけなくなるのだが,その場合
もちろん研究は遅れていく.
研究の遅れは研究費の問題に
直結していくので,教授にとっては
大問題とある.
たまに友達とで,自分の国の学位が
カナダで認められない…というような
話がでることがあるが,教育レベルと
それに伴う研究費の問題などを考えたら
しょうがないのかな.と思う.
もし自分が教授の立場だったら
できる限りスムーズに研究を取り組んでもらいたいので
ある程度のバックグランドがある人を選ぶだろう.
それはその学生がなにを勉強してきたか
というのもあるが,その勉強してきた
教育レベルも根本にある.
インターンシップだとさらに限られた期間で
スキルアップのためにきた学生の相手をしないといけない.
企業ならまだしも,将来自分のところに
やってくるかもわからない学生のために
自分の時間を費やすというのは,無駄とはいわないけれど
労力に見合った見返りが来ないばかりか,ヘタすると
自分の時間を失い研究が遅れる.すなわち研究費が
取れなくなる可能性を含んでいる.
この辺の考えってのは重要だと思う.
もし将来,研究職につくことができたとして
学生をとれる身分になったとしよう.
そのときに初めて学生がコンタクトをとってくれたら
なんだか舞い上がって録に調べずに,おいで,おいで.
とかいってしまいそうな気がする.
まだ将来も決まってない中で
こんな心配していてもしょうがないのだが
しかし,教授側からみた学生の基準ってのも
考えてみるとなかなか面白い.
やっぱり飲みにいってよかった.
投稿者 カズ : 20:49 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月28日
アメリカ
アメリカに行ってきた.
メインは買い物.
アメリカに日本食材を買いに行くのは
久々のこと.
たしか前回行ったのが
去年の11月ぐらいだっただろうか.
年末に日本に帰ったときに
いろいろ持ってきたこともあるのだが
しかし,そろそろいろんなものが
欲しくなってくる.
特にお米が欲しかった.
去年のいつごろか忘れたが
夏ごろからだっただろうか.
ご飯の食べる量を減らし始めたので
お米の消費量は減ったのだが,しかし
もちろん食べていればなくなる.
こしひかりが安売りをしていたが
そこが悩みどころ.
僕がいつも買っている米が
20ポンドで24ドル程度.
セールとなっているこしひかりが
15ポンドで25ドル程度.
たしか通常30ドル程度のものだ.
値段だけみればこしひかりと
そのいつも買っているお米の差は1ドル.
ならばそこはケチるところではない.
が,5ポンドの違いはなかなか大きい.
5ポンド,すわわち2kg強の差.
お米ぐらい贅沢してもいいだろう
とアメリカでお米を買っているわけだが
しかし,そこはあれ.
いつものお米で満足しているところもあり
結局20ポンドのほうを購入することにした.
というか,一人暮らしをしていたころを振り返っても
あまりコシヒカリを買ったことはない.
値段もあるのだが,きららとかあきたこまちのほうが
個人的には好みだ.
そのアメリカでかった米も
粒はこしひかりより大きく,粘りがあまりない.
あまりパサパサなのも困るのだが
粘りが多いのも好きでもない.
まあ,こしひかり以外食べられない!
というわけではなく,むしろ安いお米のほうが
口に合うというのはたいして困ることでもない.
カミさんがどのような米が好きなのか
よく考えたらしらないけれど,たぶん
この先はカミさん任せになるだろう.
とりあえず安いからといって
中国産のお米はやめて欲しいが
カリフォルニア米だったら正直なんでもいい.
普段食べるものだけにあまりケチケチせずに.
そんな生活をしていきたいものだ.
さて,相変わらずの
One World Marketでお買い物をしたわけだが
そこで予想外の問題に直面した.
レジでのこと.
毎度ながらけっこうな額に
なってしまったのだが,しょうがないと
クレジットカードを出す.
カナダドルがまだアメリカドルとほぼ
同じレートのときにいくらか余分に換えておいたので
アメリカドルは持っているのだが,しかし
それほど余分にはないし,まだまだ日本円が強いので
日本で作ったカードを提示する.
が,残念ながら使えなかった.
使えないって.
なにが問題かといえば,
カードの種類.
ビザかマスターカードしか
扱っていないそうだ.
僕はビザを持っていることは持っているのだが
普段は使っていないので持ち歩いていない.
ではなにを使っているかといえば
アメリカンエクスプレス.
ビザのほうが便利なのは百も承知なのだが
しかし,アメックスは海外での利用の場合ポイントが2倍.
チリも積もればなんとやら.
2枚持ち歩くというのはしたくないので
アメックスを普段は持ち歩いていたりする.
で,それが使えない.
えっ?ここはアメリカじゃねーの?
カナダではアメックスが使えない店が
けっこうあって,特に田舎に行くとひどいのだが
しかし,それはカナダでの話.
お隣とはいえ国が違うわけだし
それは納得ができる.
しかし,僕が使おうとしたのはアメリカだ.
いうならば,日本でJCBが使えないようなもの.
海外では日本人観光客が頻繁にいくような
店でないと使えないことが多いカードだが
きっと日本だとそんなことはないだろう.
もっていないのではっきりとはいえないが
そうおもう.
海外で不自由で日本でも不自由となれば
そこまで普及することもないだろう.
アメックスにしたって同じことだ.
アメリカで使えないアメックスに
意味はない.
しかも,僕が行った店は
それほど小さい店でもない.
そこで使えないだと!?
全くもっていやになるのだが
しかし,今さらお金がないので
買えませんともいかない.
結局,友達に一緒に払ってもらい
後から返すことにしたのだが
それにしてもアメックスが使えないなんて.
やっぱりビザにしないとダメなんだろうか.
たしか前に行ったカラオケ屋さんでも
使えなかったし,アメックスってダメなのか?
ビザを持ち歩くべきか.否か.
なかなか難しい問題だ.
投稿者 カズ : 23:02 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月26日
Environmental Science Career Night
今日,17時から19時まで
Environmental Science Career Night
というのが開かれた.
うちの学科主催で
そのポスターを大学中に
貼りにいったのは前に書いたとおり.
Career Nightということは
ようするに就職説明会みたいなものだろう.
そろそろ将来も考えなくてはいけないわけだが
職はなんでもいいというわけではない.
このご時勢に贅沢を.と思う人もいるかも
しれないけれど,しかし,せっかくPhDまで
きているし,最低でも科学系統の仕事につきたい.
まあ,それは会社に就職する場合で
それ以外のポスドクも十分ありえる.
そんなわけで,なんでもかんでも
就職説明会に顔を出したいか?といえば
そうでもないわけで,この環境科学と銘打った
Career Nightの期待は高まる.
ただ不安がないわけでもない.
まずは時間.
17時から2時間というのは
就職説明会としてはあまり
一般的ではないと思う.
そして,free pizza & softdrink
これ自体は悪くなくむしろ
夕飯が浮いてラッキーぐらいにしか
思っていないのだが,就職説明会で
ピザがでるってありえるのだろうか.
また会場もかなり狭いところなので
これまた心配なところ.
友達と話をしつつ出た結論は
スーツなんて着てかなくていいんじゃね?
というもの.
いざとなればスーツを着に
家に帰ればいいし,まあいいや.
とラボ終了後の17時過ぎに会場に向かった.
会場に着いたときは
もうすでに始まっていたが
しかし,その内容は正直言って
期待はずれすぎた.
最初の1時間はプレゼン.
後半の1時間はピザを食べつつ
会社の人と話をする形式.
最初の1時間のプレゼン.
まずはうちの学科の人が
環境科学とは?みたいな感じで
話をしていた.
見ていて感じたのは
これうちの学科への勧誘じゃねーか?
ということ.
そんな学科への勧誘もどきプレゼンが
30分程度.
続いて,うちの学科の卒業生で
現在環境科学系統の仕事についている人が
その人の仕事例を15分ずつほど説明してくれた.
で,ピザの出番.
正直な話,半分以上の人が
ここでピザを食べて帰っていったと思う.
僕も帰ろうかと思ったほどだ.
その理由は,後半1時間の
会社説明ブースの少なさ.
2社って.
ありえん.
2社ってありえない.
1社からは1人が
もう1社からは2人きていて
個人的に話をきけたわけだが
なんだこのオマケ程度の存在は.
少なくとも
Environmental Science Career Night
といっているのだから,もっと
企業をよんでほしかった.
ちなみに,せっかくなので
2社とも話をきいてみた.
両方ともオンタリオ州に展開している
環境系の会社.
ただ地球物理はそんなになぁ
といわれてしまった.
地球物理が重要ではない
というわけではなくて
もちろん重要な部分なわけだが
その会社が部署をもってないそうだ.
その理由として,地球物理は
装置関係が高いし,取り扱いにも
解析にも専門家が必要となるため
地球物理を専門にしている会社に
委託するそうだ.
ただ興味があればそういった会社に
話を通してあげるよ.と名刺をもらったので
お願いしてみようかどうか悩みどころだ.
これが今回の唯一の収穫だろうかね.
