2009年6月18日

遠い所から

大学のTim Hortonsで
カフェモカを買おうとしたら
ごめん.生クリームがない.
といわれたのが一昨日.

昨日もカフェモカを頼んだら
ごめんね.きらしているの.
といわれた.

今日は…どうせないだろうから
ホットチョコレートを初めから頼んだ.

閉店間際に行っているのが悪いのか
はたまた夏の間はおいていないのか.

また次行ったらカフェモカがあるか
きいてみるとしよう.

さて,お財布の整理をしていたら
見慣れぬ硬貨が出てきた.

うん?

一見すると,カナダの1ドルコインのよう.

ただなんだか模様が違う.

記念硬貨かなんかか?と
一瞬思ったけれど,そこに
書かれている数字は 20KR.

KR?

そして,Niels Henrik Abel
の文字.

なんだ?と裏をみると
誰だかわからないおっちゃんの顔.

この瞬間確信した.

これはカナダではありえない.

カナダならお姉さんであったり
おばちゃんであったり,つまり
エリザベス女王であるはずで
おっちゃんのわけがない.

裏にはおっちゃんの顔とともに
Harald V Norges Konge 2002
となっている.

さっぱりだ.

ちなみにNiels Henrik Abelの下には
1802 1829 と書かれているので
これは人名だろう.

そうとなればやることは一つ.

ググッてみれば,ウィキペディアが
ヒットし,リンクをたどれば,日本語ページも.

ニールス・ヘンリック・アーベル

という人物だ.

ウィキペディアの情報によると
ノルウェーの数学者で,
“彼が当時世界最高レベルといわれた
数学の総本山パリ科学アカデミーへ提出した
「超越関数の中の非常に拡張されたものの一般的な性質に関する論文」こそ、
のちに"青銅よりも永続する記念碑"と謳われ、
後代の数学者に500年分の仕事を残してくれたとまで言われた不滅の大論文だった”
だそうだ.

超越関数の中の非常に拡張されたものの一般的な性質に関する論文
ときいて,あーあれね.とわかった人はすごいというか
いったい人生のどの部分で出会ったの?と興味を引かれる.

僕はこれが何を意味しているかすらわからない.

英語だとこれなのだろうか?
すでに英語版のウィキペディアを読むのも億劫なのだが
Memoir on algebraic equations, in which the impossibility
of solving the general equation of the fifth degree is proven.
こっちのほうがまだわかりそうだが
わかりやすそうなだけで,さっぱりである.

ウィキペディアを読み進めるならば
5次以上の代数方程式には、べき根 n√ と四則演算だけで書けるような解の公式が
(一般的には)存在しないことに初めて正確な証明を与えた.
とあり,これなら少しは理解できる.

まあ,これ以上深入りする気はまったくないし
興味のある人は自分で調べてもらいたいのだが
とにかく数学の中では大物というか長大物.

なるほど硬貨になるのもわかる
というものである.

そして,ノルウェー人ということで
このお金がノルウェーの通貨であることも
たやすく想像できる.

で,ノルウェーだが
EUに加盟していないようで
ユーロではなく自国の通貨を使っている模様.

ノルウェー・クローネ(NOKもしくはkr)

というそうで,1クローネ=100オーレ
となっているそうだ.

ここで重要なのは
この手元にあるコイン.

オーレではなく,KRすなわち
クローネとなっているところ.

少なくともそれほど安いわけではなさそうだ.

で,1ノルウェー・クローネが15.12円(2009年6月18日現在)
とヤフーファイナンスででてきた.

ということは,20KRは約300円相当.

つまるところ,1カナダドルと間違えてもらったと
思われるこれは,3倍以上の価値のものを
もらったことになる.

まあ,使えなければただの金属の塊と
同然なのだが….

前にどこぞの硬貨が紛れ込んで
いつか使いにその国に行こうと思ったが
これもそうしようか.

いつか行きたかった北欧.

その理由が一つ増えた.

投稿者 カズ : 21:03 | 雑記

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