2009年7月30日
若者
ふと高校野球が気になった.
はたして地元はどこなんだろう?
と調べてみたら,まだ代表校は
決まっていないとのこと.
そういえば先週,実家に連絡を取ったときに
東海地方は梅雨がまだあけないとぼやいていたので
その影響だろう.
ドームで野球ができれば天候の問題などないのだろうけれど
高校野球ではそうもいかない.
雨ばっかりで試合が進まなかったと
予想するわけだが,どうやら今日というか明日.
日本でいうなら今日.
13時から決勝戦が行なわれるそうだ.
で,驚くかな僕の母校がでている.
それほど野球は強くなかったと記憶しているのだが
去年の姉妹校の頑張りで強い人でも集まったのか
それともグループ全体の方針が強い人を集めることにしたのか.
事情は知らないが,とりあえず決勝まで
きたのは事実.
どうせこならこのまま甲子園
そして優勝まで突っ走っていってほしい.
さて,今日は珍しい訪問者がきた.
カナダ人になるのだろうか?
はたまた日本人だろうか.
よくわからないがとりあえずカナダ人の生徒さん.
日本に住んでいたのだが
事情があって先週ぐらいにカナダはウィンザーの
おじいさん家を訪れているそうだ.
で,そのおじいさんがうちの教授の
友達だそうで,しかも,その生徒さん
鉱物・岩石に興味がかなりあるとのこと.
そうとなれば教授が大学に招待するのは
必然とも呼べるわけで,それが今日となったのだ.
日本に住んでいただけあって
日本語も話すのだが,もちろん英語も上手.
どっちで説明してもいいから
とりあえず研究室を見せてあげて,どんな研究しているか説明してあげて
とお願いをされた.
もちろん構わない.
構わないのだが,古地磁気って
すごいマニアックな分野だ.
恐らくその前に教授が説明をしてくれているとは
思うのだが,どれだけわかっているかわからないし
なにせその子は中学2年生.
自分自身が中学のだったころを思い起こしてみれば
古地磁気なんてものは聞いた記憶がなかったし
プレートテクトニクスだって怪しい.
たぶんそんなものは習わなかった気がする.
中学校で天体や地学なんてものも習っていないといっていたし
そんな状況で古地磁気の説明.
…気にしてもしょうがない.
とりあえず,できる範囲でわかりやすく説明を試みる.
まずは地球磁場から.
棒磁石に砂鉄をばら撒くと磁力線の方向に並ぶというところから
始まっていく.
コンパスが北を向くのは地球の中に棒磁石があると
仮定すればよい.となって,そこから地磁気の説明へ.
そして,過去の地磁気に向かっていき,
その後,日本に住んでいたならばこれしかあるまい.というわけで
日本海拡大の話.
磁石の方向と日本海拡大はなかなか
わかりやすい例だと思うというか
僕自身が古地磁気を始めるきっかけとなったのは
この話を授業できいて,おぉ!となったからだ.
古地磁気とテクトニクスは切っても切れないので
その説明を日本海拡大でして,その後は大陸移動へ.
最後は,APWPといき,そして年代測定へと向かっていき
研究の話となるのだが,実際のところどこまで理解してくれたかは
わからない.
それでも,なんとなくけったいなことをしている
ということはわかっただろう.
磁力計やらシールドルーム,VFTBなんかも紹介し
それぞれどんな目的で使っているかを説明したが
それほど乗り気でもなかった.
まあ,しょうがない.
僕自身,中学2年で連れてこられたとしても
はぁ.となってしまう.
その後は,教授がやってきて
岩石などが置いてある部屋へ移動.
すると目が輝いた.
同じ部屋に化石も少しはあるのだが
そちらにはあまり興味がなく
やはり岩石・鉱物が好きなよう.
熱心に見始め,そこで僕の仕事はだいたいおしまい.
質問があったら日本語,英語
どちらでもどうぞ.といって
部屋を後にした.
それにしても,中学2年で
あれほどまでに鉱物・岩石に興味があるなんて.
これが一時的なものかこれから続いていくのかは
わからないが,今からいろいろと見ていけば
将来はきっといい地質屋さんになるだろう.
10年後ぐらいにどこかの学会で会えるだろうか?
…まあ,そのときに僕がこの世界にまだいるのかどうか
そっちのほうが問題だけれども.
投稿者 カズ : 22:22 | 留学生活