所詮は地方都市ウィンザーの
しかも学科主催の就職説明会.
過度に期待したのが馬鹿だった.
次はもっと大きいのに参加して
いろいろと話をきいてみたいものだ.
投稿者 カズ : 23:09 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月25日
甘酒
普段の大学生活は遊びの合間に研究を
モットーにしているのだが,今週は
完全に逆転というか大学生らしい生活をしている.
というのも,学会発表のための
スライド作りがほぼ終わり,あとは
練習あるのみとなったから.
1日中練習というわけにはいかないし
そんなにやる気もない.
スライド作りが終われば次はなにかといえば
新しい研究の準備.
試料整形だ.
クリスマス前に一つのプロジェクトの
試料整形を終わらせていたのだが,予定が変更し
それは後回しに.
もともと後回しにする予定のものを
やっぱり先にやりましょうとなった.
岩の塊から古地磁気測定用の試料を作りだす.
このパートは正直言って全くもって面白くもないのだが
これをやらないと始まらないのでしょうがない.
どうせいつかはやらなくてはいけない試料整形.
さっそく始めたのはいいけれど
始めたからには中途半端には終わりたくない.
そうオーストラリアでの1週間の学会.
これを挟んでの試料整形は
2つの理由で避けたいところ.
1つは,もう単純にたいして好きでもない
試料整形をそんなに長いことやりたくないということ.
オーストラリアから帰ってきて,また試料整形か
となると一気に萎える.
そして,もう1つの理由.
これはもう少しまともな理由で
時間的なこと.
通常,古地磁気試料は試料整形後
磁気シールドルーム内に最低でも1週間は放置しておく.
これはVRM成分をなくすためなのだが
その間は特に何もする必要はなく,
放置しておけばいい.
どうでもいいようでけっこう重要なプロセスで
試料整形してすぐに測定開始というわけにはいかない.
つまり,オーストラリアに行ってから
また試料整形をしていたら,時間がもったいない
ということだ.
オーストラリアに行っている間
カナダでできることはない.
ないが,試料を放置することはできるわけで
まさにぴったりの状況だ.
そんなわけで,試料整形をオーストラリア出発前に
終わらせようとしているのだが,これがなかなかしんどい.
あまりの忙しさに夕食を取る時間をつくのがもったいない.
結局のところ家に帰る23時過ぎまで
食べずに過ごすわけだが,ここで問題.
2時間もしないうちに寝るのに
夕食をとる必要はあるのだろうか.
なんだか食べても腹の肉になるだけで
あまり有益とは思えない.
全くもっての素人考えなわけだが
本来あとは寝るだけの夕食は軽くていいはずである.
お腹の減りの限界は超えているので
それほど空腹感も感じずにいるわけだが
なんだか今日は微妙な感じ.
どうしようと迷って
日本から持ってきた秘蔵のものを
マグカップに入れた.
甘酒.
技術の進歩というのは
すばらしく甘酒のフリーズドライ
なんてものがある.
軽いし,日持ちはするしで
日本のスーパーで見かけた瞬間
購入を決めたものだ.
中身をカップにいれ,お湯を注ぐ.
その瞬間,あの甘酒の香りが
ふわっと鼻をくすぐる.
これだ.
疲れた体に必要なのはこれだ.
フゥフゥしながら口に入れれば
たしかに甘酒の味.
もう少し酒かすの味が強いほうが
好みだが,カナダの地で甘酒を
飲めるだけでも贅沢といえるだろう.
日本にいたときからそれほど
頻繁に飲んでいたわけでもないし
飲むのは年末年始に地元のお祭りがあるときぐらい.
年に数えるほどしか飲まない甘酒だが
その香りは確実に体が覚えていて
のんびりとリラックスモードに入っていく.
まったりゆっくりと甘酒片手に
寝る前のひと時.
日本じゃ考えもしなかったけれど
寝る前の甘酒というのはなかなかいいんじゃなかろうか.
少々砂糖が気になるけれど
ラーメンなどを食べるよりははるかにましだし
温かく甘いそれは体を温めリラックスさせる.
アルコールが欲しければ,
日本酒でもいれれば,それはそれでおいしい.
こう考えるとけっこう
ありだなと思えるが,悲しいかな
ここはカナダ.
甘酒はもちろん酒かすなんてものを
見たことがない.
甘酒の晩酌.
いつか日本に帰ったときの
楽しみにとっておくことにしよう.
投稿者 カズ : 23:38 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月23日
カルチャーショック
WBCがついに迎えた決勝戦.
なんだかここまでの道のりを
考えると韓国に勢いがありそうだけれども
自力は日本のほうが勝っている.
現在1対0で日本が優勢.
3回の1アウト満塁で追加点が
入らなかったときはなんとも嫌な空気に
なったけれども,まだなんとかもっている.
このまま優勝までつっきってほしい.
がんばれ.日本!
さて,カナダに来て久々に
すごいショックだったことがあった.
St. Patrick's Day というのが
先週あった.
まあ,ようするに緑の日.
アイルランドからきたお祭りみたいなもので,
アイルランドにキリスト教を伝えた
聖パトリックさんをお祝いする日.
緑色の服装をして,緑色に
着色されたビールを飲む.
日本にいたときはさっぱりと
知らなかったが,カナダでは
いろんなバーで関連した催し物がされる.
基本的に堅苦しくなく
ビールを飲んで騒ぐだけなので
宗教行事っぽくない.
もちろん本場アイルランドでは
どうなのか知らないけれど
日本でいうところのクリスマスみたいなものか.
少なくともカナダでは
多くの人がその日を楽しんでいる気がする.
緑色のビールを初めて見たときは
ショックを受けたが,ようするに
青色の着色料が入って緑色になってるだけで
味は普通のビール.
St. Patrick's Dayだけの
お楽しみ的な要素なわけだけど
緑の日らしくてけっこう好きだ.
もう僕の中では
St. Patrick's Day = 緑のビール
という図式が出来上がってしまっているのだが
意外な事実をしった.
スコットランド出身でイングランドの某大学卒業の
ポスドクの友達と飲んでいたときのこと.
そういえばこの前のSt. Patrick's Day.
バーに行ってビール頼んだら,緑色にする?とか
いわれてすごいびっくりした.なに考えてるの?
…あれ?
いやいやいや.なにいってるの?
St. Patrick's Dayといえば,緑のビールじゃねーの?
ときくと,そんなわけないじゃん.
あれって着色料いれてるだけでしょ?意味がわからない.
そんなことしねーよ.といわれてしまった.
…カナダにだまされてたのか.
St. Patrick's Dayの緑のビール.
ショックだ.
芸者・忍者の世界を期待して
日本にやってきた外国人がショックをうけると
こんな感じなんだろう.
緑のビール.
いったいどの国で
St. Patrick's Dayに
のまれているのだろう.
投稿者 カズ : 22:05 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月22日
コンサート
昨日は,Windsor Community Orchestra
のコンサートに行ってきた.
友達が演奏しているからというのが
一番の理由だが,もともとクラッシックは
嫌いなジャンルでもない.
小学生のころピアノを習っていたこともあってか
けっこうマジメにきいてしまう.
入場料がかかるとのことだったので
ちょっと迷ったのだが,友達と相談して
結局行くことに.
ちなみに入場料は10ドルだった.
Windsor Community Orchestraは
アマチュアとのことなので
これが高いか安いかの判断は困るところ.
そもそも子どものころは親につれられ
クラッシクコンサートにいったこともあったが
成人してからプロのコンサートにいったことはなく
値段の相場がわからない.
個人的には5ドルぐらいだと思っていたので
10ドルはちょっと高い気がする.
まずはゲストのピアノの人が
Andante spianato; Grande Polonaise Brillante
というものをオーケストラと共に演奏.
25分ぐらいだっただろうか?
さすがというか心地よくきけた.
小休憩があって,次は
Windsor Community Orchestra
がメイン.
チャイコフスキーの5番
(Symphony No.5 in E Minor)が
演奏された.
チャイコフスキーときけば
名前はしっているけれど
5番がなんなのかはしらない.
そもそもチャイコフスキーの
代表曲が頭にすっとでてこない.
きいたことがあっても
それがチャイコフスキーの曲として
認識できてないだけなのだろうけれど
どうなんだろう.
休憩中に演奏していた友達がやってきて
次の曲(5番)の第4楽章の途中が
チキンダンスに似ているといっていたけれど
チキンダンスがわからない.
男3人でききにいっていたわけだが
だれも知らないチキンダンス.
なんでも北米では子どもなら
誰でも知っているダンスソングだそうだ.
メロディーを口で説明してくれたが
それでもわからない.
そもそもがわからないので
実際に第4楽章がやってきても
どこでそれがやってきたかわかるはずもなかった.
と,ここで気になったので
Chiken Danceを検索した結果
youtubeにあったので,みてみた.
…あぁ.これか.見たことあるというか
聞いたことあるというか,なるほど.
これは有名だ.
で,いまチキンダンスをきいてみて
昨日の曲を思い出そうとするも
さっぱりと思い出せない.
