2009年1月14日

眼鏡屋さん

寒い.

朝起きてテレビをつけると
気温が-19度だった.

まだ部屋の中にいればいいのだが
玄関のドアをあければ,まさに別世界.

気温が-10度以下になったら着ようと決めている
(それぐらいじゃないと逆に暑過ぎて着れない)
ジャケットを引っ張り出しそれを着こんで大学へ行く.

伝家の宝刀とよべるジャケットなので
それほど寒さを感じなかったのだが
風が吹けば顔が痛いし,足も寒い.

この寒さ.どうやら今週一杯続く見込み.

あぁ,部屋に引き篭もっていたいなぁ.

さて,メガネ.

処方箋を手に入れれば,後はそれを
メガネ屋さんに持っていくだけだ.

子どものころは地元ではそれなりに
有名なメガネ屋さんを使っていたのだが
しかし,けっこういいお値段.

大学に入るころから,別のメガネ屋に
行くようになった.

もちろん地元静岡にあり,
大学のある富山にもあるメガネ屋を
選んだのはいうまでもない.

特にその店で不満もなかったので
そこで再び作ろうと思っていたのだが
いつからか地元にあった店がクリーニング屋に変わっていた.

あれ?と思いつつも,たしか静岡の
別の場所で見た記憶があると探してみると
そこにもすでになかった.

静岡市をでればまだあるみたいだけれど
さすがに眼鏡を作りに市外まで行くのは
面倒だ.

そもそも撤退をしていく店を追いかけていくのは
あまり賢いこととは思えない.

年に1度行くか行かないかの店.

別にその店でなければいけない理由が
あるわけでもないので,次の店を探す.

たしかメガネスーパーとメガネトップが
あったなぁ.と車を走らせると
メガネトップだったところが,眼鏡市場
というものに変わっていた.

なんでも18900円均一だそうだ.

う~ん.どうなんだろう.
安かろう,悪かろうか.

とりあえず眼鏡市場に入ってみた.

感じたのは,店員の数.

その昔行っていた某チェーン店よりも
明らかに少ない.

2人しかいなかったんじゃないだろうか.

なるほどね~と思いながら,好き勝手に
眼鏡を見ていく.

そのチェーン店では,デパートさながらの
接客が行なわれていたが,はっきりいって
それは邪魔だったのでありがたい.

客観的な意見をくれるならまだしも
なにをかけても,お客様はどの眼鏡もよくお似合いですね.
これに近いことを繰り返すだけでは
邪魔以外のなにものでもない.

ほしいのは客観的にどうか.というところなのだ.

なにせ僕の視力は,0.1以下.

これが何を意味するかといえば,
眼鏡のフレームをかけて鏡を見ても
自分の顔がよく見えない.

かなり近づけば見えるわけだけど
そうなると雰囲気がまた違ってくるし
なかなかどれがいいのか悪いのか.
選ぶのがしんどいのだ.

そんなわけで,接客ゼロ(これもどうかと思うけれど)の中,
勝手に手にとっては鏡を気合を出して見て,
再び別のものへの繰り返し作業を行なう.

フレームはたいていのものは
中国製.

やはり値段からいって日本製は無理かと
諦めつつ,なにかないかと探していくと
何個かみつかった.

この眼鏡を選ぶというのは
本当に難しい作業だと思う.

フレームの種類によって顔の印象がガラリと
変わるし,それほどホイホイと替えるものでもない.

1年以上はお付き合いするわけだし
どれにするか.

今と同じようなものにするのか
違う型にするのか.違うのならどのような
もので攻めていくか.などなど考えることは
たくさんある.

さらに,形状記憶合金などの特殊フレームなどがあると
そちらもいいか?などとさらに触手が伸びていき
収集がつかなくなってくる.

というわけで,事前に決めておいたのは
あまり今と雰囲気が変わらないフレームを選ぼうということ.

かけている眼鏡は,落ち着きがないという人もいるけれど
なんだかもう自分がそれでしっくりきてしまっているので
その落ち着いた普通の眼鏡とやらに,違和感を感じてしまう.

どうせ2,3日もすればなれるのだろうけれど
やはり同じタイプが一番だ.

得てすれば誰も気がつかないような感じにしたい.

形状記憶合金などの丈夫なものにも惹かれたけれど
やはり初志貫徹.

第一印象でこれかな?と思ったものに決めた.

フレームさえ決まれば,あとは簡単である.

処方箋を渡して,作ってもらえばいいのだ.

事前に確認したときには,うちには在庫があるので
その日のうちにできますよ.といっていたし
問題はないだろうと思っていたら,やってくれた.

僕の視力は何度も書いているが悪い.

悪いことは自慢にはならないことを承知して書くが
かなり悪い.

ということは,つまりレンズがかなり厚くなる
というわけだ.

かなりいい圧縮レンズを用いても厚さが気になるので
縁ナシのフレームは選択肢にいれることができないほどだ.

もちろん圧縮レンズを使うつもりだったのだが
プラスチックしかないというではないか.

なるほど.そういうことか.

おかしいと思ったんだ.
ガラスで作った場合,一枚でこの眼鏡市場のセットのお値段
18900円を簡単に超える値段となる.

眼鏡はもちろんレンズが二枚必要なので,フレームをいれて
たいてい5,6万の出費となっていたのだが
それが18900円でできる秘密はそこにあったのだ.

安価なプラスチックレンズの使用.

ちなみにガラスでも同じ薄さのものを
用意できるとのことだったが,その場合は
やはりレンズ一枚で2万円以上かかるとのこと.

さらにその場合は在庫がないので
年明け10日ぐらいになってしまうというではないか.

1月10日はカナダに出発する日.

まったくもってお話にならないし,そもそも
ガラスのレンズがそれだけの値段なら眼鏡市場に
来る必要性はまったくもってなくなる.

どうしたものかと悩んだものの,プラスチックなら
その日のうちにできるとのことだったので
結局,プラスチックレンズで作ってもらうことにした.

傷がつきやすいのはどうしようもない.
気をつけるだけだし,どうせ傷だらけで買い換えるころには
視力もまた落ちているだろう.

それから2時間後ぐらいだろうか.

眼鏡を取りに行き,最終的な調整をしてもらい
ようやく眼鏡が手に入った.

世界が変わるというか,やはり
視力がいいというのはいいことだ.

つけた当初は度数が上がったため
ちょっと違和感があったけれど
それも消えた.

あとはやはりサンプリングや試料整形などで
傷をつけないように気をつけるだけだろう.

眼鏡の新調.

なかなか長い道のりだった.

投稿者 カズ : 18:49 | 雑記

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