2009年4月16日
ACアダプタ
オーストラリアの物価がよくわからない.
前に来たときも,ちょっと高いな.
と思ったが,どうやらそれはあまり
間違いではない感覚だったのかもしれない.
まあ,個人的なものを除いたら
何一つ自分で払っていないので
あまり関係ないっていえば関係ないのだが
将来オーストラリアに旅行に来ようかな
という気がなくなっているのは確かだ.
さて,トラブルその1.
ACアダプタを家に忘れる.
このなんとも情けない状況に
気がついたのは,デトロイトから
ロスに飛ぶ飛行機の中でだった.
機内で多くの人がノートパソコンを使っているのを
みうけ,どっかに電源があるのかしら?と
自分の座席周辺を覗いてみた.
どこだろう?と考えているうちに
はたと気がついた.
ACアダプタをいれたっけ?
考えれば考えるほど
入れた記憶がない.
たいていこういった記憶は
あっているもので,バックのどこをみても
それらしきものは入っていなかった.
さてどうしよう.
バッテリーはだいたい1時間ほどもつ.
1時間あれば,メールのチェックなどはできるけれど
それにあわせてプレゼンの練習をしようとすると
けっこうしんどい.
そもそもメールチェックも限られた時間しか
できなくなる.
困った.
ということで,僅かな望みをかけて
空港内の店を探したわけなのだが
一向に見つからない.
それらしきものはあったのだが
しかし,それは機内,車のシガーソケット専用のもの.
肝心の家庭用電源からとることができない.
どうやらACアダプタを忘れるなんて
人間はそれほど多くないようだ.
どうしたものか.
だれか学会に東芝のノートパソコンを
もってきている人はいるかしらん?と
思ったものの,学会参加者一人ひとりに
東芝のノートパソコンを持ってますか?と
訊いてまわるのは現実的ではない.
残念ながらオーストラリアはアデレード到着の
月曜日は,休日だった.
休日の理由はわからないけれど
イースターマンデーだろうか?
とにかく綺麗に店が休みで
ACアダプタを探す以前の問題.
で,翌日.
何軒かまわり,ようやく教えてもらった
パソコンショップ.
東芝のパソコンなんだけど
ACアダプタある?と店員さんにきくと
パソコンが手元にないとなんともいえない
との返事が返ってきた.
しょうがないのでモーテルに戻り
パソコンを持って再度突撃.
その前に別のパソコンショップにもいったが
そちらでは199ドル.
パソコンだけでなく,USB経由で充電できたりといった
いろんな機能がACアダプタに備えられていたが
しかし,そんな機能は必要ない.
IPODなんてもってないし,
もともと旅行を想定してもっているmp3プレーヤーは
電池で動くものだ.
というわけで,199ドルのそれは
最悪の場合を考えて保留.
最初に入ったコンピュータストアに行く.
ノートパソコンをだして
これに合うACアダプタをくださいな
というと,電圧と電力を教えてくれ.
といわれた.
パソコンの裏を見ると,定格電圧DCは19Vの由.
ここに電圧が書いてあって19Vですよ.
というと,では電力は?と続く.
電力は書いてないけど,でも
定格電流ってのが書いてあるから,これをかけたらいいですよね.
というと,よくわからない.このノートパソコンが
対応しているかメーカーのホームページで確認してという返事が.
えっ?
意味がわからない.たしかに電力は書いていないけれど
DCって書いてあるから直流.したらば,単純な物理計算だ.
電流×電圧=電力
小数点が混じっているので暗算では具体的数値を
出すのがちょっとしんどいけれど,だいたいは求めることができる.
その旨を伝えると,私じゃよくわからないから
別の店員にきいて.となった.
結局,その店員さんに,電圧が19Vで電流がこれだけ
というと,もともとこれならいけるんじゃないかな?
と予想を立てていたACアダプタをもってきてくれた.
試してみると,さすがは全メーカー対応.
東芝のそれに合うプラグがみつかり
お買い上げ.109ドルだっただろうか.
ついでに,オーストラリアのプラグ形式から
北米形式のプラグ形式への変換コネクタも買い
これでカナダに戻ってからも使える.
オーストラリアでの約110ドルの出費は無駄にならず
また,なんとか学会発表の練習に間に合った.
しかし,まさかACアダプタを忘れるとは.
痛恨のミスとはまさにこのこと.
いったいなんで忘れたんだろう.
こいつがないとバッテリーがなくなった瞬間,
ノートパソコンがただ重たい箱になるだけだ.
次があるとすれば,きちんとリストアップして
最終確認しておきたいものだ.
投稿者 カズ : 01:54 | 雑記