そもそも僕には長すぎた.
Symphony(交響曲)というのは4楽章制が
普通だそうで,今回の演奏も4楽章全てが
演奏された.
全部で1時間ぐらいだっただろうか.
もちろん途中で休憩なんぞなく
そのまま4楽章が続けて演奏されていくわけだが
実際のところは,聞きおわって時計を見て
あれ?もう1時間も経っているの?と思ったほどだった.
きいていればすぐな1時間なのだが
リラックスしてきいているので
チキンダンスといわれてもわからない.
それに集中して1時間音楽をきくってのは
なかなかしんどい.
各章ごとに一呼吸置けるけれど
やっぱり途中で音楽以外のことを考えて
しまったりで,1時間丸々集中してきけない.
座って静かにそれだけをきくのは
30分ほどがちょうどいい気がしなくもない.
もしかしたら,僕はクラッシクが
向いてないかもしれないけれど
でも,そんなもんじゃなかろうか?
演奏自体はなかなか.
でも10ドルはちょっと高いと感じた.
プロの人の演奏を聞いてみて
どれほど違うものなのか聞き比べてみたい.
ただどんな音楽にしろ
生ってのはやはりいいもの.
久々にリラックスできた気がする.
また聴きにいきたいものだ.
投稿者 カズ : 19:34 | 雑記 | コメント (0) | -
2009年3月20日
仕事…?
昨日は一日がGAで潰れてしまった.
朝の11時から試験監督.
この前あった中間テストを
風邪などの理由で受けれなかった
学生のバックアップ試験である.
もちろんそれほどそんな
学生がいるわけでもないけれど
たとえ一人でもいようなら
試験を行なわないといけないし
試験を行なうなら監督がいないといけない.
というわけで,試験監督.
2人だけなので簡単なものだ.
もちろんきちんとやるけれど
しかし,動き回る必要もないし
あらゆる方向に注意を払う必要もない.
問題自体もそれほど難しくなかったようで
質問もくることなく,時間内にきちんとおわった.
ただよくわからなかったのが
4人くるはずだったのに,結局2人しか来なかったこと.
なんらかの理由があって中間試験を受けずに
その後,再試験を申し込んでおいておいて
受けないってのは,ちょっと信じられない.
受ける気がないなら初めから
やめておけばいいのにね.
なんなんだろう.
で,この試験監視の仕事が終わったら
次は,毎週木曜のラボ…の前に一仕事.
その仕事は異色のGAといえるだろう.
GAの仕事としてはもちろん
今までの人生でこの仕事(?)は
やったことがなかった.
近い仕事は小学生のころか.
何年生のころか忘れたが
クラスの掲示係になって
いろいろポスターを小学校の壁などに
貼ったりしていた.
うん.近いというか,
書いてみて思った.
これだ.
そう,なんとも不思議なGAの仕事.
ポスター貼り.
来週の木曜にうちの学科が主催する
Environmental Science Career Night
というのがある.
うちの学科が主催ということもあって
宣伝をしていたりするのだが,
その一環としてポスターがあり
それを大学の主に理系の学生さんが
いそうなところへ貼ってきてくれというわけだ.
こことここは許可がいるけれど
あとはいらないはずだから
ドアとか適当に貼ってきて.
えっ?だれかが文句いってきたら?
いいっていって.こっちも適当に騒いで
どさくさにまぎれてポスターを貼っておいで
かえっておいで~.
もう笑うしかない.
いやもちろんジョークだろうけど.
ただ許可はいらないから.といわれても
例えば理学部の事務所入り口とかは
緊張する.
なにせ掲示板だけではなく
普通に入り口のドアなどにペタペタと
貼り付けるのだから.
ちなみに秘書の人にいわれて
貼ってきた某建物のドアのポスターは
今日見てみたら,無残にもセロハンテープの
残骸が残っているだけだった.
いや.うん.僕は悪くない.
まさかの仕事.
真昼間にペタペタとポスターを
貼っていくのはなかなか恥ずかしいものだ.
まあ,採点なんかに比べれば
はるかに楽だけどね.
さてはて,来週ある
Environmental Science Career Night.
僕もいちお顔を覗かせる予定なのだが
はたしてどうなのだろう.
なんかいい仕事はあるのかしらん.
投稿者 カズ : 22:54 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月18日
ぷろふぇっさー
いつからだろうか.
最近,ようやく気がついたというか
改めて思ったのか定かではないが
とにかく味覚の周期.
ある一時,それが無性に食べたくなり
2,3週間,あるいは一ヶ月ほどそのものを
頻繁に作っては食べる.
で,何が原因かわからないが
パタッと面白いほど突然作らなくなる.
ここのところアボカドにはまっているのだが
たぶんそのうちまったく食べなくなるだろう.
カレーは年明けはずいぶんとはまっていたが
ここ1ヶ月はさっぱりと食べてないし
作る気も起きない.
もちろんあれば食べるんだろうけれど
悲しいかな,作るのは自分であって
あれば食べる.という状況には
よほどのことがない限り起きないだろう.
まあ,この状況で困ることは
あまりないのだが,例えばはまっている最中に
冷凍食品を買ったり,作ったものを冷凍保存して,
飽きてしまった場合だ.
手作りハンバーグが眠っていたり
餃子が眠っていたりする.
途中で飽きているので,たいてい一食分.
使う気になればすぐ使い切ることが
できるのだが,食べたいという欲求がないので
その日が来るのをひたすら待つというわけだ.
こんな食生活なのは一人暮らしをしてるからだろうか.
…いや,そんなことはない.
富山時代はそんなことはなかった.
メロンパンに一時はまったことがあったが
食生活自体はそれほどひどくはなかったはずだ.
てことは,やはりカナダ的な要因か.
スーパーが近くになく
カナダらしく週に一回の買い物.
売っているものはどれも量が多く
一人暮らしで使い切るのはなかなかしんどい.
日本では普通にみかける
例えばキャベツ半玉とか牛ひき肉100gちょっと
とかそんなものはない.
ひき肉ならどれぐらいだろう.400gか500gぐらいか.
キャベツや白菜にしろ基本は一玉からだ.
まあ,一度買えば途中で飽きがこない限り
同じものを食べていても困らない性格なので
多少は平気なのだが,なるほど.
その性格が災いして,こんな極端なことに
なっているのか.
願わくばカミさんがきたときに
これらが解消されることだ.
さて,大学のメールをチェックしてみると
インド人からメールがきた.
Respected Prof.カズ
から始まるそのメール.
スパムか?と思いきや
内容を読んでいくと,ちょっと違う様子.
古地磁気に興味があるから
インターンで夏の間雇ってくれ.
要約するとこんな感じだ.
たしか以前,ロンドンに住んでいる友達が
似たようなメールを貰ったとブログに書いていたが
まさかそれが自分におきようとは.
さてはて,どこから僕は
プロフェッサーになったのだろう.
まだウィンザーに来たてのころ
うちの教授に,Dr.とProf.の違いってなに?
というような質問をしたことがある.
その違いはあまりないようだが
基本的に博士号を持っている人にはDr.で.
博士号を持っていない教授などには
Prof.を使うかな?と教えてもらった.
僕の中では,Prof.のほうが丁寧な
感じがしていたので,へー,Dr.でいいんだ
と妙に納得したのを覚えているのだが
まあ,そんなに厳格にする必要はないだろう.
Prof.で送ったからといって,
俺はDr.なんだから,Dr.にしろ.
なんていう人はいないだろうし,
そもそもたいてい今の教授は博士号をもっているので
Dr.で送っておけば間違いはない.
で,僕は博士号を持っていないので
Prof.は正解…のわけがない.
おそらくこの人は僕が教授かなんか
だと思ってメールをしてきたんだろう.
これは僕の独断と偏見によるのだが
英語圏以外の人は,Prof.を使いがちな気がする.
単純に僕と似たような感覚だろう.
Prof.のほうが教授だから,Dr.以上に
きちんとしている雰囲気がある.
閑話休題.
すげー長いメールで読むのに疲れたのだが
なかにどうやって僕のアドレスを知ったか
書かれていた.
論文とウェブサイトで知りました.
そっか.ダウト.
論文で知ったってのは
ありえるだろう.
何個か論文は発表しているし
たまたま見つけてくれたのかもしれない.
論文にはcontact informationとして
メールアドレスも載っているし
僕の所属先も載っている.
で,所属先から大学のホームページをみてみれば,
確実に僕が学生であることはわかるだろう.
Current Graduate Students
のなかにいるし,それは
Faculty and Instructorsとは
異なるページだ.
で,なにをどうやったら
僕が教授となるのだろう.
とりあえずどうしよう.
教授に相談するか,はたまた
友達同様にこっそりと返信しておいてあげるか.
やっぱりここはこっそりと返信だろうな.
たぶん教授に見せたところで,取ることはないだろうし
別のマグネやっている助教授も,いまサバティカル休暇中だから
学生を取ることはないだろう.
そもそもインターンで雇うシステムなんて
うちの大学(学科?)にあるのかね.
