2008年12月19日

大家さん

朝,起きると一面の銀世界だった.

温かい部屋の中から眺めるだけなら
格別なのだが,一歩外に出ると天国から
地獄へと叩きつけられる.

試験監督なんてものがなければ
大学に行かず,明日出発の準備でもしつつ
二度寝と決め込むのだが,残念ながら
休むわけにはいかない.

そもそもこの試験監督は
火曜日に体調不良でこれなかった人のため.

わずか2人といってもその2人にとっては
単位を取るか取らないかの大きな違いなので
重要なのだろうし,体調不良はしょうがない(医者のレポートも取ってるし)ので
誰にも文句が言えないのが,腹立たしい.

まあ,土日にテストがあるクラスもあるみたいだし
それよりははるかにマシだ.

決心して家を飛び出せば,
やはり銀世界.

まだほとんど誰も歩いていない道路を
ズブズブと歩いていく.

長靴を持っていないのをこれほど後悔したことはない.

年に数度あるかないかだから
必要ないっていえばないが,とりあえず
地球温暖化云々とぬかしているお偉いさんは
せめて長靴でもフリーで送ってほしいものだ.

大学構内もまだ完全に除雪は終わっておらず
雪をかきわけて自分のオフィスへ.

幸いにも学生はほぼ時間通りに
きてくれて,問題なく試験は終わった.

これで,ようやく2008年秋学期の
仕事はおしまい.

日本に帰れる.

…飛行機は飛ぶのだろうか?
てか,そもそも空港までたどり着けるのだろうか.

まあ,寝て起きて,そして腹をくくるとしよう.

さて,日本に年末年始は帰る.

今回は所用があって3週間の長い休みを
取らせてもらったのだが,3週間も家をあけるとなると
大家さんに連絡するようにしている.

3週間というか1週間以上,家をあけるときは
連絡しているわけだが,まあ,メールを一通だすだけなので
たいして手間がかかるわけでもない.

そんなわけで,大家さんに,この期間だけ
日本に帰ります.と伝えると,了解.その間に
冷蔵庫の中の冷凍スペース部分の霜取りをしておくよ.
といってくれたではないか.

なんて素敵な大屋さんなんだろう.

本来は,自分がやらなくてはいけない
霜取りをやってくれるなんて!

まあ,霜なんてほとんどないけどね.

今月に水害にあってほとんどそのときに
(強制的に)片付けてしまった.

あと1ヶ月早ければ….

味噌に梅干.
貴重な日本食材たちを救うことができたのに.

と思い出したくもない傷をえぐられてしまった.

とはいえ,そもそも霜取りは
自分がやらなくてはいけないことだろうし
大家さんのせいというわけではない.

とりあえず大家さんには,以前あらかた取り除いたんですけど
チェックして必要だったら,お願いします.と返事をだしておいた.

いや,ホントいい大家さんだと思う.

たぶん今までのなかで
最高に近いんじゃないだろうか.

来年,戻ってきたら
はたして冷凍スペースはどうなっているのか.

現状とたいしてかわってないのか.
はたまた今以上によくなっているのか.

願わくば,僕の開けたばかりの
味噌を再びダメにしないでほしい.

それだけだ.

投稿者 カズ : 15:18 | 雑記

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