2009年1月25日
Burns night
最近,お気に入りの
Diners, Drive-ins and Dives
という番組.
たしかこの前やってたのが
真夜中だったよなぁと思いつつ
テレビをつけてたのが金曜の夜.
ぼんやりと起きつつ
ネットなんぞをしていたのだが
2時ごろテレビをつけると
ちょうど始まったところだった.
よし,こいつを見て寝るか
と見始める.
30分構成なのだけれども
2本やるので合計1時間.
そのときやっていたファミレスで
印象深かったのは,場所は忘れたけれど
チーズバーガー.
はみ出すほどのチーズではなく
バカみたいにはみ出したチーズが特徴の
チーズバーガーだ.
おぉ,こりゃすげーな.
たいしてチーズが好きでもないにもかかわらず
チーズバーガーを食べたくなってくる.
これが夜中でよかった.
日中なら近くのハンバーガーに駆け込んで
チーズバーガーとコーラ!と
注文してしまいそうな勢いである.
まあ,ただ基本的にチーズはそれほど
好きでもないので,そのテレビをみていて
すげーなと思ったのも,1度食べれば十分だろう.
普通のチーズぽかったし
たぶん胸焼けする.
フムフムとなるほどと思っていたら
あっという間に1時間が経過.
よし寝るか.いや待てよ.
そういえばこの前は5時ぐらいだったんじゃないか?
とTVガイドを見る.
4時からは別番組.
そして,やはり5時から
またやるではないか.
う~ん.どうしよう.見るか見ないか.
5時からの番組を見たら,寝るのは6時過ぎ.
いや,朝は起きていたい.
などと悩みながら,シャワーを浴びて
寝る格好にしていたのだが,気になって
結局見てしまった.
テレビの前にスタンバイし5時になるのを待つ.
よしっと始まったのを見始めたのだが
なんだか嫌な予感がする.
3分も見ればその嫌な予感が当たっていたのはわかった.
同じやつだ.
2時からやったものの再放送を
なぜ5時から始めるのだ.
わずか1時間後.
まさか同じものを見るはめになるとは
思いもしなかった.
いや,もちろんすぐにベッドに潜り込んだのは
いうまでもない.
カナダの番組構成.
侮れないものがある.
さて,そんなグダグダな金曜の夜というか
もうすでに土曜の朝になってしまっていたのだが
そんな土曜日の締めは,パーティーだった.
スコットランド出身の友達に招かれていった
パーティーなのだがなかなか面白かった.
Burns night celebration
というものらしい.
Burns night とはなにか?というと
これはWikipediaによるのだが,
どうやらRobert Burns という詩人を
お祝いする日のようだ.
Robert Burnsとは誰かというと
スコットランド出身の詩人で
1759年1月25日に生誕,1796年7月21日に37歳の若さで死去とのこと.
スコットランドの国民的な詩人で
詳しくは日本語版のWikipediaでも見てもらうことにして
日本でも有名すぎるといってもいい作品 Auld Lang Syne(蛍の光)
がある.
毎年誕生日である1月25日にスコットランド人は
彼を記念してお祝いするというわけである.
今年は生誕250年ということで,実際のところ,
けっこうでかいイベントがあったりするらしいのだけれども,
残念ながら特にウィンザー周辺ではない.
たぶんスコットランドまで行かないとダメなんだろう.
それはともかく,スコットランド出身の友達が
引越しパーティーも兼ねて,Burns nightをやるよとのことだった.
お正月にお節,感謝祭に七面鳥があるように
どこの世界にもお祝い事となればそれにともなった
料理と言うものがある.
当然のごとくBurns nightにもお決まりの料理があって
それは,haggis(ハギス)と呼ばれる肉料理である.
羊の胃袋に羊の臓物(心臓,肝臓,肺)や玉ねぎ,ハーブ,オート麦
なんかを詰め込んで,蒸したものだそうだ.
出来上がりは,どでかいハムみたいなものを想像すれば
だいたいあっているのだけれども,色は黒色系統.
中身はハムやソーセージのようにしっかりとしているわけではなく
ボロボロとした感じ.
ひき肉まではいかないのだけれども
そのようなものが胃袋を切ると,モサッとでてくる.
ちなみに上に羊の臓物と書いたけれど
今回食べたのは,基本的に牛だった.
もちろん友達が手作りしたわけではなくて
肉屋さんで買ってきたそうだ.
そんなものが売っている店がウィンザーにあるとは
知りもしなかったけれど,よく考えてみれば
ウィンザーに来て一度もお肉屋さんというものに入ったことがない.
いつもスーパーの精肉コーナーで買うばかりなので
きっとお肉屋さんにいけば素敵な出会いがあるのかもしれない.
ただ気軽に買うというわけにはいかない.
7人で食べてもまだ食べきれないほどの量だったのだが
それで約20ドル.
値段はともかく羊の胃袋に詰め込むという時点で
そうとうな量なのが予想できるとおもうのだが
なかなか一人暮らしで買うというのは厳しいものがある.
閑話休題.
ハギスはアルミホイルでくるまれ
お湯をはったバットに置かれ,そのままオーブンで
焼かれていた.
焼かれていたというよりは蒸す感じに近いのだろう.
そして,そのハギスの付けあわせとして
マッシュポテトとswedeというこれまたなんだかよくわからないものが
でてきたわけだけれども,そんなものがでてきた.
swedeとはなにかといえば,別名rutabaga,もしくはSwedish turnip
日本語はというと,カブカンランの食用塊茎
とでてくる.
カブカンラン.なんのことかさっぱりとわからないけれど
なんていうのだろう.色はジャガイモのような色.
味は,芋っぽかった気がする.
ジャガイモ同様に,茹でてあり,
それほど癖はなく,これまた茹でた人参と混ざってでてきたのだが
なんだかよくわからなかった.
さて,メインのハギス.
味はというと,内臓の味.
苦手は人はきっとダメだろう.
ボテッとした重さがあり,
口にいれると,ねっとりと内臓系の味が口に広がる.
生レバほど臭みはないけれど
やはり,あぁ臓物を食べているなという
感じがした.
スコットランド人の友達の食べ方といえば
ポテトと野菜と一緒に口に放りこんで食べていて
そうするとあまり臭みを感じないけれど
ハギス自体の旨みもちょっと弱くなる感じがした.
フムフムと食べつつ口にするのは
忘れてはいけない,スコッチ.
スコットランドのお酒といえば
スコッチで,これを飲みつつハギスを口にする
というような食べ方をした.
調理中,食事中はスコットランドの伝統的音楽が
流れていたけれど,食事が終われば,あとは
普通のパーティー.
1時ごろで僕は帰ったけれど
久々にけっこう飲んで食べて楽しいパーティーだった.
ハギス.
スコットランドではハギスを揚げたもの
なんかもあるそうで,Burns nightだけの特別な料理
というわけではないそうだ.
また機会があったら
どこかで食べてみたいものだ.
投稿者 カズ : 22:58 | 雑記