2009年7月2日

訃報

ウィンザーに住んでいる方から
一通のメールが着た.

元ウィンザー大の助教授のKさんが
亡くなったとの訃報だった.

Kさんはすでにリタイアしていて
また専門が違ったこともあり
教えを受けたことはなかったが
リタイア後も学生の面倒をみてくれた人だ.

何かしらの日本人が集まるパーティーには
何度か誘っていただいたこともあり
この夏もそのようなことがあるとのメールを
先々月ぐらいに受け取ったばかりだったのだが.

非常に残念だ.

お知らせにはお葬式などの
日程も書かれていて,Kさんと面識のある友達と
行こうということにあった.

さて,メールには
VisitationとFuneral
と書かれていた.

どちらに行くかは迷うところだが
visitationのほうが時間の幅が長い.

午後と夜の部にわかれているので
visitationでいいだろうという結論に.

血縁関係があったり,本当に親しい人だったら
お葬式(Funeral)にも出る必要があるのだろうが
そこまで近い人でもない.

で,visitation.

そもそもカナダでこのような経験が
全くないためさっぱりとその仕組みがわからない.

一緒に行こうとなった友達も
日本人なのでこちらの様式はわからない.

ネットで情報収集などをしたけれど
やはりこっちに住んでいる人に訊くのが一番だ.

ただカナダ人でも友達となると
20代もしくは30代で若く,それほど経験してないだろう.

となれば,訊くのは一人しかいない.

教授.

その前にもいろいろこういった
カナダの生活様式について質問したことがあったので
今回も,研究に関係してないことなんですが質問があります.
といって訊いた.

ウィンザー大学に昔勤めていたK博士がなくなったとのことで
と話を切り出すと,あー,そうみたいだね.新聞の訃報の欄に載っていたよ.
と返事.

これは話が早いと,visitationとfuneralがあるみたいで
visitationに行ってこようと思うんですが,
なにか持っていったいいものとかありますか?
例えば,花とか.と訊くと丁寧に教えてくれた.

まず花とかは持って行かないそうだ.

その勤めていた会社とか
あとは近い友人などは持っていくだろうけれど
そのぐらいの関係では持っていかないのが普通だそうだ.

服装は,スーツなどでいいとのこと.

夏ならば,上着は着なくてもいいみたいで
場合によってはスポーツシャツでもいいらしい.

で,ネクタイについてだが
黒のネクタイを締める必要性はないそうだ.

というか,今回のケースだと
逆に教授だったら締めないといっていた.

これも状況によるらしいのだが
若い人の死の場合.

そういった場合は不慮の事故などの
ケースがほとんどで,そういったときは
黒のネクタイをしめるそうだ.

ただ今回のケースのような場合,
もちろん死は悲しいわけだけど
ある程度の年齢ならばしょうがないこと.

そういった年齢(例えば70歳以上とか)ならば
シックな感じのネクタイで十分だそうだ.

教えてくれたのは,これが40年前なら
その年齢でも黒のネクタイを締めていっただろうけれど
時代は変わるもの.
落ち着いた感じものならなんでもいいよ.

とのことだった.

ちなみに香典みたいなものも
いらないそうだ.

教会に寄付する人もいるらしいが
特にそれも必要なし.

まとめると,visitationの場合は,
よほど近い関係にない限り,襟付きの服を着て
落ち着いた感じのネクタイを締め,
手ぶらで行って遺族にお悔やみを伝え帰ってくる.
ということになる.

実際のところそれで十分だったし
近い関係でなければ,別れを告げたら
さっさと帰ってもいい.

こういったお葬式に関することは
日本でもそうだがやはり実際にそこにいる人に
きかないとわからない.

習慣・慣習など独特なものがあったりするし.

そういった意味で,教授がいてくれたのは助かった.

Kさんのご冥福をお祈りします.

投稿者 カズ : 21:12 | 留学生活

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