2009年4月24日

学会

今週の火曜日は霰が降ってきて
最高気温が一桁と思ったら
今日の気温は,24度.

明日は30度で週末は暖かそうだが
火曜には15度まで落ちるとの予報.

いったいどうなっているんだ.
このカナダと言う国は.

もうウィンザーに来て4年だか5年.
やっぱりまだ理解できない.

さて,オーストラリアでの学会.

いろいろと学ぶことは多かったが
さっぱりと意味のわからない発表内容もあった.

意味がわからない.というのは
発表内容が意味が通ってないというわけではなく
僕の頭が理解するに達していないということ.

二日目の大半がモデリングに関してだったのだが
もうほとんど全滅.

モデリングの重要性はわかるし
自分の研究エリアに関してのモデリングは
なかなか興味をひかれるけれど
勉強したことがない分野なので
聴いていてもその面白さがさっぱりとわからない.

そもそもモデリングというのは
それが本当かどうか調べる手段が
ない…と思う.

これは僕がいったことではなく
モデリングを博士課程で専門とする友達と
話したときにその友達が言っていたことだ.

モデリングを行なう場合,
前提がいろいろあり,その地質的前提のもと
例えば流体の条件(種類・温度など)をかえて
どうなるか.といったことを調べる.

つまるところ前提が崩れれば
全てがダメなわけで,非常に複雑なことになっているわけだが
たいていシンプルなモデルを使っていたりする.

ただそれでも3Dとかのモデリングをしようとすると
かなり時間がかかるそうで,はぁ.とか,へぇ.
とかそんな感想しかでてこない.

学会などに行ったときに
自分の専門外を聞く場合,それが今後自分の研究に
応用できそうか,もしくは自分の研究が応用できそうか
などに注意を払うのが寝ない秘訣だと思うわけだが
モデリングとなるとそれも難しい.

しかし,これはなにも自分にだけ当てはまることでもない.

例えば,僕の研究している古地磁気学.

その学会で古地磁気を専門にしている研究者は
僕と教授とマグネ研の助教授.

つまりウィンザーから参加した3人だけ.

僕の発表にしたって他の人から見れば
なにがなんだかわからない.といったところだろう.

15分の発表なので古地磁気の導入を話す時間はないし
古地磁気を知っているものとしてたいていの話は進めていく.

となるとどうなるかといえば
答えは単純で,質問にしたって,うん?
というような質問がきたりする.

自分の発表のときに質問して来てくれた
とある研究者の人とその後,話をしたのだが
うまく話がかみ合わなかった.

教授に言うと,その人にとって古地磁気なんて
たぶん大学のころにちょろっと
授業できいたぐらいだろうし,そんなもんさ.
と笑っていたが,ようするに自分の専門外なんてそんなもんらしい.

僕が他のものをさっぱりと理解できなくても
そんなもんだ.で済ませるのはよくないけど
全部を理解することなんて不可能なわけだ.

とりあえず3日間の学会でいくつか
数えるほどだがためになったことがあったので
それだけでよしとしよう.

これを少しずつ増やしていき
実際に将来の自分の研究の糧としていきたいものだ.

投稿者 カズ : 22:56 | 留学生活

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