全くもって無給でいいなら僕の試料の測定でもしてもらいたいのだが
そうはいかないだろう.
それにしても,なんできちんと
調べないのだろうか.
学生かどうかなんて
そんなに難しい調べごとじゃないと
思うんだけど.
まったくもって理解できない点だ.
投稿者 カズ : 21:37 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月17日
学会発表
今日も野球だWBCだ.
韓国戦,見たいなと
思っていたのだが
よく時間を調べてみたら
カリフォルニア20時開始.
うん?てことは,
ここでは23時開始か.
23時といえば酒を飲みつつ
としては最高だ.
だが,だいたい試合時間が
2時間半から3時間として
終わって,寝るのが2時過ぎか.
どうしよう.
明日の朝,いつもより3時間ほど
遅く起きるか気合を出すか.
はたまた夢の中で応援して
朝起きて結果だけ確認するか.
…とりあえず寝酒をしつつ
起きれるところまで起きているとするか.
頑張れ,日本.
さて,いつもまにやら
1ヶ月を切ったオーストラリア学会.
今回は初めての英語での
口頭発表となる.
ウィンザーに来てはや…何年だろう.
4年?5年?もうまともに数を数えることすら
おぼつかなくなってしまったけれど
学会発表自体は過去に何回かしている.
何回かというか基本的に1年に1回か2回.
ただし今までの発表は
一つを除いてポスター発表だった.
その例外の一つだが,
発表は日本語.
日本での合同学会での発表だったのだが
これはもうひどかった.
なにせ日本語がわからない.
普段使っている日本語とは異なる
学術用語に専門用語.
もうさっぱりだ.
緊張して日本語(単語)が
ふっとんで英単語しかでてこない
ってのはある意味貴重な体験だが
二度とごめんである.
かといって,英語でやる自信が
あるかといえば,そうでもない.
例えば学科のセミナー発表などなら
好きではないがやらないこともない.
理由は単純で,よく知っている人しか
目の前にいない.かつ,発表内容を
専門にしているほかの人がごくわずかしかない
というわけだ.
学会発表となれば,学生よりも
はるかに知識量が豊富な科学者が相手で
さらに自分と同じような研究分野の専門家.
そして,何度も学会に出てればまだしも
ペーペーの僕にとってはほとんどが見知らぬ人たちだ.
それでも発表するだけならいいのだが
最大の問題は質問タイム.
ただでさえ緊張している中
英語を聞き取って答えるというのは
かなりしんどい.
さらには,出身によっては
かなり訛りがあって,聞き取れるかどうか
かなり謎な部分がある.
ただそうはいっても,研究者を
志すものが学会での口頭発表から
逃げ回っているわけにもいかないだろう.
卒業までに一回はやっておきたかったし
これはいい機会と捉えるべきだろう.
ただ心配.
というわけで,いろんなところで
愚痴っていたりして,その中には
新居の大家さんも含まれる.
この前,契約をしにいったとき
来月オーストラリアに行くんだよね?
という話がでてきた.
教授と一緒に行くんですけどね~
といって話が通じるのがうれしい.
さすが親戚.
大家さんの娘さんの旦那さん(教授の息子さん)も
たしかアメリカで研究職についていたと思うし,
もともと話好きな人のようでもあるので,話が
どんどん進んでいく.
で,今回初めての口頭発表
という話題になった.
そのときにこんなことをいわれた.
練習をしっかりしてれば大丈夫だよ.
それに間違えたっていいじゃない.学生のうちは
いろんなことを勉強するのが仕事だし.
質問?そんなもん気にするなって.
答えられなくてもそんなに凹む必要はないから.
向こうとあんた.経験,知識,どう考えたって
向こうのほうが上なんだから.
学生は未来があるからね.
教授陣はもう未来がないから.
頭はガッチガチだし,必要なのは若者の
柔軟な考えなんだよ.
未来が若者は一つずつ勉強してけばいいんだよ.
ありがたいなぁと思いつつ
教授陣はもう未来がないから.ガッチガチの古い考え
とかいわれたときは,苦笑いしかできなかった.
教授の年齢が頭に浮かんでしまって
反応に困るとはまさにこのこと.
ただこうやって励ましてもらったのは
ありがたいし,楽になる.
実際のところスライドはもうほとんど
完成に近いところまできているので
あとは細かい修正をしつつ練習あるのみだ.
まずは時間内に終わるかどうか.
15分の持ち時間なので
13分を目標.頑張るしかない.
…あっ,日本戦.
3点取られてる.
もうやめだ.
寝よう.
おやすみなさい.
投稿者 カズ : 22:56 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月16日
きなこもち黒みつ仕立て
昨日の夜はひたすらのんびりと
テレビを見ていた.
何を見ていたかといえば
野球(WBC).
今までの日本戦もテレビでやっていたのだが
日本時間の夜だとこちらは朝.
朝起きてテレビをつけたら
始まっていたというのは別に構わないのだが
寝起きで野球を見てもテンションはあがらない.
朝から酒を飲むわけにもいかないし
朝はご飯の支度などせわしない.
が,昨日の試合は舞台をアメリカに移して.
カリフォルニアなので時差があるけれど
それもちょうどよかった.
16時スタート.
酒を飲み始めるには少々早い時間帯の
気がするけれど,しかしそこは日曜日.
中華食材店にいったら,コイケヤの
ポテチが種類たくさんおいてあった.
そしてその中に発見.
カラムーチョ.
値段がわからなかったけれど
カラムーチョが目に入ったからには
籠に放りこまないわけにはいかない.
つまみでいいかと,
衝動買いした値段は1.5ドル.
ポテチにビール.
もう完全に野球観戦の準備はできた.
内容はちょっとグダグダした感じもしたけれど
松坂の完璧ともいえる投球に,酒が進む.
途中からビールからBolivarに切り替え
一人でハイテンションで野球を見てしまった.
久々に楽しい野球観戦だった気がする.
次は韓国戦.ウィスキー片手に観戦したいものだ.
さて,おやつにチョコレートを食べた.
ひよこ,サラダせんべい,キットカットに
続くお土産のお菓子.
これで最後なのだが,貰ったものは
チロルチョコのきなこ味.
正確には,きなこもち黒みつ仕立て
どんなもんなんだろうと
ワクワクしながら手をつける.
キットカットのお汁粉味のときとは
違うベクトルのワクワク感.
あのときは,貰い物で悪いのだが
漂うダメッぷりにネタ的意味をかぎつけ
ワクワクしていた.
が,このきな粉味は同じチョコに和
という組み合わせだが,純粋に楽しみな感じの
ワクワク感.
この違いはどこから来ているのか
わからないけれど,チロルチョコの安定感というのだろうか.
パッケージをめくれば
色はきな粉色.
口に入れると,きな粉の
香りが一気にやってくる.
続いて黒蜜の甘い味と香り.
求肥らしきものが入っているので
モチモチとした食感がある.
もぐもぐと食べると
チョコレートの滑らかさがでてきて,
なんだか不思議な感じなるし,
きな粉味のチョコレートが一瞬
ホワイトチョコレート?みたいな風味を覚えたが
それにしても,おいしい.
そもそもきな粉味の
チョコレートという存在がおもしろい.
きな粉といえば,地元静岡.
安倍川餅.
お餅つきをしたときは
必ずきな粉が用意され,きな粉餅が
作られるし,その後も食べる.
焼いたお餅をお湯にくぐらせ
きな粉をまぶせば,立派なきな粉餅だ.
きな粉に黒蜜とくれば,今度は
静岡ではなく山梨.
信玄餅だ.
いくつかメーカーがあるみたいだが
僕の中では桔梗屋さんの信玄餅.
きな粉餅にたっぷりと
黒蜜をかけて,食べるそれは
山梨土産といえば桔梗屋さんといえるだろう.
実のところ年末というか年始に
食べていたりするのだが,やはり
おいしかった.
このチロルチョコよくできているなぁ
と思ったのだが,一つ不思議な点がある.
それはきな粉なのにむせない
というところ.
きな粉はその名のとおり
粉っぽい.
別に悪くはないが,粉らしさが
あるので,多少はむせることもある.
特に黒蜜とあいまる信玄餅の場合
きな粉も大量にからまることから
信玄餅といえば,むせるもの.
子どものころからそんな感覚があるのだが
その感覚がいいところまできて
消えていくという不思議な感じになった.
食べているのは黒蜜きな粉味.
むせる.むせる.
となるのだが,チョコなので結局はむせない.
その感覚のギャップが不可思議なのだが
しかし,おいしい.
やはり最初に見たときの
ワクワク感は間違っていなかったようだ.
お汁粉にきな粉を
チョコレートで表現.
いったいこの差はどこからくるのだろう.
投稿者 カズ : 21:33 | 食べ物 | コメント (0) | -
2009年3月14日
アンケート
昨日は測定とセミナーで
疲れきってしまった.
もうこりゃ飲みに行くしかねーな
と思っていたら,同じく測定に付き合って
ヘトヘトになっていたポスドクの友達から
飲みにいかねー?というお誘いが.
