2009年4月20日

荷物がこない.

なんだか嫌な予感しかしないのだが
待っているときはそんなもんだ.

とりあえず待つしかないのが
辛いところだ.

さて,トラブルその3.

靴がぶっこわれそうになった.

そもそも出発するときに
なんとなく嫌な雰囲気を感じていた.

頭によぎるのは去年は
12月25日のこと.

カミさんと一緒に婚姻証明書を
市役所に提出しにいったとき
靴が分解した.

車を降りて歩いていると
面白いことに靴が綺麗に真っ二つに割れた.

意味がわからないかもしれないけれど
僕も意味がわからない.

原因は…なんだろう?

ほとんど履く機会がなく
見た目とは裏腹にけっこうな
古さがあったからかもしれない.

そんな意味では今回の靴もそうだ.

なにせ僕が初めてウィンザーに
やってきたときに持ってきた靴.

別にそのときに新しく買ったわけでもなく
富山時代に買ったものである.

してみるならば,7年近く
経っているのかもしれない.

ただ普段履くことがないので
見た目はやはり綺麗だ.

なにか特別のことが
すなわち学会などの多少は
綺麗な格好をしないといけないときに
履くぐらいで,すなわち年に1, 2回出番がある程度.

あとは下駄箱の中で眠っている.

特に履きにくいわけでもないので
今回はこの一足でいこうと思い,
下駄箱から取り出した後,埃を払ってみると
やはりなかなか小奇麗にみえる.

僕の感覚だけではなく,
助教授の人も,綺麗だしそんなに
古そうには見えないけどね~
といっていたぐらいだ.

下駄箱から取り出し
古いという感覚はあったので
とりあえず靴底をちょこちょこと
さわってみる.

う~ん.なんだか出所不明の
違和感を感じないこともないけれど
時間もないし,これでいいか
と靴を履いた.

で,デトロイト空港でのこと.

セキュリティーチェックで
靴を脱いだ.

あれ?と脱いだ瞬間
気がついた.

ただセキュリティーを通らないといけないので
調べるのは後回し,とりあえずX線に通して
自分自身も金属探知を通り抜けて,靴を履くときに
ちょっと調べてみた.

…剥がれてきてる.

しかも両方.

これは不味い.

他の靴は残念ながら持ってきていない.

サンプリングなら安全靴とスニーカー
のように靴をもっているのだが
特に今回は荷物を少なくしようと
サンダルなども持ってきていなかった.

あるのは機内ではくための
スリッパだけ.

さすがにそれを履いて
空港内や外を歩くのは無理があるので
その靴でできる限りねばることにした.

とりあえずなんとかしないといけないので
教授に,靴がぶっ壊れそうなので
靴屋さんないしはボンドを買いたいです.
オーストラリアについたらいっていいですか?
と相談.

もちろんダメといわれることもなく
最初にそしたら行こうか.となった.

あとは耐久レースである.

靴底が完全に剥がれてしまわないように
気をつけるわけだが,しかし,そんな気をつけるといっても
たかがしれている.

移動が飛行機とタクシーで
それほど歩き回ることがないと思われたのが
せめてもの救いだった.

オーストラリアはアデレード空港に
到着し,荷物はでてこなかったが,
靴はまだなんとか分離せずに済んでいた.

右側の靴はまだマシだったが
左側は約1/3程度剥がれている状況.

歩くと違和感を感じるし
外れているというのがわかる.

空港で同じマグネ研の助教授の人と
合流し,モーテルに向かった.

チェックインを済まし,お昼ご飯を
食べるためにも外に出た.

モーテルはダウンタウンに位置していて
移動にはなかなか便利.

が,肝心の店がやっていない.

店はダウンタウンらしくたくさんある.

靴屋さんも何軒か見かけた.

しかし,やっていない.

祭日の月曜日.

ACアダプタ探しでもそうだったが
綺麗に一軒もやっている店がなかった.

しょうがないので,靴もその日は諦める.

到着当日は特にやることが
なかったので,町を歩くことになったのだが
しかし,半壊しかけた靴.

ただ靴を理由に町の散策をやめるというのも
嫌なので,そのまま結構した.

その日も幸いにも靴は大丈夫だった.

翌日,インフォメーションで
町の観光情報を教えてもらったついでに
靴の修理屋さんの場所も教えてもらう.

無事にたどり着け,値段をきくと
15ドルの由.

自分で直すならこのボンド.
7ドル.

約半額.

安く済ませることに越したことはないので
とりあえずボンドを購入.

ただたぶん一晩はくっつくのに
かかりそうだったので,やはりその日も
ペタペタと半壊の靴で歩いてまわった.

結局,夜までなんとかもったのだが
正直なところ左側のほうは
かなりやばかった.

2/3以上が剥がれ,もうギリギリ
くっついているという表現がまさに
正しい感じ.

考えてみれば,剥がれた状態で
歩くということは接着部との境界に
余計な力が加わり,どんどん剥がれていくのだろう.

あぶない,あぶない.
とボンドをたっぷりと塗りつけ
ベッドに潜り込んだ.

翌日,調べてみると
なんとかくっついている様子.

やはり底がしっかりしていると
歩きやすい.と当たり前のことを
再確認しつつ,気持ちよくアデレードの
町を闊歩したのだった.

ちなみにこの靴.

その翌日と翌々日.

再びボンドを塗る必要性がでてきた.

結局カナダに戻ってくるまで
ボンドのおかげでなんとかもっていたけれど
さすがにもう寿命だろう.

本当は結婚式にこの靴をはいていく
予定だったがそれも無理そうだ.

今回の教訓としては
嫌な予感というのは当たるのが
世の常ということだろう.

それにしても,靴は壊れるし
ACアダプタは忘れるし,荷物は往復ともに
出てこないし災難続きのオーストラリアだった.

だった….いや災難はこれだけ終わらなかった.

愚痴はまだまだ続く.

投稿者 カズ : 01:29 | 雑記

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