2009年3月2日

ひな祭り

ふと気がついたら
3月になっていた.

いつもは26日頃に余裕を持って払う
家賃もすっかり忘れていて,2月28日になって
やべっとなった.

家賃のために小切手を書いて
カレンダーをめくり,外をみてみれば
やはり3月.

日の出と日の入りの時刻が
明らかに延びている.

朝起きて真っ暗だったのだが
明るいというのはやはり気分がいい.

気温は春が近づいているらしく
不安定な気温が続く.

今晩は-16度まで落ちるが
週末には10度前後まであがるとのこと.

1週間で20度以上の寒暖の差があるのが
さすがはカナダといったところか.

これを乗り越えれば
短い春がきてあっという間に夏.

寒さ厳しき.といった感じだが
この春になる感じ.

-10度でも1月や2月のそれとは
少々異なる気がするその感じが好きだ.

さて,カレンダーをめくりついでに
カレンダーを見てみれば,ふと思い出すのは
日本の行事.

カレンダーを見ないともうどんどん
忘れていってしまうのが情けないのだが
それでも日付を目にいれれば,あっ.となる.

あっ.となったのは,ひな祭り.

3月3日だ.

ひな祭りは女の子の日.

僕にはあまり関係ないけれど
子どものころはそれなりに楽しみだった.

姉貴のお雛様が飾られ
あられを食べつつ,白酒を飲む.

まだ小さいころは,何段か飾られていたけれど
いつのまにやらお内裏様とお雛様だけとなった.

姉が結婚した今は実家がどうなっているか
わからないけれど,姉貴の子どもが女の子なので
そちらではきっとお雛様を飾っていることだろう.

こういった風習はいいなぁ.と思う.

将来,子どもができて
女の子だったら世界のどこにいても
ひな祭りの真似事はしてやりたいものだ.

実家ではひな祭りといえば
けっこう大きな行事だったといえよう.

お雛様の段は減ったものの
変わらないものがあって,それがあるからこそ
僕はこのひな祭りというものが記憶に
しっかりとある.

それは,お餅つき.

我が家では年に2回
餅つきをやって,それが
お正月用とひな祭り用.

お餅つきはなかなか楽しいのだが
ひな祭りのほうが,草餅やら
食紅やクチナシを用いた色が入ったお餅を
作るので,子どもながらワクワクしたものだ.

赤や黄色の餅は,味はまったくもって
変わらないわけだけど,なんだろう.

子どものころは,色がつくと,
それだけでおいしそうにみえたのだ.

それに比べると,緑色=草餅の
おいしさは格別だ.

ただ単に色がついただけでなく
ヨモギの心地よい香りが最高.

ちなみにここ数年は,春に取った
ヨモギを冷凍しておいて
年末にも草餅をつくようになっている.

カナダに来てからはあまり
餅つきに参加できていないのだが
去年の年末は久々にできた.

久々といっても幼少のころから
培ってきた杵捌き.

お餅をつき始める前の
小突きパートもお手の物.
とまではいかないが,ヒィヒィ
いいながらなんとかなる.

この小突きというのが
一般的な用語かどうかは知らないが
ようするにもち米をすり潰す作業だ.

餅つきで一番大切なところが
小突きで,ここさえしっかりしてしまえば
なんとでもなる.

実際の餅つきは,臼にあてさえしなければいい.

まだ小さいころは,ガツッと言わせて
木の欠片入りお餅を作ってしまったことが
何度かあったが,もう今ではほぼ大丈夫.

ここ最近といってもカナダにいるので
最近でもないのだが,手返しを覚えようとしている.

何度かやったことがあるが
これが難しいし,なかなか怖い.

何よりも重要なことは
二度手をいれないこと.

それさえ守れば手をつぶされることは
ないのだろうけれど,しかし,それ以外にも
障害がある.

それは,熱さ.

ふかしたばかりのもち米の熱さは
いうまでもない.

付いていけば,手にくっついていくし
この熱さはかなりしんどい.

かといって,水をつけすぎては
お餅が冷めてしまうし,かびやすくもなる.

気合と根性をいれて,お餅を
操ろうとするわけだけれども
これに関してはまだまだ.

修行が足りない.

できればお餅つきも
続けていきたい家族行事.

そのためにも一通りのことは
こなせるようにしておきたい.

伝統行事.

やはり日本にいようがいまいが
大切にしていきたい.

投稿者 カズ : 23:26 | 雑記

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