さすがわかっている.と
二つ返事をする.
金曜日はビール一瓶3ドルという
店なのだが,しかし,ビールという
感じもしない.
かといって,ウィスキーをロック
という気もしない.
ぼんやりと飲むならいいけれど
もうちょっと勢いがほしい.
ということで,ジンリッキー.
ジントニックより
ジンリッキーのほうが口に合う.
うめーな.と思いつつ
夕飯前にハイペースで飲むと
また二日酔いの悪夢が襲ってきそうなので
とりあえず2杯までに押さえておいた.
4人で行ったのだが,適当に
話をしつつ1時間ほど.
やはり金曜の午後ってのは
こうじゃないといけない.
幸いにも二日酔いになることにはなかったし,
この前のはいったいなんだったんだろう.
やっぱりお酒は最後まで
楽しく飲むのが一番だ.
さて,Canadian Bureau for International Education Survey
というメールがやってきた.
留学生向けのアンケートだそうで
最初はほっておいたが,2回目のお願いします
メールで重い腰をあげた.
内容はけっこうな量.
きっと社会学をやっている友達なら
そのアンケートの内容にも興味を持つのだろうけれど
まあ,僕にとってはたいしてアンケート自体には興味がない.
これなげーな.なんだこの質問は?
みたいな感じで質問に答えていった.
で,答えていって思ったのだが
このアンケート.学部生と院生で
わけるべきだったんじゃないだろうか.
正直な話,これは質問内容が
院生向け(少なくとも理系の院生向け)の
物ではなかった気がする.
お金のサポートにしろ
大学を選ぶ基準にしろそこには
えらい差があるんじゃないかしらんね.
ただ面白いなぁと思ったのが
留学する際に参考にしたウェブサイトは
どれですか?という質問.
そこにあったのは,
もうほとんど僕が知らないものだった.
せっかくなので今後,カナダ留学
を考えている人向けに.
ちなみにここに書いてあるサイトは
実際に僕が留学の際に使ったわけではないので
自己責任でどうぞ.
Council of Ministers of Education, Canada
http://www.educationau-incanada.ca/
StudyCanada.com
http://www.studyincanada.com/english/index.asp
Government of Canada International Scholarship Programs
http://www.scholarships.gc.ca/
DestinEducation
http://www.destineducation.ca/
Canadian Bureau for International Education
http://www.cbie.ca/
Canadian Education Centre Network
http://www.cecnetwork.ca/
などなど.
どれ一つみてこなかった.
どうなんだろう.
本来ならこういったものは
事前にチェックするものなんだろうか.
基本的に留学までの正しい道のりが
よくわかっていない.
教授に直接連絡を取って
学生をとれるとのことだったので
あとはもう大学のホームページで願書などを
確認して提出しただけだ.
どうもアンケートをやっていくと
カナダの教育水準やら教育方針など
きちんと調べて留学するのが普通か?
という風に思えてくる.
まあ,それはそうなんだろうけれど
そもそも院生の場合,教授がお金をもっていないと
学生を取れないわけで,教授に連絡を
取るというのは間違っていないと思う.
この大学で勉強したい.
とまず大学を選んで,その中から
自分のやりたいことができるか.それに
近い人がいるのか.そして,その人が
研究費を持っているか.
この流れは一つの方法ではあるのだろうけれど
どちらかといえば学部生向けの気がしなくもない.
やりたい研究ができるかどうか
というのがもっとも重要だと思うし,
大学のレベル云々という問題でもないだろう.
とはいえ,院生友達の中にはとりあえず
母国から離れたかったといっている友達もいるし
まあ,そうでなくとも,いったいどれぐらいの
院生がカナダの教育水準などを調べてから
きているんだろう.
このアンケートの結果.
恐らくそのうちきちんとした
論文とかになってでてくるんだろうと
予想するわけだが,もし院生と学部生の
傾向の違いなどでみたデータがあるとすれば
ちょっと見てみたいと思った.
投稿者 カズ : 23:06 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月11日
二日酔い
久々に酒を飲んだ.
…わけではないのだが
久々に完全な二日酔いに陥った.
なにがいけないのか
いまだにわかっていない.
晩酌でウィスキーの水割りを
飲んだのだが,空きっ腹だったのが
きいたのか.
ドボドボとついで結構な量を飲んだのがいけないのか.
それとも飲むペースがはやすぎたのか.
いや,それとも水割りの後に
デザート感覚で飲んだBolivar
というリキュールがいけなかったか.
このBolivarというのは
コーヒーリキュールで
カルーアと似たようなものだ.
カルーアより甘くなく,コーヒーの
渋みが強い気がするが,似たり寄ったり.
牛乳を入れて飲んだりするのがベストだろうか.
カルーアを買わずにこっちを買う理由はひとつで値段.
安売りしていたこともあるのだが
カルーアの2/3ぐらいの値段ではなかっただろうか.
とにかくカルーアミルクのように
作って飲んでいたのだが,いつのまにか
相当酔っ払った.
ウィスキーがきいてきたのか
本当によくわからないのだが,
一人でグダグダになってしまった.
普段なら酔い覚ましにアイスでも
といくのだが,そんな作業ができないほどに.
シャワーも浴びることなく
ベッドに倒れこむ.
3時間ほどして目が覚めたが
まだフワフワしていたので
麦茶をがぶ飲み.
落ち着いてきたところで
買ってあったアイスを食べる.
ハーゲンダッツのチョコミント.
うまいけどこのチョコが邪魔くさい
(こっちのチョコミントは大概
チョコがでかすぎる気がする)と思いつつも
アイス自体はおいしい.
食べ終えたらそのまま気力を振り絞り
シャワーを浴びて,歯を磨いて再び寝た.
朝いつも通りに目が覚めたのだが
はたしてそこからが地獄.
胃のむかつき具合がひどかった.
食欲はないのだが,お弁当を作らなきゃと
チキンライスを作り,朝ごはんを食べる.
簡単に素麺.
大学に行ってからも,ずっと胃がしんどいのが続き,
結局,一日中気分が悪かった.
なんだったんだろう.
自分の中ではそれほど飲んでない感覚だったのだが
いったいなにが原因だったんだろう.
二日酔い.
明日には治っているはずだ.
投稿者 カズ : 22:30 | 雑記 | コメント (0) | -
2009年3月9日
キットカット
夕飯でシュウマイとナムルを
食べた.
シュウマイは崎陽軒のレトルトもの.
賞味期限は2008年12月末となっていたが
気にしない.
ナムルは買ってきたモヤシを茹でて
キュウリを刻み,ごま油,醤油,一味唐辛子などであえたもの.
ご飯をかきこみつつ食べていたら
なんだか物足りない.
これまた買ってきてた
キムチを取り出しつまむ.
かれーな.でも,うめーな.
ちょっと発酵が進んでしまったけど
まだ食べられるなぁと思いながら
バクバクと食べていたのだが
ふと奇怪な行動をしている自分に気がついた.
キムチを口に入れる前に
フゥフゥして冷ましている.
冷蔵庫から取り出したばかりのキムチ.
熱いわけがないのに….
なんだかもう今日はダメだ.
これもサマータイムのせいだ.
さて,貰ったお菓子シリーズ.
ひよこに始まり,サラダせんべい.
他にも小物を貰っていて,それが
キットカット.
おしるこ味.
他に抹茶味だっただろうか?
あったのだが,興味にひかれて
もらってみた.
3時のおやつの時間,
さっそく食べてみる.
…これはえらい味だった.
香りはあまいチョコレート.
口に入れた瞬間もチョコレートなのだが
サクサクと食感良く食べ始めた瞬間から
餡子の味.
晒し餡のような味と香りが
広がるのだが,なんにせよ甘い.
ひたすら甘い.
餡自体もそうとう甘いのだが
もともとのチョコレートの甘さもある.
そして,後味は再びチョコレートがやってくる.
はっきりいって失敗じゃないだろうか.これ.
チョコレートと餡子の共通点は
色と甘いという点だけ.
甘いという点は同じだが
しかし,餡子とチョコレートの甘さの
ベクトルは別方向だ.
風味もかけ離れているし
そもそもお汁粉か?と思ったが
晒し餡風味だから,あれ?懐中汁粉か.
ウエハースが最中を模しているとするならば
よく考えれば,コンセプトとしては
間違っていない.
チョコレートというただ一点を除いて.
そういえば夏に帰ったときに
スイカ味のキットカットを食べた.
あれも微妙な感じだったのだが
キットカットってこんなに冒険するような
お菓子だっただろうか?
なんだか僕の中のキットカットに対する
イメージが崩れ去っていった.
投稿者 カズ : 20:01 | 食べ物 | コメント (0) | -
2009年3月8日
ホットケーキ
朝,いつも通りの
目覚まし時計で目が覚める.
が,日曜とあってか
そのまま2度寝に突入.
やべぇ.と寝ぼけ眼で
ベッド脇の時計を見れば8時過ぎ.
こりゃまずい.とパソコンを
起動させる.
ふとパソコンの時計を見ると
9時過ぎ.
