2008年12月9日

玉子

毎日なんらかの仕事が入ってくる.

計画通りになかなか進まない.

それに苛立つかといえばそうでもなく
正直な話,そんな余裕もない.

1日12時間働いても日本に帰るまでにやりたかったことが
終わるかどうかわからなくなってきたので
もうできる限りやって,最低限の線引きをして
逃亡しかあるまい.

クリスマスまでには.

…歴史は繰り返すだろう.

さて,先週の土曜日に行った
日本食レストラン.

丸金という店で,以前,友達に教えてもらったのだが
ウィンザー市内ではないのでなかなか行くチャンスがなかった.

そのうちその店は場所を移したのだが
それでもまだ遠い.

とりあえずバスで行ける距離となったけれど
1時間近くかかるので気軽に行くとはいかない.

その日は車を持っている友達に買い物に付き合ってもらって
そのついでに日本食レストラン.

お寿司がおいしいときいていたのだが
メニューを開けば,他のものも食べたくなってくる.

結局,お寿司を中心に適当に注文した.

味は物によりけりといったところだろうか.

突き出しで出てきた稲荷ずしにアボガドサラダが入ったような
ものは,非常においしかったのだが,揚げ出し豆腐はかなり残念.

まるで油抜きをしていない油揚げを食べているような
そんな感覚に陥ってしまったのだが,しかし,
ソフトシェルクラブのフライはかなりおいしい.

今まで何度かソフトシェルクラブのフライを食べたことがあるけれど
一番おいしいと思うほどだった.

他のはカニの味がたいしてせず,揚げ物のなにかを食べている感じが
していたのだが,ここのは,ちゃんとカニの味.

さらに味噌までちゃんと入っていて
その味もわかるといううれしさ.

そうかと思えば,餃子はこれまた残念.

白菜やニラが入っていない餃子で
手作りだと思われる皮もあまり好みではなかった.

ただ寿司はどれもおいしかったのはさすがというべきか.

素直に熱燗片手に寿司をつまんでいたら
この日本食屋さんはかなりの高得点となっていただろう.

マグロがうまく,サーモンがうまく
そしてイカがうまい.

イカに普通の海苔が挟まれていて
その磯の香りがあまりイカの寿司とあっていなかったが
イカそのものはおいしかったし,あれが大葉だったらと
悔やむのは贅沢すぎるというものだろう.

で,けっこう食べた後,締めになにを頼もうかと
なやんで,せっかくきたのだからと,鍋焼きうどんを頼んだ.

出てきたものは,残念ながら期待通りのもとはいかなかった.

普通のどんぶりに出てきた時点で
なにか間違っている雰囲気は漂っている.

鍋焼きではない.

普通の天ぷらうどんだ.

味はというと,かなり甘さが際立つ
味付けとなっていた.

出汁の味よりもなによりも甘さ.

天ぷらはなかなかおいしいのに
これはちょっとハードルをあげすぎた.

あまり期待してなければ多少は美味く食えたかもしれないけど
この状況では時すでに遅しというやつだ.

と,ふとあるものが目に付いた.

玉子.

鍋焼きうどんらしくといっていいのかわからないけれど
生卵が割られてうどんの中に入っていた.

白身がやや固まってるぐらいだっただろうか.

黄身は生といってよく,ようするに
月見うどんの要領だ.

さて,ここで最大の選択肢がでてきた.

玉子を割るか割らないか.

結論から書くと,もともと月見系のものは
最初の一口二口食べた後に,玉子を割って汁と
混ぜる派なので,割って食べて,けっこう
玉子が味付けをまろやかに食べやすくしてくれたわけだが
最大の選択肢と書いたのは別の理由がある.

生卵.

食べて大丈夫か?

少なくともここはカナダで
生卵は極力食べないようにしている.

いいところポーチドエッグか目玉焼きの半熟までだ.

いくら鍋焼きとはいえ,実際のところは
鍋焼きではないし,天ぷら月見うどんといったほうが
正しいような存在の玉子を食べて大丈夫なのだろうか.

断りなしにもとから入っていたのだが
これは僕達が日本人だからだろうか.

はたしてカナダ人はこの生卵をどうするのだろう.

食べないでそのままおいておくのか
はたまた,温めるように言うのだろうか.

幸いなことにお腹は壊していないけれど
思わぬところにでてきた生卵にびっくりしてしまった.

月見うどん/そばの玉子.

日本ではワクワクしてきたが
カナダだとドキドキしてくる.

ちょっと勘弁してほしい.

投稿者 カズ : 23:42 | 留学生活

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