2008年10月17日

コレクション

大根ステーキ用に下茹でした
大根がまだ残っていた.

本当はまた大根ステーキを作ろうと
思っていたのだが,臭いを気にして
急遽変更.

ここは無難に風呂吹き大根風に.

大根を隠し包丁にそってきり
酒と昆布だしをいれた鍋に放りこむ.

グツグツ煮たら,醤油・味醂を
少々入れてさらに煮ていく.

といっても,煮物は煮て味をつけるものでもない.
冷めるときに味が染み込んでいくと思った.

適当なところで火を止めて
最後にイワシのだし粉をかける.

けっこうだし粉の味が好きなので
それほど煮汁は濃くなくてもよかったりする.

これで大根の煮物完成.

ホッとできる味だ.

と思ったのだが,2日連続で
お弁当の中身が大根のみ.

別に悪くはないけれど
ちょっとどうかと思う.

せめて人参ぐらいいれたらよかった.

さて,今日,院生部屋で作業をしていると
ラボコーディネーターの人がやってきた.

ボランティアやんない?

えっ?

岩石・鉱物コレクションを運びたいから
10分ぐらい手を貸して欲しいんだけど.

いいですよ.

というわけで,荷物の移動の手伝い.

建物の外に出てみれば,大量のダンボール.
なんでも寄付されたとのこと.

台車を持ってきて,ダンボールを積み上げ
部屋へ移動させる.

中~大サイズのダンボール.何箱あっただろうか?

10箱以上あった気がする.

まだ中を見ていないし,そもそも中を見て,
分類していくのは僕の仕事じゃない
(というか,仕分けできるほど知識もないし)ので
やるつもりはないのだが,どんなコレクションかは興味がある.

ラボコーディネーターの人もまだ
どんなものか知らないといっていたが
かなりの量だ.

なかには珍しい試料があることだろう.

で,気になるのは,なぜそれほど
大量のコレクションを大学に寄付したのか?
ということ.

まだお金を寄付するとかならわかるけどね.

趣味で集めたものを寄付なりなんなりで
手放すのはよほどの理由だ.

そのよほどの理由だが,ありがちといえば
ありがちなのだが,集めていた人が
亡くなったためだそうだ.

この理由はなかなか大きい.

たとえどんなものでも収集家にとってはお宝.

興味がない人にとってはゴミ同然でも
本人からしてみれば自分の生活をなげうってでも
手に入れなければならないものとなる.

岩石・鉱物コレクションがゴミ同然とは
思わないけれど,それは僕自身,いくつかの
岩石コレクションを保有しているからだろう.

まあ,僕の場合,貴重なものというよりは
自分がフィールドにでかけた際に,記念に拾ってくる石なので
他の人にとってはますます価値のないものへと変わっていく.

全くもって興味がない人からすれば
それらは単なる道端に転がっている石ころとかわらず
うれしそうな顔をして眺める僕を奇異の目でみることだろう.

寄付されたコレクションもたしかに故人の思い出という
面はあるかもしれないが,なにせダンボール箱10箱以上のものである.

それら全てを保存しておいても,邪魔になるし
興味がなければ,そのまま倉庫かどこかに放置されたままに
なるだけである.

ならば,地元(?)の大学であるうちの大学へ寄付し
学業に役立てましょうというわけだ(そういった遺言かもしれないけど).

もちろんこれらは僕の勝手な推測なわけだけれども
遠からずといったところだと思う.

大学からすれば,岩石・鉱物コレクションが増えるわけだし
悪いものでもないだろう.

これはなかなか素晴らしいアイデアだ.

やはり自分のコレクションが捨てられるというのは
死んでしまったとしても,寂しいものがあるし
できる限り有用に扱って欲しいと思う.

僕が持っているコレクションでいえば
カナダでは岩石類.

引越しの際に,涙をのんで一部を捨てたが
それでもこれを全部捨てるのは悲しい.

将来,カナダを離れるときは持っていきたいし
もしそれが不可能ならば,だれかにあげたい.

たいしたものはないけれど,方鉛鉱の塊とか
蛍石の塊とか多少はサンプルとして使い道とか
あるんじゃないかと思うしね.

日本にも多少のコレクションといっても
それほどでもないけれど,集めていたものがある.

それは北杜夫の本.

何冊か初版本をもっていたりして
僕にとっては宝物といってもいいのだが
カナダに持ってきていないため僕は読むことはできないし
きっと実家のどこかに眠っていると思う.

これらも将来どうなるのだろう?

古本屋という道はなかなか考えたくないのだが
もしかしたらそういう道を歩む可能性もある.

いや,そのうち来るであろう東海地震で埋もれて
グチャグチャになる可能性もある.

なんにせよ自分のコレクションというものは
他人にはなかなか理解されないものであり
その処分を考えると誰もが頭を悩ませるものだ.

まだまだ若いので身辺整理とかするつもりもないのだが
いつ何時に何が起こるかわからないのが人生でもある.

多少は考えておいてもいいのかもしれない.

投稿者 カズ : 21:06 | 雑記

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