???
なにが起きた?
ネットで時間合わせをしている
パソコンの時計が狂うとは思えない
ということは,目覚まし時計が狂った?
でも,デジタルだから遅くなるとかあるのか?
それとも時計をみてから
パソコンを起動するまで,再びいつの間にか寝て
1時間が吹っ飛んだ?
寝起きの頭ではまともな考えが
浮かんでこなかったが,ふとあることに気がついた.
もしかして?とカレンダーを見る.
Daylight saving time begins
これか.
サマータイムが始まりやがった.
まだまだ平均気温は一桁なのに
サマータイムって.
去年だか一昨年だかに1ヶ月ぐらい
早まったわけだけど,ホント勘弁して欲しい.
いつのまにやらどっかへいってしまった1時間.
やっぱり納得がいかない.
さて,今日の朝は
念願のホットケーキを焼いた.
去年,無性に食べたくなったのだが
せっかくなのでおいしい日本のホットケーキを
食べたいところ.
年末年始と日本に帰っている間
ホットケーキを食べる機会はなかったものの
ホットケーキミックスを買ってきた.
1パック200g入りのものが4パック.
さすがにそれを何袋も買うわけにはいかなったので
1袋だけだが,4回も食べることができれば十分だ.
牛乳に玉子を用意して
200gの粉を一気に混ぜ合わせる.
そもそもホットケーキを食べていないので
200gの大きさがよくわかっていないけれど
なんとかなるだろうと一気に作ることにした.
フライパンを熱して,バターを溶かして
そこにたねを投入.
なんでも20cmぐらいの高さから
落とすようにしていれるらしい.
で,待つこと3分.
ポコポコと穴ができてきたら
ひっくり返す.
ひっくり返す?
フライパンいっぱいに広がったこれを
どうやったら上手く返すことができるんだ?
躊躇していては焦げてしまうし
ここは腹をくくるしかない.
えいやっ.と気合をいれて
返してみれば,なんとか成功.
そこから2分待つ.
お皿いっぱいに出来上がった
ホットケーキの上に,バターを乗せる.
そして,ここはカナダらしく
100%ピュアメープルシロップを
たっぷりと.
といっても,このメープルシロップ.
自分で買ったものではない.
貰い物.
日本に帰った友達から
あまり物なのでどうぞと貰った.
さすがにホットケーキのためだけに
メープルシロップを買うのは
お財布的に厳しい.
お菓子作りやトーストにかけるのなら
いいのだろうけれど,お菓子は作らないし
パンも食べない.
メープルシロップというものが
傷むものなのかどうかすらわからないけれど
使わないともったいない.
というわけで,メープルシロップを
もらえたのは幸運といえよう.
ただ気になったのは
メープルシロップ.
てっきりもう封があいているものだと
思ったのだが,なんとまだ使われてなかった.
これ貰ってしまってよかったのだろうか?
その友達,お土産としてメープルシロップを買ってたし
あれ?と思ってしまった.
ともかく感謝だ.
ふっくらと膨らんだホットケーキに
バターとメープルシロップ.
まずいわけがない.
飲み物に牛乳を用意して
あっという間に食べてしまった.
たまのホットケーキ.
毎日,毎週だとしんどいけれど
月に1度ぐらいならいいもんだ.
投稿者 カズ : 20:53 | 食べ物 | コメント (0) | -
2009年3月7日
柚子胡椒
昨日はどうやら20度まで
気温が上がっていたようだ.
日中はほとんど部屋の中で作業.
正確には液体ヘリウムの充填作業をしていたので
むしろ部屋の中は多少寒かったわけだが
それでも外はもう春.
作業が終わった後は
みんなで飲みにいったのだが
もちろんというかパティオでの飲み.
17時ごろとなると風が
肌寒い感じもしたけれど
それでも気持ちがいいのはかわりがない.
今日はまた気温が一桁まで落ちたけれど
確実に春はすぐそこだ.
これから外で飲むのが美味い季節.
いい感じだ.
さて,果物.
世の中には多種多様な果物があるけれど
柑橘類は総じて好きだ.
ホテルの朝ごはんや飛行機の中など
リンゴジュースかミカンジュースか選ぶとなれば
ほぼ間違いなくミカンジュースを頼む.
ブドウジュースをはじめ他にもいろいろあるが
毎日飲んでも飽きないのは結局のところ
ミカンジュースだ.
ジュースではなくてももちろんいい.
というか,ジュースではないほうがいい.
ただ柑橘系と一口でいっても
好きなものと苦手なものがある.
みかんやポンカンといったのは
好きだ.
グレープフルーツもいつの間にか
好きな部類に入っている.
夏みかんはそれほどか.
金柑になると,苦手になってくる.
そもそも皮が苦手だ.
先にジュースはミカンジュースと書いたけれど
ジャム系統になると,一貫したものがなくなる.
ベリー系統のものが多いわけだが
マーマレードを選ぶことはまずない.
独特の皮の苦味と甘みが合わさった感じが苦手すぎる.
柑橘類の話に戻すと
苦手なものとして,柚子がある.
ポン酢なら全然問題ないのだが
柚子そのものになると苦手.
といっても,柚子というものは
もともと食卓にあがるものでもない.
食卓というよりは
主にお風呂だろう.
言わずもがな冬至の柚子湯だ.
それ以外だと,柚子を使ったお菓子だろうか.
例えば,ゆべし.
柚子の中身を取り出して
その中に柚子餡っぽいのが詰められているお菓子が
あるわけだけど,おいしいと思わない.
大人になって味覚が変わっているかと思ったが
そうでもなかった.
子どものころはほぼ口をつけなかったのが
年末になったら,一つ食べることができたので
多少の進歩はあるのかもしれないが,それでも
うまい!と思って食べたことはない.
せっかくだから.という理由で
お茶と一緒に頂く感じだ.
柚子湯でお風呂につかるのは
まったくもって平気なのだが
食べるとなると柚子の香りが気になる.
お菓子のゆべしでも,くるみなどが
入ったゆべしにしても,柚子の皮の砂糖漬けみたいな
お菓子でも,なんでも匂いがきつすぎて
おいしいと思えない.
ただポン酢程度なら平気で
むしろ鍋にはほしいと思う.
その他の柚子の調味料を考えると
柚子胡椒があるだろうか.
柚子胡椒を実家で食べた記憶が
ほとんどない.
その存在を知ったのも
けっこう最近のことだ.
もしかしたら,カナダで
知り合いの方に頂いたものが
人生初の柚子胡椒だったかもしれない.
それは鶏肉の煮物を頂いたのだが
それに柚子胡椒をつけて食べるとおいしいですよ.
と一緒に付け合せてくれていた.
そのときの柚子胡椒は
ピリリとして,柚子柚子しさがそれほどなく
おいしいな.これはありえるな.という感想をもった.
その後は,日本に帰ったときも
柚子胡椒の名前をみかけることはあったけれど
ほとんど手を出すことなくきている.
そんな中,近所の中華食材店に
いったときのこと.
あまり買うことはないけれど
いつも見てしまうお決まりのお菓子コーナーへ.
うん?なんか見たことのない
ポテトチップスが売ってる.
と,パッケージをよく見る.
柚子こしょう味.
うん?柚子こしょう味!?
こんなマイナーものがまさか
カナダに売っていようとは.
どこ産だろう?やっぱり日本か?
とパッケージをみてみる.
パッケージの表面には
ながながといろいろなことが
日本語でかかれているけれど
その正体は台湾産.
裏を見れば,漢字がどっさりだ.
ちなみにメーカーは湖池屋で
和ポテトシリーズの一つだ.
台湾工場があるのか知らないけれど
日本の湖池屋の技術協力の下うんたら
みたいな漢字の説明が書かれていた.
閑話休題.
九州風味-柚子胡椒というわけで
高知県産柚子を使用しているらしいのだが
台湾産のこれにも使っているのかしらん
と疑問にも思う.
まあ,そんなところ
深く気にしてもダメだろう.
たしか1.99ドルだったのだが
これはビールのつまみによさそうだと
衝動買いしてしまった.
家に帰り,さっそく冷えたビールを
冷蔵庫から取り出し,袋を開ける.
ふわぁと柚子胡椒の香り.
口に入れても柚子の香りは残っていて
ピリッとした辛さとこれが実にうまい.
これだこれ.カナダにない
このポテチの感じ.
これはたまらん.とビールとともに
バクバクとあっという間に食べてしまった.
辛さがいいのか.あまり柚子っぽくないのがいいのか.
よくわからないが,やはり調味料としての
柚子はなかなか優秀だと思う.
それにしても柚子胡椒という
日本の調味料.
日本で食べた記憶がなく
カナダだけって.
なんともへんてこな状況だ.
投稿者 カズ : 22:02 | 食べ物 | コメント (0) | -
2009年3月5日
冷やし中華
昨日,大家さんからメールがきて
明日(つまり今日)の午後に部屋を見たい
っていう人がいるんだけど,大丈夫?
ときかれた.
どうせその時間帯は大学にいるので
問題ないですよ.と返事をしたのだが
そこから大変.
どうしよう.
足の踏み場がないというほど
散らかっているわけでもないけれど
人に見せるほど片付いているわけでもない.
もともと狭い部屋に荷物を詰め込んでいるので
人に見せられるほど綺麗なわけでもないけれど
しかし,それにしてもひどい.
今まで自分がアパートを探してきたときに
空き部屋ではなく現在人がいるけれど
そこが空くから.とのことで,お邪魔したことがある.
どの部屋も片付いていたわけではないけれど
最低限は整理されていた.
このままではやばい.
やっぱり部屋が片付いていないから無理です
と大家さんに告げたところで,どうせ
そんなの気にしないで.といわれるだけだろう.
ここはやはりやらなければ.
といっても,それほど広い部屋ではなく
また週に1度,ないしは2週に1度.
各部屋の拭き掃除はしていたりする.
ようするに片付いていないものを
片付けるというそれだけのことだ.
どっちにしろ来月には引越すので
いい機会だとゴミ袋片手に物を選別し
1時間.
なんとか人が見ても大丈夫なぐらいの
レベルにはもっていった.
もうこれ以上は無理.大学にもいかないと
と部屋を後にしたのだが,はたしてどうなったのだろう.
新しい入居者は見つかったのか
それともダメだったのか.
もし決まっていないとすれば
また見にきたりするんだろうなぁ.
部屋を常に綺麗に.
ちょっとしんどいと思ってしまうのが
ダメ人間の証拠だ.
さて,日本に帰っていった友達から
冷やし中華をもらっていた.
バラで貰ったので
賞味期限などさっぱりとわからない.
実際のところたいして
賞味期限は気にもしないのだが
しかし,麺が傷んでしまったら
せっかくくれた友達に申し訳がない.
そういえば,去年は一度も
冷やし中華を食べなかったな
と思っていたら,無性に食べたくなった.
冷やし中華といえば夏.
夏といえば冷やし中華始めましたののぼり.
といえるほど夏と関連している.
まだまだ夏はやってこないけれど
天気予報を見てみれば,明日の最高気温は16度.
夏は暑いカナダでもたまにこれぐらいの
気温まで下がることもあるし,そもそも
部屋の中は暖かい.
食べたいときが食べ時だろうと
キュウリとハム,トマトを買ってきた.
玉子は家にあるので,これで
僕の中の冷やし中華の具材は完璧だ.
麺を茹でて,水で冷やし,
キュウリにハム,トマト,錦糸卵を
のっけて,付属のゴマダレをかける.
よくまぜて食べれば,うまい.
懐かしい冷やし中華の味だ.
うまい!と叫ぶほどでもないけれど,
いや,やっぱりこの味だ.この無難な感じ.
これこそ冷やし中華.としみじみと食べることができる美味さ.
せっかくなので半分食べたところで
マヨネーズをかけて食べる.
冷やし中華にマヨネーズは僕の中では
普通なのだが,人によっては,変人のごとき目で
見られることもある.
どれだけ市民権を得ているかわからないけれど
日本のスーパーなどで売っている冷やし中華セット
みたいな感じのものにもマヨネーズはついていると
思ったし,それほど奇妙なことでないと信じたい.
で,トマトやハム,きゅうりを1回で使い切ることは
無理なので,それらが傷む前に冷やし中華,第二段.
なんだか夕ご飯が冷やし中華ってのは
不思議な感じがするのだが,かといって
大学にお弁当でもって行くのもどうかと思うので
夕飯に.
具材をきって,麺を茹で,としていたら
もう一つ具材になりそうなものが見つかった.
アボカド.
ここのところアボカドにはまっていて
週に1度か2度は食べている.
この前,買い物にいった買ってきた
アボカドがいい感じに熟れてきている.
マヨネーズをかけてもおいしい
冷やし中華.
アボカドもいけるんじゃね?
悪魔なのか天使なのか
そんな囁きがどこからかきこえてくる.
たぶん,いける.いけないわけがない.
と,そのアボカドも用意.
冷やし中華にのっけてみた.
ゴマダレをかけ,マヨネーズも少々.
あとはよく混ぜて食べてみる.
おいしい.
これはいける.
今までアボカドをのせるなんて
考えたこともなかったけれど
これはなかなかの発見.
よく熟れたアボカドのこってり感が
マヨネーズとあいまって,かなりおいしい.
夏にさっぱりと冷やし中華で.
となるとあわないかもしれないけれど
そうでなければ,試す価値ありだ.
もう一度食べたいなぁと思うものの
残念なのはもう貰った冷やし中華は
全部食べてしまったということ.
冷やし中華の終わりは夏の終わり.
僕の夏はもう終わってしまったようだ.
投稿者 カズ : 23:19 | 食べ物 | コメント (0) | -
2009年3月4日
アパート契約
ひよこ以外にも貰ったお菓子があって
亀田のソフトサラダ.
2枚入り一袋を貰ったのだが
これがおいしい.
ひよこより好きだ.
というか,これは日本で食べても
かなりの上位にくるレベルのものだと思う.
ハッピーターンにはまけるけど.
そうそうこの味.
このやさしい塩味がたまらん.
というわけで,バリボリと
あっという間になくなってしまった.
今度アメリカに行ったときに
売ってるかどうか確認しよう.
心にそう誓ったのだった.
さて,今日アパートの本契約をしてきた.
結局のところ3月から入る人が見つからなかったようで
無事に4月から借りることができるみたいだ.
大家さんにしてみたら1ヶ月分の家賃を
失うことになるのだが,まあ,僕としても3月から
借りる理由がないのでそこはしょうがない.
ちなみに3月から借りる人というのは
極稀だとだと思う.
9月と1月がピークで次が5月か.
もちろんこれらは学期の始まりと
密接に関連している.
4月に冬学期が終わり,夏は
ウィンザーにいない人も多いので
5月から8月までは比較的簡単に
アパートを見つけやすい.
他の都市はどうかしらないけれど
とりあえず中堅都市といわれるウィンザーの
部屋の見つけやすさは群を抜いていると思う.
現在もアパートは値下げしていたりするし
値段が高くて有名(?)な某アパート系列も
大幅に値下げていたりするケースもある.
贅沢をいわなければ9月以降でも
それなりのアパートは借りることができるし
学生にとっての住宅事情はかなりいいといえるだろう.
といっても,やはりいいところは
早く売切れてしまうわけで,僕も早く探し始めた.
今回が人生で一番アパート探しに精を出したといえるだろう.
富山で初めて一人暮らしをしたときは
最初に見たところにした.
親にあんたもうちょっとみな.といわれ
別のアパートを1つ見に行ったが,結局
最初に見たところへ.
特に問題もなかったので
そこに富山を出るまでお世話になった.
ウィンザーにきてからは
最初,寮へ.
といっても,1ヶ月弱という
アパートを探すまでの滞在となった.
その最中に見たアパートと家は
2つ.
知り合いの女性が住んでたアパートを
シェアしないか?といわれたけれど
条件面であまりよくなかったのでやめた.
その後,友達に紹介してもらった家の一部屋が
よさそうな感じがしたので,即断.
その場でお願いしますとなった.
結局そこはゴキブリ騒動で引越すこととなったのだが
引越し先もこれまた1つの場所しか見にいってない.
なんとなくここでいいかな?と再び即断.
今のアパートに引越す際も
友達が引越すのでアパートが空くよ.
といわれたので,そしたら引越そうと決めた.
まさかこれほど頻繁に引越すことになろうとは
富山時代の経験からは予想にできなかったのだが
あいかわらず適当というかあまりこだわらない
選び方でここまでやってきた.
が,そうはいかない事情が.
今回は僕一人で住むわけではない.
今以上にセキュリティーを気をつけたいし
かといって予算にも限界はある.
あまり大学から遠くても困るし
買い物が不便でもしんどい.
どこまで妥協しよう.と悩みつつ
いろんなところを見てまわった結果
今のアパートと契約するに至った.
1年契約だけれども,他はなかなかな条件.
大家さんをよく知っている人が偶然にも
身近にいたこともよかったといえるだろう.
で,今日,本契約.
大家さんがいるオフィスまできてくれ
とのことだったのだが,とてもではないが
歩いてはいけない.
1時間以上はかかるだろう.
タクシーでは20ドル近くかかりそうな
雰囲気が漂っているので,バスで行くことに決定.
バスの時刻表とアポイントメントの時刻を
見比べて,家を出発.
10時35分ごろアパートをでる.
外に出た瞬間,目の前をバスが通り過ぎていくのがみえた.
あれ?たしか前のバスは10時31分.
次のバスは10時46分.
ってことは,10時31分のか.
と焦ることなくバス停へ.
10時45分.
道路に顔を出してみるも
バスの姿かたちは見えない.
10時50分.いまだ来ない.
バスの時刻表を見る.
10時46分の次のバスは11時2分.
うん?とさらにバスを待つ.
10時55分.
どうしたのだろう.
なんだ?なんだ?と思っていたら
11時.ようやくバスがきた.
問題は,このバスが10時46分なのか11時2分のバスなのか.
10時46分なら約15分遅れたことに.
11時2分とするならば,僕の目の前を通りすぎたバスが
乗りたかったバスとなり,その場合,10分早かったことになる.
綺麗に晴れ渡って雪ももうほとんど見受けられない
ウィンザー.
15分遅れてくる理由が見つけられないが
10分早く来る理由も見つからない.
てか,10分早く来るなんてバスとしてダメだろう.
ということは,15分遅れたのだろうか.
カナダだからしょうがないか.
まあ,結局のところ約束の時間に
5分ほど遅れてしまったわけなのだが
気にしないでと笑って許してもらった.
そこもカナダ.
そういえば,帰りに乗ったバスの
降車お知らせベルが壊れていた.
紐を引っ張ってもうんともすんともいわない
チャイム.
バスのシステムとしてそんなバスを
走らせたらダメだろう.
やっぱりカナダ.
ここはカナダだ.
投稿者 カズ : 22:39 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月3日
メールのトラブル
友達からお土産といわれ
ひよこ をもらった.
もちろん生き物ではなく
お菓子のひよこ.
お饅頭系統の日本の
お菓子は久々だ.
ホントは熱い緑茶と共に
頂きたかったが,我慢できずに
大学で食べてしまった.
懐かしいもっさりとした感じが
口の中に甘さと共に広がっていく.
実のところ思ったよりも甘くて
びっくりしたのだが,お土産の類は
そんなところか.
続けてもう1個とはいかないけれど
やっぱりたまに食べるとおいしいものだ.
友達に感謝.
さて,先月末のこと大学からメールがきた.
Action Required - SMTP (outgoing e-mail server) Changes
というタイトルで,ようするにメールソフトの設定を
変えてくれという内容のもの.
3月20日までに設定を変えないとメールが
送れなくなるよ.ということだったので
さっそく設定を変えた.
メールに書いてあった通りに
メールソフトの設定をしていく.
…よし.とさっそく
テストメールを送ると送信されない.
あれ?と設定を見直す.
あってるな.なんだろう.と
頭をひねらす.
もしかして.とファイアーウォールの
ログを見てみると,メールを送信するたびに
大学のメールサーバらしきところから
接続が要求されている.
とりあえず弾いているのだが
これかしらん?と要求されているポートを開放.
ダメ.
うん?と今度はそのIPを信用してみるも
まだ送信できない.
どうしたもんか開けたポートを再び閉じて
とりあえず普段使わないというか
ここ数年さわりもしたことがなかった
Outlook Expressを起動して設定をする.
で,テストメール.
送れた.
なんなんだろう.
僕が普段使っているのは
EdMaxのフリー版.
なんでこれを使っているか?という
理由はあまりない.
そもそも使い始めた理由は
Outlook Express以外のメーラーを
使いたかったというのがある.
多くの人が使っているソフトは
それだけ狙われやすくもあるだろうし
使うメリットはあまりない
とのことで,それ以外のものを探して
なんとなく気に入ったのがEdMaxだった.
大学4年生のころに使い始め
それから特に他のものに乗り換えることなく
ずっと使っている.
htmlメールを送受信するときは
たまに不便だなと感じることもあるけれど
そもそもhtmlメールは好きではない.
自分から送ることはまずないし
あの利点があまり理解できない.
一度使い慣れたものを
乗り換えるのは非常に面倒くさいし
カナダに来てからも使い続けている.
できれば他のメーラーに変えることなく
使い続けたい.
が,直面したメール送信の問題.
どうしたもんだろう.と検索しつつ
きたメールをよく読んでいると
気がついた.
SSL接続ができてないんじゃないか?
Outlook Expressで送信できている時点で
設定自体はあっているし,別にファイアーウォールが
邪魔しているわけでもない.
だとしたら考えられるのはそこだ.
そこにしぼって検索していく
このようなソフトが見つかった.
SSLに対応していない電子メールなどの
アプリケーションでもSSLに対応させることが可能
だそうだ.
これだ!とさっそくインストールして
使ってみると,なんと送信できた.
やはり問題はSSL接続にあったようだ.
これからはこれを使うしかないか?と思いつつ
ふと思ってもう一つ調べごとをした.
…あっ.EdMaxがバージョンアップしてる.
しかも,いつのまにやらフリー版でもSSL/TLS
に対応していた.
なんだ.別にソフトを使うまでもなく
バージョンアップをしたらよかっただけか.
あの格闘に費やした時間はなんだったんだろう.
そもそも大学側が変更しなければいいのに.
と責任転嫁してひよこを齧ることになったのだった.
投稿者 カズ : 23:22 | 留学生活 | コメント (0) | -
2009年3月2日
ひな祭り
ふと気がついたら
3月になっていた.
いつもは26日頃に余裕を持って払う
家賃もすっかり忘れていて,2月28日になって
やべっとなった.
家賃のために小切手を書いて
カレンダーをめくり,外をみてみれば
やはり3月.
日の出と日の入りの時刻が
明らかに延びている.
朝起きて真っ暗だったのだが
明るいというのはやはり気分がいい.
気温は春が近づいているらしく
不安定な気温が続く.
今晩は-16度まで落ちるが
週末には10度前後まであがるとのこと.
1週間で20度以上の寒暖の差があるのが
さすがはカナダといったところか.
これを乗り越えれば
短い春がきてあっという間に夏.
寒さ厳しき.といった感じだが
この春になる感じ.
-10度でも1月や2月のそれとは
少々異なる気がするその感じが好きだ.
さて,カレンダーをめくりついでに
カレンダーを見てみれば,ふと思い出すのは
日本の行事.
カレンダーを見ないともうどんどん
忘れていってしまうのが情けないのだが
それでも日付を目にいれれば,あっ.となる.
あっ.となったのは,ひな祭り.
3月3日だ.
ひな祭りは女の子の日.
僕にはあまり関係ないけれど
子どものころはそれなりに楽しみだった.
姉貴のお雛様が飾られ
あられを食べつつ,白酒を飲む.
まだ小さいころは,何段か飾られていたけれど
いつのまにやらお内裏様とお雛様だけとなった.
姉が結婚した今は実家がどうなっているか
わからないけれど,姉貴の子どもが女の子なので
そちらではきっとお雛様を飾っていることだろう.
こういった風習はいいなぁ.と思う.
将来,子どもができて
女の子だったら世界のどこにいても
ひな祭りの真似事はしてやりたいものだ.
実家ではひな祭りといえば
けっこう大きな行事だったといえよう.
お雛様の段は減ったものの
変わらないものがあって,それがあるからこそ
僕はこのひな祭りというものが記憶に
しっかりとある.
それは,お餅つき.
我が家では年に2回
餅つきをやって,それが
お正月用とひな祭り用.
お餅つきはなかなか楽しいのだが
ひな祭りのほうが,草餅やら
食紅やクチナシを用いた色が入ったお餅を
作るので,子どもながらワクワクしたものだ.
赤や黄色の餅は,味はまったくもって
変わらないわけだけど,なんだろう.
子どものころは,色がつくと,
それだけでおいしそうにみえたのだ.
それに比べると,緑色=草餅の
おいしさは格別だ.
ただ単に色がついただけでなく
ヨモギの心地よい香りが最高.
ちなみにここ数年は,春に取った
ヨモギを冷凍しておいて
年末にも草餅をつくようになっている.
カナダに来てからはあまり
餅つきに参加できていないのだが
去年の年末は久々にできた.
久々といっても幼少のころから
培ってきた杵捌き.
お餅をつき始める前の
小突きパートもお手の物.
とまではいかないが,ヒィヒィ
いいながらなんとかなる.
この小突きというのが
一般的な用語かどうかは知らないが
ようするにもち米をすり潰す作業だ.
餅つきで一番大切なところが
小突きで,ここさえしっかりしてしまえば
なんとでもなる.
実際の餅つきは,臼にあてさえしなければいい.
まだ小さいころは,ガツッと言わせて
木の欠片入りお餅を作ってしまったことが
何度かあったが,もう今ではほぼ大丈夫.
ここ最近といってもカナダにいるので
最近でもないのだが,手返しを覚えようとしている.
何度かやったことがあるが
これが難しいし,なかなか怖い.
何よりも重要なことは
二度手をいれないこと.
それさえ守れば手をつぶされることは
ないのだろうけれど,しかし,それ以外にも
障害がある.
それは,熱さ.
ふかしたばかりのもち米の熱さは
いうまでもない.
付いていけば,手にくっついていくし
この熱さはかなりしんどい.
かといって,水をつけすぎては
お餅が冷めてしまうし,かびやすくもなる.
気合と根性をいれて,お餅を
操ろうとするわけだけれども
これに関してはまだまだ.
修行が足りない.
できればお餅つきも
続けていきたい家族行事.
そのためにも一通りのことは
こなせるようにしておきたい.
伝統行事.
やはり日本にいようがいまいが
大切にしていきたい.
投稿者 カズ : 23:26 | 雑記 | コメント (0) | -